掃除しても臭うのはなぜ? 排水口の嫌な臭いの盲点を見落とすな!

気温が上がり始める春から初夏は、臭いの要因である雑菌の活動も活発になります。暖かくなって嬉しいのは私たち人間だけでなく、害虫もカビも、そして「臭いの元」も一緒。家のあちこちがうっすらと臭い始めます。

中でもキッチンのシンクまわりで際立つ臭いの元凶は排水口。排水口の奥に続く排水管は、冬に全体的に冷たくなり、油などを中心としたこびりつき汚れが蓄積して雑菌が育ち始めています。

まずはこの元凶を知ることが、この先の対処を楽するための大きな一歩。排水口のパーツ類を外して臭いの元を確認していきましょう。

▼排水口のストレーナーを外す
排水口のストレーナーを外すと大ボス出現!その下に排水管の蓋が見えます。十の字のツマミを持って引っ張り出し、蓋の表裏を洗います。ここも臭いや詰まりの元凶です。

排水口のストレーナーを外すと見える、排水管の蓋。

排水口のストレーナーを外すと排水管の蓋があります。十の字のツマミを持ってこの蓋を引っ張り出すと、見落とされがちな臭いの元が見えてきます。

▼蓋を外したら、排水管の周辺の汚れをチェック
排水口ストレーナーの奥にある排水管の蓋もを外すと排水管そのものが出現!その周りや排水管の入り口も掃除を。ここまでが臭いや詰まりの元凶です。

排水管の蓋を外すと、排水管そのものが出現!

排水管の蓋を外すと、排水管そのものが見えてくるので中まで覗いてみましょう。排水管の入り口周辺や蓋の裏側まで掃除が行き届いていなかったということは珍しいことではありません。

▼排水管の蓋の裏側・周辺も確認
排水口汚れ(仮写真)

臭いの大ボス出現! ここの汚れは中性洗剤を使い、ブラシでゴシゴシして水で流せばたいていは落ちるのでご安心を。

こびりつき汚れがびっしり、なんてことはありませんか? ハウスメーカーさんによればかなりの確率でここはドロドロで、臭いや詰まりの原因になることも多いといいます。

生活していれば多かれ少なかれ臭いはありますが、家族が多かったり、揚げ物や炒め物など油をよく使う家庭は多めかもしれません。湿度の上がる梅雨には臭いが倍増するため、その前に発生源をリセットすれば先が楽になります。梅雨の臭い対策は先手必勝で乗り切ります。
 

掃除グッズは100均で揃う! まずは臭いの元の「汚れ落とし」から

ダイソーで揃えたお掃除アイテム。左から、隅まで届く排水口用ブラシ、重曹(粉末)、クエン酸溶液

ダイソーで揃えたお掃除アイテム。左から、隅まで届く排水口ブラシ、重曹(粉末)、クエン酸溶液

臭いの元を確認できたら、パーツごとにブラシを使って汚れをきっちり取っていきます。使い古しの歯ブラシでもよいですが、排水口専用ブラシが100均でも手に入ります。ザルの網目の中や凹凸部分の汚れをかき出すよう、しっかりブラッシングしましょう。

汚れがひどい場合は、食器用洗剤を水で薄めた洗剤水にパーツ類を入れてつけ置きます。つけ置き時間は30分ほどあれば十分ですが、寝る前からひと晩かけると効果が高まります。

ナチュラル洗剤がいいという方は、100均で手に入る粉末の重曹を振りかけ、クエン酸スプレーを加えて、発泡効果によるシュワシュワという音を楽しみながらしばらく置きましょう。重曹はパーツ類に粉が薄くまんべんなく振りかかるようにします。

▼ビニール袋に重曹を加えて均一に振る

重曹を1~2カップ振りかけたら、袋を膨らませて口を閉じ、開かないようしっかり持って、振りながら全体に重曹をまぶす。

重曹の量は1~2カップ程が目安。1カップから始め、足りなければ増やしていきます

ビニール袋を使うと均一にしやすくなります。水でさっと流したパーツ類を袋に入れ、重曹1~2カップを加えます。袋を空気でふっくらさせたら、口を閉じて開かないようしっかり持ち、振りながら内側までまんべんなく重曹が付くようにまぶします。

▼クエン酸スプレーをかけて発泡
重曹をまぶしたグッズにクエン酸スプレーをかける。シュワシュワ~っと発泡します。内側外側とも全体にしっかりとかけましょう。

クエン酸スプレーをかけるとシュワシュワ~と発泡

次に、袋を開けて重曹をまぶしたパーツ類に、クエン酸スプレーを内側から外側まで全体にたっぷりかけます。シュワシュワ~としてくるのが「発泡する力」で汚れを浮かせ始めてくれた合図です。

▼パック状態にして30分ほど漬け置く
重曹+クエン酸をまぶしたら袋の空気を抜きながら口を閉じ、ビニールを密着させてパック状態にして30分ほど置く。

空気を抜いてビニールを密着させ、パック状態に

クエン酸スプレーをかけ終えたら、今度は空気を抜いてパーツ類にビニール袋がピタッとくっつくようにします。そして、口をゴムで止めるなどして閉じ、湿布状態にして30分ほど置きましょう。

時間が経つと、袋の中で重曹とクエン酸が反応し水分が出てクリーム状になってくるので、袋の外側からもみもみしながら汚れを落としましょう。袋の口を開けたら、パーツ類の細かい部分に残っている汚れをブラシで落とします。

あとは水で洗い流せば終了。

汚れがそれほどでなければ、ここまでせず、洗剤をつけてそのままブラッシングしてもOK。マメにお手入れされているなら洗剤なしでも大丈夫でしょう。次からは洗剤いらずでも問題ないタイミングで掃除できるとよいですね! 
 

掃除後の臭い予防は、水分・養分・油分の対策がポイント!

●「水分」「養分」を増やさない
臭いの主な要因は雑菌の活動。季節による気温の上昇は仕方がないことですが、水分や生ごみなどの栄養分を菌に与えないことなら、少しの工夫で対策できます。

一番気を付けたいのは、生ゴミに水を付けないこと。例えば、野菜や果物の皮を剥いたらそのまま新聞紙などに包んで捨てるようにすると、水分を避けられます。肉や魚も同様、調理のときに出るゴミは即、水が付かないように処分。密封するとなおよしです。使用済みのジップロックなどにゴミ袋としてもうひと働きしてもらうのもオススメです。

作業の流れがスムーズになるように、シンクの外に置ける生ゴミ袋など行先をセットしてから調理し始めると楽です。こういった工夫でかなり臭い発生を防ぐことができるはずです。

●「油分」を洗い流さない
ダイソーで揃えた予防アイテム。左から、排水口ストレーナー用ヌメリ取り剤、排水パイプの洗浄剤、食器や調理器具に使うスクレーパー

ダイソーで揃えた予防アイテム。左から、排水口ストレーナー用ヌメリ取り剤、排水パイプの洗浄剤、食器や調理器具に使うスクレーパー

次に、油分を極力流さないこと。油分は排水口や排水管に蓄積しやすく、臭いの原因になるのはもちろん、ひどくなると排水管が詰まって流れにくくなることにもつながります。

対策は、フライパンや鍋などの調理器具や食後の食器の油汚れは、洗い流す前にまず拭き取ること。100均などでも手に入る「スクレーパー」を使って一カ所に汚れをかき集めると、洗いやすくなる上、拭き取り用の布や紙も小さくて済みます。

「ぬめり防止剤」や「パイプ用洗浄剤」は、こびりつき汚れの発生を抑えられ便利ですが、注意点を厳守しましょう。塩素系の薬剤のため、酸性のクエン酸と混ぜると有毒ガスが発生します。掃除する際は、防止剤をケースごと取り出してからにしましょう。また、常時、何年も使い続けていると成分が排水管に残って詰まる事例もあるため、臭いが発生しやすい梅雨時から秋に絞るなど使い続けないことも念頭におきましょう。

また、その日の最後に排水口へ熱いお湯を流すと油分対策と除菌ができますよ。キッチンの臭いをシャットアウトするための小まめな工夫は大変に思えますが、流れを習慣にしてしまえばメリットの方が大きいでしょう。サボらずがんばった方がよい家事です。

臭いよさらば!!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。