「卵の特売」を「お得な買い物」にするための行動とは
「卵の特売」になぜこんなに多くの人が突き動かされるのでしょうか。チラシなどで「卵の特売」広告を見かけると、たとえ遠くのスーパーでもつい行きたくなりますよね。しかも「限定○○個」の文字を見た時には、開店と同時に買いに行ってしまうほどです。卵はどこの家庭の冷蔵庫にも必ずあるいわば「常備品」。ほとんど毎日使う食材ではあるため、確かに価格が安いに越したことはありません。「卵の特売」目当てにスーパーへ行くことは決して間違ってはいません。しかしよく考えてみたら、卵以外の商品を「ついで買い」したことにより、結局「高くついた」ということもありませんか?
ここはやはり、「卵の特売」を「本当にお得な買い物」にするための行動を、節約目線で考えなければなりませんね。ではどうしたらよいでしょうか?
スイッチが入ると危険信号?
卵の特売目当てでスーパーへ行ったら、卵売り場の前で既に人が行列していました。それを見たあなたはおそらく「私も早く並ばなきゃ」と慌てて並びますよね。実はその行動は既に危険信号。なぜなら、焦って並んだ時点で、あなたの心の中に「今日は買うわよ」という特別なモードのスイッチが入ってしまうからです。一旦ONになったスイッチはなかなかOFFになりません。おそらくその日の買い物では、お得な商品を見つけるとついついカゴに入れてしまうことでしょう。さらには「ついで買い」もたくさんしてしまう可能性もあります。結果、会計が終わった後のレシートを見てびっくり。「こんなに買う予定ではなかったのに」と後悔の念に苛まれてしまうはずです。
会計前にカゴの中を見返す
そもそも「卵の特売」は、スーパー側が買う人の購買意欲をかき立てるための仕掛けであることを認識しましょう。「そんなのわかっている」と思っていても、いざたくさんの人が同じ品物目当てに行列しているのを目の当たりにすると、つい我を忘れてしまうもの。そんな時大事なのが「冷静さ」なのです。節約する上で重要なのは冷静さなのです。でもどうやったら冷静でいられるのでしょうか。
おすすめなのは、レジに並ぶ前にあえて冷静になる時間を作ることです。会計前にカゴの中を見返してみましょう。カゴに入れた時は「これ必要!」と思った品でも、少し時間が経つと「やっぱりいらない」と気持ちが変わることもあるでしょう。そう思ったら、買わなければよいわけです。ぜひ「振り返り」の時間を作って、節約意識を高めてください。
「赤い文字や値札」に惑わされない
赤い文字や値札を見ると、ついつい買ってしまうことはありませんか? 行動経済学(※)によると、実は赤い色には「感情的な興奮を促し、行動を促進させる」ことや、「赤文字で書かれた値札には商売における『赤字』を連想させ、『買ったら得』という気持ちを無意識に連想させる」という心理効果があるそうです。筆者にはこんな経験があります。オイスターソースを買おうと売り場へ行ったら、赤で書かれている値段の商品がありました。「この商品は安い」と思いこみ、カゴに入れようと思ったのですが、よく見たら赤い値札の商品よりもっと安い商品がほかにありました。しかも内容量も後者の方が多かったのです。つまり、赤い値札が付いた商品は、お店側が今売りたい商品だったのです。このように赤文字で表示されている商品はすぐにカゴに入れず、いったん周りを見渡してからカゴに入れることを心がけてください。
※出典:「マンガでわかる行動経済学」 ポーポー・ポロダクション SBクリエイティブ
スーパーに行く時には買い物リストを作っておこう
買い過ぎ防止策の王道は、なんといっても「買い物リスト」を作っておくことです。たとえ「卵の特売」がメインの買い物であっても、スーパーへ行く時は冷蔵庫や食品庫の中の在庫をチェックし、買う必要のあるものをリスト化した上で行くことを忘れないようにしましょう。ぜひみなさんも、今回ご紹介したことを参考に、「卵の特売」を「本当にお得な買い物」にしてくださいね。
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