31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は深爪さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、深爪さんです
■深爪さんプロフィール
今回の回答者:深爪さん
コラムニスト/主婦。2012年11月にツイッターにアカウントを開設。独特な視点から繰り出すツイートが共感を呼び、またたく間にフォロワーが増え、その数18万人超(2020年2月現在)。主婦業のかたわら、執筆活動をしている。『深爪式 声に出して読めない53の話』『深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話』『立て板に泥水』他著書多数。芸能、ドラマ、人生、恋愛、エロと、執筆ジャンルは多様。
twitter:@fukazume_taro
オンラインサロン:https://lounge.dmm.com/detail/1448/
note:https://note.mu/fukazume_taro
お悩み:彼が毎日ゲームばかりしていて、ストレスがたまります
お悩み:彼が毎日ゲームばかりしていて、ストレスがたまります
同棲している彼氏が、オンラインゲームばかりしています。とにかくスキあらばゲームといった様子で、放っておくと食事中までゲームに夢中になっています。
同棲する前から、ゲーム好きだということは知っていました。でも、まさかここまでとは思いませんでした。
家事はそこそこやってくれているし、仕事も頑張っているようだし、ストレス発散には必要なことなのかなとも思うのですが……。
たまに、ゲームから離れておでかけしようと誘うと、数回に1回は来てくれますが、だいたいは「疲れてるから家にいたいな」と言われてしまいます。
彼は結婚したら2人はほしいなんて言っていますが、内心「子供ができても、この人はゲーム三昧なのでは」と不安です。うるさいお母さんみたいにはなりたくないけれど、イライラしてしまうこともあり、どうしたものかと悩んでいます。
何でも構いませんので、アドバイスいただけたら嬉しいです。
アドバイス1:彼の意識が変わらない限り、おそらく変化は見込めない
アドバイス1:彼の意識が変わらない限り、おそらく変化は見込めない
私はとにかくスキあらばスマホをいじっています。別に調べたいことがあるとか、楽しい動画が見たいとか、そういった明確な理由はありません。ぼーっとしているときに無意識に乳首をいじってしまうのと同じく、手持ち無沙汰になると自然とツイッターのアイコンに指が伸びてしまい、気が付くと1時間くらい経っていることもしばしば。
おそらく我が夫にも「家事はそこそこやってくれているし、仕事も頑張っているようだし、ストレス発散には必要なことなのかな」と思われているに違いありません。
また、私もよっぽど自分が興味のある場所でもなければ「家にいたい」と思うタイプです。別に夫と一緒に出掛けるのがイヤなわけではありません。めちゃくちゃ行きたい場所ならともかく、そこまで興味がないのに外に出て時間とお金を使うくらいなら、家でのんびりしていたいと思ってしまいます。
あむさんの彼もおそらく同じタイプであり悪気があるわけではないと察しますが、「自分と一緒に出掛けるよりも家でゲームをしていたほうが楽しいのか」とガッカリしてしまうあむさんのお気持ちもよくわかります。
おっしゃるとおり、彼の意識が変わらない限り、子供ができても「更生」は期待できないでしょう。
私の友人の旦那さんも独身時代からとにかくゲームが好きで、子供が横で泣いていようが、オムツがパンパンになっていようがほったらかしてゲームを続けるような人だそうです。最近はもう夫に期待するのはやめて「名誉長男」とみなし、心の中で戦力外通告を出したと言っていました。
アドバイス2:試しに「うるさいお母さん」を演じるのもアリ
「うるさいお母さん」のようにはなりたくないとのお話ですが、一度、ためしに「うるさいお母さん」を演じてみるのもいいかもしれません。「ゲームは1日3時間」「食事中はゲームをしない」「約束を破ったらお小遣いなし」のようなルールを決めてみてください。ただ、相手は大のオトナなので、ルールを守ってもらうには明確な根拠や目的が必要になります。さもなければ、「自分の時間をどう使おうが勝手じゃないか」と反発されてしまいかねません。
今、自分はこれだけ我慢をしている。あなたを理解しようとしてはいるが、不満がたまる。だから決め事を作りたい。これは2人の関係を良好に保つために必要なことだ、と冷静に切り出すのがいいでしょう。
これをきっかけに、もしかしたらどうして彼がゲームに没頭しているのかがわかるかもしれません。単に好きでやっているのならいいのですが、大きなストレスや不満からの逃避行動だとしたら手遅れになる前に対策を講じたいところです。いずれにせよ、彼を深く知るいい機会になると思います。
アドバイス3:彼の趣味を自分もやってみることで、新たな発見があるかも
アドバイス3:彼の趣味を自分もやってみることで、新たな発見があるかも
なにより、共通の話題が生まれるので、2人にとっていい刺激になると思います。
私の夫は「機動戦士ガンダム」が大好きなのですが、私はロボットアニメにはまったく興味がなく、あんなもんに没頭できるのは幼稚な人間だと小馬鹿にしている節がありました。
実際、「40過ぎてロボットアニメって……」とうっかり口を滑らせてしまったことがあります。「しまった。他人の『好き』を否定してしまった。大至急土下座をしなければ」と必死に脳内で謝罪文を考えていたら、「ガンダムはロボットじゃないから。モビルスーツだから。全然違うから」と想定外の角度から怒られました。
それを機に「食わず嫌いはよくない」とテレビ放送されたアニメ数話を見てみました。すると、「これ、ぜんぜん子供向けじゃないじゃん……。むしろこんなもの子供に見せんなよ……」とドン引くほどに大人向けの内容。これならハマるわなと納得した次第。
このように、実際に触れてみると新たな発見があります。夫は、私が自分の趣味に興味を示したことが嬉しかったようで、その後もたびたびガンダムの話題で盛り上がることができました。例の失言のせいで、一時はどうなることかと思いましたが、むしろ絆は深まったように思います。
とりあえず「うるさいお母さん」になる下準備として、そのオンラインゲームを体験してみることから始めてみたらいかがでしょう。もしかしたら新しい世界が開けるかもしれません。
なにより、彼に小言を言う場面になったとき、同じ「うるさいお母さん」でも実際にプレイした人の言葉には説得力と重みが出るのではないかと、私は思いますよ。
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