衣替えをきっかけにスッキリとした暮らしを目指す
真夏のような日差しの日もあれば、風が冷たい日もありますが、4月に入り確実に暖かい日が増えています。そろそろ本格的に衣替えをする人も多いのではないでしょうか。土地が高い日本の住宅事情において、家に対する不満の上位にくるのが「収納が足らない」という声。とくに嵩張る冬物を収納する衣替えのタイミングで、収納不足を実感する人も多いようです。
逆に考えれば、冬物を片付けるこの衣替えのときが、すっきりとした収納を作り出すチャンスともいえます。今回は衣替えで冬物を収納するときに気を付けたいことをご紹介します。
着ていない服を収納しておくのは場所の無駄遣い
今、所有している全ての服を着用していますか? もう何年も着ていない服もあるのではないでしょうか。「着ていないけれど、せっかく買ったから捨てるのはもったいない」という気持ちも分からなくもありませんが、利用していない物を家に収納しておくことは、場所の無駄遣いであり、ひいては時間の無駄遣いにもつながります。以前の『節約にも、家事がラクにもなる!ライトな「ミニマリスト」の始め方』でもご紹介しましたが、家の中を今の自分にとって必要な物だけにすることで、自分が所有している物を把握できるようになり、ダブリ買いなどの無駄遣いが減り、収納にもスッキリと収まり家事の時短にもつながります。
目指すは「収納の8割」
物を出し入れしやすい収納、使いやすい収納というのは、中に入れる物を全体量の8割までにするのが理想的といわれています。また使いやすさだけでなく、衣類の場合はぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと繊維が擦れてしまったり、湿気がカビの原因にもなりかねません。 まずは何着にすれば今の収納の8割になるのか考えてみましょう。所有する衣類の数が決まったら次は選別です。この冬はコロナ禍ということもあり外出する機会が少なかった人も多かったことと思います。それをふまえて過去2年という期間で考え、一度も手に取らなかった服があれば思い切って手放しましょう。フリマアプリで売ったり、資源ゴミの衣類の日に出すようにして資源としては無駄にしないようにします。
選ばれた衣類は大切に収納する
衣類が収納全体の8割の量になっただけで見た目もスッキリしてきます。あとは次の冬に綺麗な状態で使えるようにするためのメンテナンスをしなくてはなりません。▼汚れを落とし、乾燥させてから収納する
コート類など数回しか着ていない物でも、肌に直接触れている部分には目に見えない皮脂汚れなどがついています。
クリーニングに出さないのであれば、濡らしたタオルでポンポンと叩き汚れをとったり、革製品であればクリーナーで汚れを落とすようにします。汚れを落としたら完全に乾燥させてから収納するようにしましょう。
参考:『クリーニング代を節約! セーターやダウンジャケットを自宅で洗うときの注意点』
▼収納場所の除湿と防虫も忘れずに
衣類にとって湿気は大敵なので、収納している押し入れやクローゼットを定期的に換気したり、除湿剤を置いたり、除湿器をかけたりして湿度を低く保つようにします。 また防虫剤も必須です。衣装ケースに収納するのであれば、衣装ケース用の防虫剤を用意します。防虫剤の成分は空気より重く上から下へと伝わるので、衣類の上のほうに置きます。クローゼット用の掛けるタイプの防虫剤も等間隔に掛け、衣類全体に防虫成分が行き届くようにしましょう。
衣替えは面倒くさいと思わずに、スッキリした暮らしをするためと考えて、この春はがんばってみませんか?