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新ルンバi3シリーズを使ってみた! 他ルンバとの違いや選び方

ルンバの新製品i3シリーズが登場。5つのシリーズに増えたルンバ。それぞれのシリーズの違いを整理するとともに、新製品を使った感想をまとめます。

伊森 ちづる

執筆者:伊森 ちづる

家電マーケティングガイド

アイロボットジャパンが、2月26日にロボット掃除機の新製品「ルンバ i3+」「ルンバ i3」の販売を開始しました。公式オンラインストア価格は、クリーンベースを付属する「ルンバ i3+」が9万9800円、「ルンバ i3」は6万9800円(各税込、以下同)です。
ルンバ本体とクリーンベース

新製品ルンバ i3+

新モデルのルンバi3シリーズの特徴や使ってみての感想、他モデルも含めたルンバの選び方を紹介します。
 

ルンバ全シリーズの特徴

ルンバシリーズは「ルンバ i3+/ルンバ i3」の登場で、5シリーズになります。
比較表

発表会で説明されたルンバ現行機種の違い

・ルンバ S9+
D型シェイプが特徴のフラグシップ機。2020年2月発売で、公式オンラインストア価格は18万6780円。家の間取りを学習して記憶するため、特定エリアのみの掃除など、掃除スケジュールの管理、進入禁止エリアの設定が可能。吸引力は600シリーズの40倍。カッパーゴールドの円盤がデザインのアクセント。
S9

ルンバ最上位機種S9シリーズ。メタリックなデザインが印象的(S9シリーズ発表会で撮影)

・ルンバ i7/i7+
2019年2月発売。カメラを備え、家の間取りを学習する機能を搭載。特定エリアのみの掃除など、掃除スケジュールの管理、進入禁止エリアの設定が可能。吸引力は600シリーズの10倍。「ルンバ i7+」は、充電台兼用ゴミ収集機の「クリーンベース」を搭載したモデル。
i7+

ルンバi7+(i7+発表会で撮影)

・i3/i3+※新製品
2021年2月に発売した新製品。吸引力は600シリーズの約10倍。掃除途中に充電が少なくなると自動で充電台に戻り、充電後、清掃を中段した場所から再度スタートする。間取り学習機能は非搭載。ファブリック調の質感の落ち着いたデザイン。
i3とe5

i3シリーズ(左)とe5(右)

・e5
公式オンラインストア価格4万9800円。吸引力はルンバ600シリーズの約5倍。ゴム製デュアルアクションブラシ搭載、ダストカットフィルター、洗えるダスト容器を備える。吸引力は600シリーズの約5倍。間取り学習には非対応。

・600シリーズ
ベーシックなモデル。公式オンラインストアで購入できる「ルンバ671」は4万3780円、Amazon限定モデルの「ルンバ692」は3万800円(原稿執筆時)。間取り学習は非対応。e5との違いは、ゴム製デュアルアクションブラシ、ダストカップフィルター、洗えるダスト容器を搭載していないところ。

ちなみにほかに、ネット通販などで「ルンバ 900」シリーズが販売されていますが、こちらは2016年発売なので、少し前のモデルになります。
 

ルンバはどう選べばいい?

さて、こんなにたくさんルンバがあると、どうやって選べばいいのか迷いますよね。選び方のポイントを整理します。

ポイント1:間取り学習機能
間取り学習機能がある「ルンバ i7/i7+」や、「ルンバ S9」はより複雑な環境の間取りや広い家での掃除に向いています。ペットを飼っているなどして進入禁止エリアなどを設定したい場合は専用アプリから簡単にできるので「ルンバ i7/i7+」以上のものを選ぶと満足度が高いと思います。

ポイント2:掃除の効率
ルンバは機種によって搭載している人工知能やセンサー類などが異なるため、動き方も異なります。

「ルンバ S9」「ルンバ i7/i7+」はカメラやセンサー類によって間取りのどこを掃除しているかを把握しています。そのため、まだ掃除していないところがどこなのかをしっかり判断するため、効率良く掃除をします。

「ルンバ i3/i3+」はカメラは備えていませんが、様々なセンサーで自分がどこを掃除しているかを把握し、効率良く掃除します。例えば、ラグに乗り上げてタイヤが空転した場合、「タイヤは回っているけど位置が動いていないから進んでいない!」というように、位置を判断しています。

これに対し、「ルンバ e5」や「ルンバ 600」は自分の場所を把握しません。ランダムに動き、効率が悪く感じる動き方をします。ワンルームなどシンプルな間取りならよいのですが、カウンターキッチンのように入り組んだ場所や、廊下があるような間取りだと、勘違いや迷子になることもあります。

ポイント3:メンテナンス性
ロボット掃除機は、本体に備え付けているダスト容器にゴミをためるため、掃除の後に毎回捨てないといけません。さらに、長い間使っていると、ダスト容器に細かい粉状のゴミが付着したり、ブラシにゴミや髪の毛が絡みつくこともあります。

「ルンバ 600」シリーズの場合、ダスト容器が洗えないため、粉状のゴミは拭き取ってキレイにします。また、デュアルアクションブラシは毛状のブラシ。そのため、糸くずや髪の毛などが絡みつくと、お手入れが少し大変です。

「ルンバ e5」「ルンバ i3/i3+」「ルンバ i7/i7+」「ルンバ S9」はダスト容器が水洗いできて、デュアルアクションブラシはゴム製で毛が絡みにくいです。そのため、よりメンテナンスがしやすいです。

さらに「クリーンベース」を搭載している「ルンバ i3+」「ルンバ i7+」「ルンバ S9」なら、本体内のダスト容器のゴミを「クリーンベース」内の紙パックに自動で収集するので毎回ゴミ捨てをしなくていい点が魅力的です。
 

新製品ルンバi3+を使ってみて

「ルンバ i3」はクリーンベース付き。60日間ゴミ捨てが不要です。毎回ゴミ捨てをしなくてよく、とってもラクです。掃除が終わると毎回クリーンベースに戻って充電するのですが、そこで一気にゴミを吸い出します。

勢いよく吸うため、毎回ルンバ内部のダスト容器はキレイになるのですが、「ブゥォォォン」と結構大きな音がするので、深夜や早朝にはちょっと躊躇してしまいます。その点だけ注意です。
クリーンベースとルンバ

クリーンベースは高さがあるため、家具の下などには置けません

紙パック

密閉度が高い紙パックで微細なゴミが舞い上がりません

畳とラグとフローリングの部屋で試したのですが、ラグの上では吸い込む時の音が変わり、吸引力が上がったことが分かります。低反発でふかふかしているラグですが、入り込んだゴミをしっかりと吸っているので気持ちがよいです。特に微細なゴミをよく吸い込みます。

エッジブラシで壁際のゴミをかき出すほか、家具など障害物の近くは減速しながらぶつかってギリギリまで掃除します。実際にぶつかって障害物の確認をするため、カーテンなどで仕切った空間も掃除します。カーテンにぶつかっても前に進める限り前に進んでいくため、窓際などを忘れるといったことはありません。

動き方は大抵の場合、掃除する場所の壁際をぐるりと一周したあとその中を塗りつぶすように動いていきます。使い始めて最初のうちは、掃除を忘れる部屋があったり、家具の後ろを掃除しないことがありましたが、1週間ほど掃除しているうちに不満なく掃除をするようになりました。
アプリのマップ

掃除した箇所が緑になります

専用アプリを使うと、掃除の履歴を確認できるほか、曜日と時間でスケジュール設定ができます。スマートフォンの位置情報サービスを使って外出中に掃除を実行するといったユニークな機能も搭載。これなら、外出時に自動で掃除をするため、いちいちスケジュールを設定したり、スイッチを入れなくてよいため簡単です。

間取り学習機能がないため、「リビングだけ指定して掃除」といった使い方や進入禁止エリアの設定はできません。別売りで「バーチャルウォール」などが用意されていますが、筆者の場合はものを置くなどして、物理的に壁を作り進入禁止エリアを設定していました。基本的にスタートすると、入れる場所は全部掃除するという動き方をしますが、アプリから「10分」「30分」など動く時間の設定も可能です。
 

サブスクを利用して自分にぴったりのルンバを選んでも良さそう

クリーンベース付きが欲しいけど、できるだけ安く手に入れたいという人にはi3+は10万円を切るためオススメです。

ルンバそれぞれの違い整理しましたが、「自宅の間取りの場合、どれがいいのか分からない」という場合は、サブスクサービス「ロボットスマートプラン+」を利用するのも手です。

長期プランだけでなく、2週間プランも用意されているので、ちょっと試したいという人にはぴったりです。新製品のi3シリーズはもちろん、S9、i7シリーズ、e5も選べるので、2週間ごとに使ってみて比較してみても良さそうです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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