「株価が最高値を更新!」「株価が最安値となり~」など、ニュースでも耳にすることが多い“株価”ですが、一体どうやってその値段が決まるのかご存知でしょうか。今回の「投資のきほん」シリーズでは、株価をテーマにファイナンシャルプランナーの久富有里加さんが解説します!

【動画でもわかりやすく解説!】
 
 

そもそも株式ってなに?

株式とは会社が「何か新しいことをしたい!」「事業を拡大したい!」と思ったときに、必要な資金を集めるために発行するもの。つまり、その会社の“応援チケット”のようなものです。

例えば、ある会社が新しくロケット事業を始めたいけれど、資金が不足している……。その場合、会社は事業計画や今後の展望について説明し、応援してくれる人に発行した株式を買ってもらって資金を集めます。

新しいロケット事業が成功して市場の評価が得られれば、その会社の価値が上がり、出た利益は株主たちに配当として還元されます。また、株主はその株式を手放し、売却することで利益を得ることもできるのです。

ただし、事業が上手くいかずに失敗してしまったり、成功したとしても市場の評価が得られなかったりした場合、会社の価値は下がり、株価も下がります。利益がないため、配当もありません。

このような場合、「こんなはずじゃなかった!」と思うかもしれませんが、株式はあくまでも会社の応援チケットなので、必ず利益が出るかはわからないのです。また、その会社の経営が悪化して、上場廃止ということになると、株の価値がなくなってしまうこともあります。
 

株価はこうやって決まる!

株の価格である“株価”は、毎日変動しています。そしてこの株価がどうやって決まるかというと、「需要」と「供給」のバランスです。つまり、買いたい人と売りたい人の合致したところで価格が決まります。

例えば、1000円で株を売りたい人とその株を500円で買いたい人がいます。このまま2人が一歩も譲らなければ売買は成立せず、株価が決まりません。

そこで、売りたい人が「700円で売れたらいいや」と値段を下げたとしましょう。そして買いたい人も「500円よりちょっと高いけれど、まあ予算内」と合致したら売買が成立し、株価は700円になるわけです。これはあくまでも例ですが、厳密にはこのように株価が決まっていきます。
 

売り買いの2大原則!

そして今、通常私たちが注文をするときの方法は、ザラ場方式といって2つの原則ルールがあります。1つ目が価格優先の原則、2つ目が時間優先の原則です。

買い注文の場合は、値段の高い注文の方が優先され、売り注文の場合は値段の安い注文の方が優先されるというルールです。例えば、1010円の買い注文は、1000円の買い注文より高くても買いたいという注文のため、優先して売買が成立するわけです。

そして、その次に適用されるのが時間優先のルール。同じ値段の注文の場合、取引所で注文を受け付けた時間が早い方が優先されます。

では、儲けるためにはどうしたらいいか? それは株価が安いときに買い、高いときに売るのが一番わかりやすい方法ですよね。
 

株価が上がる要因と下がる要因

先ほどお話しした通り株価は、一定の適正価格からスタートし、需要と供給に従って動いていきますが、様々な要因で変動します。ではどのような場合に株価が上がり、どのような場合に下がるのでしょうか。

例えば、「いくらでもいいから絶対に欲しい!」という人が増えれば、どんどん株価は上がりますし、反対に「いくらでもいいからもう売りたい!」という人が増えれば、どんどん株価は下がります。また、上場廃止などが決まり、株の価値がなくなるとなると一気に売りたい人が増え、株価が下がります。

その他にも会社の業績や業界の変化、日本経済の影響や海外の情勢などによっても株価は変動します。そしてもう一つ、株価に大きく影響するのが人間の心理・感情です。

ここでひとつわかりやすい例え話をします。昔々、美しいチューリップの花に多くの人が魅了され、一大ブームが起こりました。当初1個100円だったチューリップの球根は1000円、5000円、1万円と価格が吊り上がり、珍しい品種のものはダイヤモンドなどの宝石くらい高値が付きました(※ストーリーは、わかりやすい例としてアレンジしています)。

こうなるとさぁ大変。チューリップの球根で一儲けしようという人がたくさん現れました。街中で球根が売られ、誰でも簡単に球根を手に入れることができるようになると、次第に球根の売れ行きが悪化。

チューリップが売れなくなったという噂が広まると、儲けようと考えていた人は大慌て。高価な球根は最終的に、ただの美しい花を咲かせる球根になってしまったのです。

このお話は作り話ではなく、世界で一番古い「需要と供給の崩壊=バブル崩壊」の話で、1637年にオランダで起こったチューリップバブルです。

このお話のように人間の心理・感情によって、需要と供給のバランスが大きく崩れることもあるのです。本当に欲しいか、欲しくないか、価値があるかなどは、自分自身で見極める必要があります。

また、このチューリップバブルのように本来の価値を考えず、ただマネーゲームに参加すると損をしてしまう可能性が高いです。なのでゲームとして株式投資するのではなく、あくまでも「株式=応援チケット」と考えて、投資をスタートしてみてください。

いかがでしたか? 株価がわかったところで、次回は「株式上場(IPO)」ついてお伝えします! お楽しみに。

教えてくれたのは……
ファイナンシャルプランナー/トータルマネーアドバイザー
久富 有里加(ひさとみゆりか)さん 

 
久富有里加さん

久富有里加さん

1986年東京生まれ鎌倉在住。新卒で大手国内証券会社へ入社。計算が苦手ながらも社長賞を連続受賞。上場会社社長や宗教法人などを担当し、入社2年目で約100億円の資産を預かる。その後、欧米型の独立系アドバイザーを目指しインターネット証券会社に転職。ベンチャー企業を経て、2016 年「お金のことをもっと楽しく、ワクワクと考えて、夢を叶えられる女性が増えるように」と独立。現在は、年収1000万円でも貯金も幸せもなかった生活を見直して、将来まで余裕のある資産を無理なくつくり、憧れの海辺へ移住。暦を読み解く暦鑑定士の仕事とともに、同世代の女性を中心に「お金の不安から解放される方法」「未来を明るくするお金」について伝えながら、自由なワークライフスタイルを送っている。♦オフィシャルサイト「ひさとみゆりかのお金のちょっとここだけの話─おちょこサロン─」♦Facebook

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