記憶がない! 義理妹の家で酔いつぶれて……
義理妹と仲良くなり過ぎ!? 義実家との距離
「血はつながっていなから無関係」と考えていても想像を超えて口をはさんでくる。「近くにいるから親しい間柄」と思っていると、想定外の場面で足をすくわれる……。義理の親戚との距離感は、なかなか難しいものがあります。
悠平さん(31歳・仮名)は結婚して2年。都内のマンションで幸せな結婚生活を送っていました。その生活に変化があったのは昨年の春、妻の5歳年下の妹が地元の大学を卒業し、都内の企業に就職した時のこと。昨年はコロナ禍の就職となり、義理の妹さんも入社後の出社ゼロでいきなり在宅勤務となりました。
「地方から出てきて東京に友人もいない上に在宅勤務で会社での仲間もできず、彼女、結構メンタルが弱ってしまったんです。それ以来、妻を頼ってうちによく顔を出すようになり、一緒にご飯を食べたり、休日に3人で出かけたりするぐらい仲がよくなりました。そんなあるとき、義理妹から『明日、大事な商談があるんだけど、パソコンの調子が良くないのでちょっと見てほしい』とメールをもらい、仕事の後に彼女のマンションに寄ったんです」
パソコンのトラブルはすぐに解消し、「お礼にご飯を」と誘われて彼女の手料理で缶ビールを二人で数本あけたという悠平さん。あらかじめ妻にも電話していたし、やましい気持ちは全くありませんでした。
「でも、そのあとの記憶がないんです。缶ビール2本で酔いつぶれたことなんてなかったのに、その日はそのまま彼女の部屋で寝てしまったらしい。そしてふと気が付くと、自分は彼女のベッドの中で寝ていて。超驚いてすぐに飛び起きました。マジで全然記憶がない。義理妹に恋愛感情はないし、神に誓って何もしていないはずなんです。とりあえず彼女に謝って、逃げるようにタクシーで家に帰りました」
その後、義理妹から「また二人で会いたい」「会ってくれないなら姉にあの晩のことをバラす」などと頻繁にLINEで呼び出されるようになりました。
「妻にバラされたらまずいので仕方なく義理妹のマンションに行くと、また酒を勧められましたが、『申し訳ないけど無理』と逃げるように帰ってきました」
その後、昨年秋ぐらいから彼女の会社も在宅勤務をやめて出勤になり、リア充になった様子です。悠平さんへの連絡もなくなりました。でもまたコロナの再流行で在宅勤務になったら、義理妹からの連絡も増えるのではと悠平さんは戦々恐々としているのだそうです。
月イチで我が家に逃げ込んでくる義父?
祥太郎さん(36歳・仮名)の不満は、妻の両親が不仲であること。結婚当初は問題なかったのですが、2年前ぐらいからお互いの悪口が聞こえてくるように。「義父母の不仲のきっかけは義父の浮気です。スナックの店員さんと何度かデートしたとのことで、それ以来、義母はことあるごとに義父を責めたり夫婦喧嘩になったりしています。義母は気が強い人で、夫婦げんかも派手な様子。義父に物を投げつけたりするのだとか。その結果、義父が家から逃げ出してうちにやってくるんです。先日も夜の11時ごろに急に電話がかかってきて『今からそっちに行くぞ』って。さんざん義母の愚痴を話した挙句に自宅には帰れないということなので僕の布団を貸してあげて泊まらせました。僕はリビングのソファーで寝ましたよ」
そんな迷惑な義父の夜中の訪問が月1回はあります。そのたびにソファーで寝る羽目になる祥太郎さんは風邪をひいたり、腰が痛くなったり。
「たとえ家を追い出されたととしても、どこかカプセルホテルにでも泊まってくれればいいのに、と妻に愚痴をこぼしたら、『うちの実家は母が家計を全部握ってるのよ。浮気発覚以来、お父さんはクレジットカードは取り上げられて、お小遣いも減らされているから、外泊するお金はないと思う』と言ってました。我が家も妻が家計を全部握ってるんですよね。あの恐ろしい義母のDNAが妻にも受け継がれているのかと思うと、ちょっと恐ろしいというか、お義父さんの悲しい姿が人ごととは思えないです」
義両親との関係もいろいろ。他人と違ってばっさり切り捨てられず、かといって自分の親のように本音を伝えることもできず、微妙な関係が余計につらいところなのかもしれません。
夫が親戚関係のことでブツブツ言い始めたら、妻は人間関係の整理をしてあげてください。自分の家族のことは本音が言えるものの、パートナーの家族については遠慮してしまうものですが、わだかまりは早めに消去が吉です。
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