アメリカで話題のドリンク「モクテル」とは?
屋外パーティーにもぴったり。予想以上に複雑な味わいで、お酒好きの私でも、十分満足できることに驚きました
2020年の食トレンドとしてアメリカで大注目されている「モクテル」。
「モクテル(Mocktail)」とは、「真似た」という意味の単語「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語で、カクテル風のノンアルコール飲料のこと。若い世代の健康志向やアルコール離れを反映した、おしゃれでヘルシーなドリンクです。
昨年、アメリカ初のモクテル専門バー「Getaway(ゲッタウェイ)」がニューヨークにオープンし、話題を集めました。私の暮らすポートランドでも、バーやレストランのメニューに、アルコール飲料と並んで登場するようになっています。
ソーダやジュースなどのノンアルコール飲料とモクテルの違いは、ボタニカルなど複数のフレイバーを取り入れた、洗練された風味や見た目の美しさ。
積極的に外出しづらい日々が続き、ストレスで飲酒量が増える人も多いこの頃。たまにはモクテルを取り入れて、休肝日を作ってみるのはいかがでしょうか?
ジェシーちゃんが教えてくれた「テキーラ・サンライズ風モクテル」のレシピ
日本の学校だと小学6年生の長女。お友だちにモクテルのレシピを教えてもらっていました
最近、我が家の長女は「Zoom」を使って、お友達と順番に先生になり得意なことを教え合いっこしています。そのうちの1人、ジェシーちゃんが教えてくれたのは、グラデーションの美しいモクテルでした。
彼女の作り方を参考に、あっさりと飲みやすくアレンジしたレシピをご紹介します。
■材料
- グレナデンシロップ(ざくろ果汁のシロップ)
- オレンジジュースもしくはグレープフルーツジュース
- マラスキーノチェリー(あれば)
- 塩
- レモン
- 炭酸水
■作り方
- グラスの口より大きなお皿に塩を入れる。レモンでグラスのふちをなぞって濡らしたら、グラスを逆さまにしてお皿に伏せ、塩をつける。
- グラスの底にマラスキーノチェリーを置く。
- ジュースと炭酸水を注ぐ。
- グレナデンシロップを、グラスのふちからそっと0.5cmほど注ぎ入れる。
オレンジジュースをレモンジュースやレモネードに変えると、混ぜた時にキレイなピンク色に
グレナデンが下に沈み、カクテル「テキーラサンライズ」風の美しいグラデーションができます。炭酸が苦手な方は、オレンジジュースだけで作っても大丈夫です。
より大人なモクテルを作るなら? おすすめアレンジ
ベースを変えれば、あらゆるカクテル風のモクテルを作ることができます。
より複雑で本格的な味わいを求めるなら、最近続々登場している「ノンアルコールスピリッツ」を。イギリスの「Seedlip」が火付け役となり、各国から様々なボタニカルフレイバーのベースが登場しています。
「ノンアルコールビール」を使い、ビールベース風のドリンクを作るのも手軽でおすすめです。例えば、ジンジャーエールと半々で合わせた「シャンディガフ」やオレンジジュースと半々で合わせた「ビターオレンジ」など。ノンアルビールがあまり好きではない方なら、こちらの方がむしろ気に入るかもしれません。
日本では比較的簡単に手に入る「飲むお酢」を利用する手もあります。フルーツや炭酸水、はちみつ、ココナッツウォーターと合わせれば、アメリカでも人気のビネガーカクテル「シュラブ」風ドリンクが作れます。健康効果も期待できそうです!
さらに、数滴アルコールを入れることにはなりますが、複数のボタニカルで風味を付けたリキュール「ビターズ」を使えば、一気に本格的なフレイバーに。
最近は、有名な「アンゴスチュラ・ビターズ」以外にも、面白いフレイバーが続々。ポートランドのブランドからも、ラベンダーやカカオ、カルダモン、グレープフルーツなど、様々な種類が登場しています。
手前のカクテル以上に豪華に見えるEemのコーラ飲料(写真奥)
また、きゅうりや紫蘇、ミントのようなハーブを使うと、見た目の美しさはもちろん大人な香りが楽しめます。
グラスに凝ってみるのも楽しいはず。ポートランドの人気レストラン「Eem」では、コーラのグラスに花や傘が飾られていて、カクテル以上の華やかさに驚きました。
好みの味を探す作業自体も楽しいですし、SNS映えも見込めます。お酒の飲みすぎが気になったら、ぜひ試してみて下さいね!