みんなと「同じ」を、心がけていない?
「みんなと同じ」であることで安心してしまう人がいます。大人になっても精神が成熟していない子供おばさん(子供おじさん)は、みんなと同じでないと、「自分が間違っているのではないか」と、不安を抱いてしまうことがあります。そんな「みんなと同じ」であることを望む人が、知っておいたほうがいいことがあります。
「みんなと同じだから正しい」とは限らない
ビートたけしさんの昔のギャグに「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というのがありました。でも、みんなで渡っても、車が猛スピードで突っ込んで来たら、怪我をしてしまいます。だから、「みんなと同じだから、大丈夫」だと思考停止状態になっていると、イタイ経験をしてしまうこともあるのです。
例えば、SNSに自分の写真を載せる人は少なくありません。多くの人は「みんな、やっていることだから!」と、その行為を警戒しません。でも、その画像がきっかけで、ストーカーに追われたり、自宅の場所が割り出されて、泥棒に入られたりする可能性だって出てくるのです。つまり、みんながやっていても、安全とは限らないのです。
「みんなと同じ」にしていると見失う、自分らしさ
日本の教育では、「みんなと同じことをやること」「同じペースでやること」を求められることが多いもの。その感覚を大人になっても持ち続けている人は少なくありません。
例えば、子供のときに、仲のいい友達と一緒にトイレに行った女性は多いと思います。そのとき自分はトイレに行きたいわけではなくても、みんなが行くから、行くのです。他にやりたいことがあっても、それを言えないまま、みんなに合わせてしまう人は多いものなんですよね。
どんな環境でも仲間や友達がいると、心強いものです。だから、一匹狼でいることを薦めているわけではありません。でも、みんなと同じ行動をしなければ仲間はずれにされるような、そんな器の小さな人たちとは付き合わないほうが、トラブルに巻き込まれずに済むこともあります。
人間関係のトラブルは、自分と相手を比べて嫉妬するところから生まれることも多いもの。“みんなと同じであることを求める人”ほど、自分と比べて同レベルか、相手が劣っていると安心するタイプが多く、もし相手のほうが勝っていると、嫉妬してしまうのです。
だから、私たちも「私は私、あなたはあなた」と比べない人でありたいし、同じく比べない人を友達にしたほうが、お互いを尊重し合えるいい関係が築けるものなのです。
自分らしくいられるほうが幸せ!
ビジネスにおいては、みんなと同じにしないほうが、むしろ特徴が出せて、需要が生まれやすくなることもあります。もちろん会社では、「出る杭は打たれる」ことも多々ありますが、それでも「出過ぎた杭は、打たれにくい」ものです。みんなが、「“そういう人”だ」と認識し、同じようにさせることを諦める可能性が高いからです。そのほうが自分自身も、自分らしくいられて、より働きやすい環境になることも少なくありません。だから、社内のルールは守りつつも、自分の個性は出したほうがいいこともあるのですよね。人と合わせて、流されて生きていると、自己を見失ってしまいます。自分らしさを失っている人で、幸せ者はいません。それだと、どんなに素敵な環境や地位を得られていても、自分にはしっくりこないものですしね。
だからこそ、もう「みんなと同じ」を求めることはやめませんか? それに加え、“みんなと同じでなくても許される環境”に身を置くようにするといいでしょう。そのほうが、人と比べ合ったり嫉妬されたりすることなく、お互いの個性を生かせることも多いですしね。
自分らしく生きるためには、周りに流さないで、能動的に行動することは大切です。自分で考え、判断し、自分の好きなように動くのです。そのほうが、たとえ失敗したとしても、自分で責任をとれるようにもなります。それこそが、“大人の生き方”なのです。
大人になったら、みんなと違っても恐れず、自分らしく生きていきたいものですね。