タイ、台湾、アメリカ、中国の編集者が、日本の楽しいこと、困ることをご紹介

これからの日本は外国人人口が多くなる可能性が高いと言われています。日本人と外国人がどうやって仲良くしていくか、まずはお互いのことをもっと理解しあっていくのは大事な第一歩だと思います。日本で暮らす外国人の声として、日本の魅力を世界へ発信しているAll About Japanの外国人編集者に、日本の楽しいことや困ることを聞いてみました。

ラチャ:All About Japan タイ語 編集リーダー(タイ出身)
呉:All About Japan 繁体字 編集リーダー(台湾出身)
ニック:All About Japan 英語 編集リーダー(アメリカ出身)
王:All About Japan 簡体字 編集リーダー(中国出身)

 

<目次>

 

外国人編集者が語る、日本での生活

外国人,生活支援,暮らし,日本語,編集者

 

ラチャ(タイ):良いことは簡単に言うと生活基準が良いです。環境、治安、交通。料理以外は文句言いたいぐらいのことはない気がします。
 
困ることはあるが、物理的なことではありません。例えば、たまには外国人の扱いが冷たいとか(もちろん人、場所、場面によりです。すべての日本人が冷たいわけではありません)。私自身はひどく扱われたこともないため、あまり困ることがありません。だが、同じタイ人の声でよくあるのは『日本人の態度が冷たい』または『日本は旅行だけで良い。住むのは良くない』という声が多いです。

といっても日本の生活基準はタイよりかなり高い。タイ人が日本で勤めて日本で生活するなら、物質的な困り事はタイより少ないでしょう。
 
例えばタイと日本の同じ最低賃金の労働者、タイと日本の同じ新卒などを比べたら、日本側は半端なく生活基準が高い。もちろん個人の収入と生活がタイより余裕あるだけではなく、日本の公共施設、治安なども母国より充実なので物質の問題が比較的に少ない。

簡単にまとめると、タイ人の中では日本が『精神的』に住みやすくない国だが『物質的』に生活基準がかなり良かったです。日本の生活は良いか悪いかは、人の優先順位次第と思います」


呉(台湾):「住む環境なら日本が一番自分にピッタリかなぁー。今まで生活した国の中、近隣とのほどよい距離感と、街中にリードをつながずに犬を散歩させるシーンが見当たらないことと安心できます(笑)。
 
働く環境から言うと、働きやすい環境さえ整えれば、特に変わりがないと思います。逆に、今母国に戻してても就職できる気がしないとの不安があります」

ニック(アメリカ):「他の国に引っ越すなら最初はカルチャーショックを受けるのは当然ですが、アメリカ出身の僕にとって、日本は本当に特別のケースです(笑)! 小さい島国ですけども、都道府県・町や村・近所による生活はだいぶ違う気がします。それは日本の特徴的なポイントだと思います。

簡単にまとめると、慣れてきたら日本の生活は良いですね! 今は5年目なので困ることは少なくなりました。たぶん一般的のアメリカ人は一番大変なのは、家の狭さかな。僕は大家族で貧しい暮らしがあったけど、我々の家は2階と地下がありました。

だが日本のマンションに慣れましたから、逆に帰国するとアメリカの広さ・家の大きさなどに逆カルチャーショックを受けます(笑)」

王(中国):「日本の生活といえば、私にとって静かな生活環境が一番好きです! 特に、公共交通機関を利用する時、周りの乗客はほぼ喋らなくて、電話も出なくて、動画の広告も音声付いていないから、静かな環境は通勤の疲れを軽減できると思います。
 
このような静かな環境に慣れると、逆に中国に帰った時に環境音に相当敏感しました。バスに乗った時突然誰かの携帯の着信音が大きく鳴いたら、本当にびっくりしました! 私は日本に来てから着メロ使っていないから、この機能あることさえを忘れてしまいました(笑)。


中国の生活と比較してみたら、両国それぞれの長所があります。日本の場合、何をしたくてもちゃんと案内や説明があるので、不安などが全然ありません。
 
例えば、外国人の私が、一人で市役所で複雑そうな手続きをしても、ネットから手順と資料を検索できますし、読んだらわからなくても現場でスタッフもいますから、丁寧に説明していただけます。このようなサービスは本当に便利で、素晴らしいです。
 
中国の場合、キャッシュレス・ペーパーレスの生活も便利です。公共料金の支払い、申請や状態のチェックなど、スマホ1台で実現できますから、日本のような銀行や市役所からの手紙を郵送で返事することはありません。現在、日本もだんだんスマート生活を推進していますね、期待しています」

 

外国人編集者が語る、日本語

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ラチャ(タイ):「私は子供の頃日本のアニメと漫画が好きで日本語を勉強するきっかけになった。
 
タイではかなり日本漫画がローカライズされます(人気のタイトルなら必ずタイ語版があります)。そのため、実は日本語を勉強しなくても楽しめるが、漫画を楽しんで、日本が好きになって、日本語を勉強し始めたパターンは多いです。

おもしろいところは日本語の学習自体ではなく、学習したら日本語のメディアが楽しめることです。日本のアニメ、漫画、ゲーム、音楽などを日本語のままで楽しめるのは日本語の一番おもしろいことですね。
 
日本語の文法を作った人たちには申し訳ないが、文法はおもしろくないです(泣)。

難しいところは必ず漢字です。タイ語は漢字が無いためゼロから勉強しないといけない。私は子供から英語を勉強したが、英語が難しいと思った記憶はありません。アルファベット26字を覚えたらどんな本でも読める。日本語はそうではない。
 
日本語だと全部のひらがな、カタカナを覚えてもすぐに本が読めない。すぐに活用できないのはその点は比較的に難しい。そして活用といえば、活用形。形が多すぎて今でもまだわからない形があるので、なんか多すぎる」

呉(台湾):日本語の良いところは文字組みですね、もともとは日本のクリエイティブデザインの文字組みに目を引いたため、大学の外国語授業で日本語を勉強し始めた。
 
日本語のおもしろいところと言えば、独特な言い回しかなぁ。もちろん疲れる部分もあるけれど、ニュアンスをうまく掴んだら相手のことをもっと理解している気がします。特に日本語で表現しやすい言葉があるのに、あえて横文字にするのも意識喚起する一歩、格式高い表すの表現と考えられます。

いまだに困ることと言えば、電話中に自分の名前を言う時です。日本人があんまり使わない漢字の読みなので、よく相手に困らせるや、異色な対応されてしまうのが多かったです。そのためレストランなどの予約は、日本人の名前を使って逃げています(笑)」

ニック(アメリカ):「英語母国語僕にとって凄く難しいです、正直(笑) ! 勉強し始めた時有り得ないほど難しいだと思っていました。『ひらがな?カタカナ?漢字?!?!』が、深く勉強するほど難しくなる気がします。一方で、勉強すればするほど、もっと勉強したくなりますね

それで毎日少しでも勉強しています。日常生活で知らない漢字があれば、辞書アプリで調べます。日本語能力試験の練習問題も毎日やっています。頭が疲れやすいので勉強っぽくない勉強もやっています。日本語でゲームをやったり、漫画を読んだりとかも楽しんで勉強できますよね。

英語は比較的に正直な言語だと思います(ニュアンスもやっぱりありますが)。そのせいで僕はちょっとKYだと思います(笑)。日本語の場合、相手のことは凄い大事にする気がします。相手の年齢・仕事・立場・関係・気持ちなどによる使うべき言葉は違いますね。本当に興味深いと個人的に思っています」

王(中国):「日本語はもちろん難しいです! 実は、『漢字たくさんの日本語は他の外国語より簡単ではないか』という想像があるので、これをきっかけに日本語を勉強し始めた中国人がたくさんいます。
 
しかし、我々共通の感想は、勉強すればするほど、日本語の難しさを痛感します。例えば、敬語は難しすぎてここで書く気もないぐらいです。日本語文法の構成は、英語と中国語と違って、一つの文は最後までちゃんと読まないと、誤読する可能性が高いです。否定の部分はいつも最後に出ますから。
 
私は、大学時代に、『日本のドラマとアニメを見るのは娯楽じゃない、日本語の勉強だ』という言い訳を使いたいため、日本語を勉強し始めました。今日本に生活をしても、日本語能力は大学時代より高めたと言えないかもしれないです。これも日本語の難しさの証拠ですね(笑)。
 
おもしろいのは、同じ『かな』なのに、日本語のカタカナはひらがなより読み取りにくいことです(原因不明)。カタカナのみの言語環境に入ると、突然日本語能力なくなる恐怖感が時々感じました。例えば、ファーストフードのお店のメニューを見たら、一つ一つのカタカナを識別する必要があったそうで、注文のスピードが大変遅くなりました(笑)」

 

外国人編集者が語る、日本の食文化

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ラチャ(タイ):「ラーメン以外は定番の日本食何でも好きです。来たばかりの時はお寿司が一番好きで、夜のスーパーの値引き寿司をよく買っていました。その次は和風パスタ、カレーライス、とんかつなどです。そして牛丼屋の納豆付き朝食セットは毎日食べれるぐらい好きです。
 
日本住まいが長くなってもそんなに好みが変わらない気がしますが、お寿司のことだけは『日本人でも毎日食べるものではないな』と気づきました。今はそんなにお寿司を食べていません」

呉(台湾):「日本に来る前と最初暮らして始めた頃に、よくラーメン、唐揚げ、天ぷら、お好み焼などの一品料理を食べました。今の好みはあんまり変わらないが、日々の食事の基本スタイルはなんとなく、和食の家庭料理の基本である『一汁三菜』に近づいている」
 
ニック(アメリカ):「来日の前、本物の和食を全然食べる機会がなかったので何がおいしいのかが全くわからなかった(笑)。
 
運良く最初住んでいた場所は福島県の会津若松(英語教師の仕事で場所はアサインされました)、そこはおいしいものばかりです。喜多方ラーメン、ソースカツ丼、馬刺しなど。
 
国内旅行に行けばたぶん料理が一番楽しみです。僕は大体なんでも食べるけど、好きじゃないものはつながりがあります。食感です。残念ですけど、イカ・タコ・コンニャクなど苦手です。すみません (笑)!」
 
王(中国):「好きな食べ物はたくさんあります。日本に来たばかりの時と今の好きな料理は変わりました。具体的に言うと、好きな料理の数が増えました。
 
例えば、日本に来たばかりの私は、さしみに本当に弱いので、エビのお寿司しか食べません。7年後の私は、現在、サーモン、マグロ、イカ、タコなどのお寿司も好きです。

しかし、変化が一番大きいのは、たぶんうどんに対する態度です。もともと90%ラーメン派(残りの10%はそばの分)なので、うどんを一口も食べません。留学生時代に、あるうどん屋さんでアルバイトをした経験があって、毎日うどんのスープの香りがある環境で仕事をしたので、だんだんうどんの魅力に魅せられて、現在、うどんが一番好きな麺料理です」

 

外国人編集者が語る、日本の学校

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ラチャ(タイ):「私は日本語学校2年間だけです。友達は外国人がほとんどです。皆良い人だが、実は日本の友達がもっと多かったら良いですね。外国人の友達は今ほとんど帰国してしまいました。

先生たちは皆優しく、クラスがわかりやすいです。でも外国人向けの日本語クラスなので、優しくのは当然でしょう。外国人向けの日本語クラスではなく、日本人と一緒に勉強する普通の日本人向けの学校は、どれぐらい難しいか自分で体験してみたい。

実は一回そういう日本人と同じクラスで勉強したことがあって、それは合宿免許です。山形で合宿したので先生の日本語は遠慮なく聞きづらい。山形方言もあります。普通の日本人同様のクラスは確かに難しいが、チャレンジがあって楽しかったです(その後は無事に免許取れました)」

王(中国):「私は、日本語学校日本の大学院に通った経験があります。日本語学校の管理は結構厳しくて、ほぼ毎日テストが実施しました。その時の私は、テストのために、特にカタカナの単語一生懸命暗記しました(ここは小さい『ツ』あって、そこは『-』あるなど」(笑)。
 
日本語学校で、すべての生徒は外国人なので、日本人の友達を作るのが難しいです。その代わりに、サウジアラビアやタイなど行ったことない国の同級生と出会って、異文化交流もたくさんできましたので、楽しかったです。
 
大学院については、学生の人数が少ない一方、皆選んだ科目と授業も違うので、同じ研究室の学生でも、同じセミナーじゃないとなかなか会えないです。
 
大学院生としての活動は学術的な講座などはメインで、それ以外なものが少ないですが、日本の大学生たちも同じキャンパスを利用したので、日本の大学祭や、野球の応援などの中国の大学がないものも楽しんで体験しました
 
中国の大学生は、「軍事訓練」という必修科目があって、もし日本の友達もこの科目を体験したらいいなという感想が良くあります」

 

外国人編集者が語る、日本の職場

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ラチャ(タイ):「最初は旅行会社です。普通の旅行手配プラス海外向けオウンドメディアの立ち上げを担当しました。
 
一番困ったことは、なぜか外国人だけが仕事の分担は悪かったことです。自分の業務は同じレベルの日本人より幅広かった気がします。
 
例えば、日本人の場合は旅行手配職なら毎日手配します。営業職なら毎日営業します。クリエイティブ職なら毎日ウェブやコンテンツを作ります。私の場合はタイ語ならばどんな作業でもやらないといけない。タイ法人向け営業、タイ人客の手配、タイ語のウェブ運用、デザイン、コンテンツ制作、いろいろしないといけません。言語がわからないとできない業務なのでしょうがないことですが、担当業務の幅が広過ぎると効率が悪いでしょう。(と言っても、いろいろ経験できたおかげで今の自分になりました。)

今の職場はより軽くなって、いくつかのメイン業務に集中できて(ほとんどは編集、制作、運用、たまには企画営業)、自分の担当業務がはっきり決まっていて前より効率良くなりました」

呉(台湾):「日本にて紙媒体の制作進行管理、グラフィックデザイナー、インバウンドメディアプランナー・編集者・ディレクター……を経験したことがあった自分が、トータル的に感じた日本の会社は『目標を達成するための修練の場』でした。
 
基本的に自分が好きかつ個人のスキルが発揮できる仕事をされている中に、職場環境による働く期間を変わってくると思います。影響される要素に関して、不合理で理不尽なルールに縛られる、ストレスなく意思疎通できる相手がおらず、成果を適切に評価基準が曖昧であることを挙げられます。
 
また、自分との性格と100%マッチングする会社と出会うのはなかなか難しいと思いますが、常に『自分の欠点を克服しようと努力し、段取りを意識して動くこと』心をかけています。一方、専門知識を持つ優秀な外国人労働者に対して、スキルをもたない以上、現地の言葉に翻訳依頼などの兼任行為を避るべきと思います」
 
ニック(アメリカ):「オールアバウトを入社する前に市立中学校で英語を教える(外国語指導助手=ALT)かたわら、フリーライターとしていろんな会社や媒体で記事を執筆しました。
 
ALT会社は日本会社ですけど、学校にほぼ80%以上英語で仕事しますので普通の会社と違う感じですね。楽しい仕事だった。子供と交流したり学校の生活を勉強したりできて、その上で勤務時間が楽です(放課後までですね)! が、昇進する機会がなかなかないので新しいチャレンジが欲しかったから転職しました。

アメリカでオフィスで勤めている経験があまりなかったので日本のオフィスは明確なイメージが把握してなくて入社しました(笑)。文化はやっぱり違いますね! 細かいところいっぱいあって(特に上司やクライントに関して)、ルールやマナーを守らなくても、日本語を間違っても同僚の皆は許してくれて、アドバイスを丁寧にあげますので少しずつ安心して慣れてきました。
 
でもまだ勉強すべきことは山ほどある気がします。編集チーム先輩の皆さん、助けてください(笑)!」
 
王(中国):「前職では、中国のポータルサイトの会社でコンテンツ制作に関する業務に従事しました。
 
例えば、中国人ユーザー向けに日本のニュースや文化を含む各業界の情報を収集・分析し、それに関連するコンテンツの企画から執筆・編集・翻訳の範囲の制作を担当しました。また、ライブ配信のMC、オフラインイベントの企画と実施などの経験もあります。
 
日本の会社はオールアバウトが初めてです。入社前、日本会社のマナーやルールなどについてできる限り調べて準備をしましたが、まだわからないことたくさんあると考えて、不安でした。
 
入社後発見したのは、皆さんが本当に優しくて、わからない時に誰に聞いても丁寧に教えていただいて、不安もなくなりました」

 

外国人としては、相談に乗ってくれる日本人がいるだけでありがたい

4か国、4人の外国人の声はいろいろ聞きました。ここから気づいたのは「日本は慣れたら悪くない」トレンドが外国人の中によくあるではないかと思います。
 
と言っても、やはり日本語は難しいので、困ったことがあればたぶん日本語の原因だった場合が多い。困っている外国人がいれば、日本人としてリードをし、ゆっくり優しい日本語でおしゃべりすれば解決できるかもしれません。

外国人も日本人と同じく、自ら他の人に迷惑をかけないように生きてゆく人は多いと思います。でも、そのような外国人でも何か困ることがあるはずです(言わないだけかもしれない)。外国人としては、そういう時誰か相談に乗ってくれる日本人がいるだけでありがたいことです。とりあえず外国人に何か聞かれた際に優しく対応してくれるだけでも感謝します。

これからの日本社会は、在住外国人が多くなる傾向があります。そのために観光だけではなく、一般的な買い物施設、生活サービスなどで働く方でも外国人と接するチャンスが多くなるはずです。外国人のよくあるお困りを心がけて外国人に対話してみる際に、この記事を参考にしてみてください。

 

執筆者:ラチャ(All About Japan タイ語 編集リーダー)


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