師走に入り、恒例の忘年会シーズンです。毎年繰り返されるこのイベントが楽しみという人もいれば、苦痛だという人もいると思います。そしてコロナ禍の昨今では、オンライン忘年会が増えているようです。今回は、このオンライン忘年会の投資的価値を考察してみたいと思います。
 

投資的価値のある忘年会とは

投資としての忘年会とは、自分の未来に発展的な影響を与えるかどうかで判断できます。たとえば、取引先から声がかかったという場合は、その取引先に気に入られているということですから、断るのはもったいない。また、自分が主催する立場であれば、懇意にしたい人たちを呼び、交流の場にすることもできるでしょう。

あるいは、自分が幹事として仕切る場合もメリットがあります。たとえば、段取り力やリーダーシップの訓練にする。あるいは、その能力を会社の上層部に見せることができれば、これは絶好の機会と言えそうです。
 

オンライン忘年会に意味はあるか

しかしコロナ禍の昨今では、会社から社員同士の忘年会は禁止という通告が出されている人も多いようで、オンライン忘年会に切り替える動きが増えています。
 
私も何度かZoomでの飲み会を経験しましたが、個人的にはオンライン忘年会(に限らずオンライン飲み会全般に)対して否定的です。酒食はやはり、直接会って空気を共にすることに意味があり、オンラインでは慰労や連帯感といった、共感的な体感が得られません。

「今年もお疲れさまー!」などとねぎらいながらお酌をして回ることもないし、皆で同じ鍋をつつくこともない。目の前にあるのは画面ですから、それで絆が深まるか、相手の人となりを感じられるか、今年の締めくくりという達成感や解放感を感じられるかというと、そうでもなく、なんとなく無機質です。

画面越しだとむしろちょっとした緊張感や距離感があり、リアルの時のようなざっくばらんな飲み方、会話の仕方が難しい。果たしてこんな飲み会に意味があるのでしょうか?

そもそも忘年会の意義とは何かというと、たとえば社内での忘年会の目的は従業員の慰労ですし、取引先との忘年会は「今年はありがとうございました。来年もよろしくお願いします」という接待的な意味を持ちます。

ではオンラインでその目的は果たせるか?を考えると、かなり疑問ではないでしょうか。それにオンラインでは人数が多ければ多いほど相互の会話は困難になり、みながそれぞれ話し始めればもうガチャガチャ。かといって上司の独壇場になれば、部下たちは楽しくない。

小さなグループに分かれて談笑もやりにくい(それができるツールもありますが)。それで上司が仕切れば終了のタイミングも上司次第で、延々と終われないリスクもあります。

さらにオンラインでの飲み会の場合(たまに会社から費用が出るケースもありますが)、ほとんどはお酒もおつまみも自腹で用意すると思います。これなら仲の良い数人で、ごはんを食べるなどした方がマシというものではないでしょうか。
 

内職忘年会という逃げ方

問題は、実際にオンライン忘年会に誘われた場合です。リアルの忘年会であれば、たとえば「保育園の迎え」「妻(夫)の帰宅が遅く、子どもの夕食の用意がある」「親の介護」など、周りも「しょうがない」と思う言い訳が可能です。

しかしオンラインでは、そういう言い訳がしにくい。よくあるツールや回線の不調も、普段からオンライン会議をしていれば言えないでしょう。 「夜は子どもが、パソコンでオンライン授業の復習や学習アプリで勉強することになっているので、使わないことにしているんです」「妻(夫)が急に夜、オンライン会議が入ってしまいまして……」と言ったら?

「なら自分のスマホを使えばいいだろう」と言われて玉砕ですね。これは断りづらい! 気分が悪いとか、普段からオンラインミーティングが多く、眼精疲労で時間を減らしたいなど、体調不良ぐらいしか言いようがない。

それで考えてみました。断れないなら「オンライン内職忘年会」です。忘年会用にはスマホを使い、最初の乾杯後はマイクをミュートにし、内職用にパソコンを使って動画を観たり、ネットサーフィンをしたりする。

少人数の場合はバレバレかもしれませんが、人数が多ければ何とかごまかせそうです。あと、自分の画像をアバターにして(適宜うなづく動作を入れる)差し替えるというテクニックもあります。
 
もし「オンライン忘年会はイヤだ」「でも断れない」という場合は、いかに「参加しているふうを装い、他のことをする」か、工夫してみてはいかがでしょうか。


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