トイレから透けて見える? 性格や価値観
トイレを見ると、そこに住む人の価値観や生活スタイル、センスや性格までも何となく分かってしまうもの。トイレはそこに住む人の本質が表れる場所です。
皆さんもレストランやカフェで、そんな経験をしたことがあるんじゃないかと思います。おしゃれな店に行った時、トイレが汚かったり、ないがしろにされていたりするのを見てしまうと、もしかして見えないところには手を掛けない?キッチンもそんな感じ?なんて残念な気持ちになることありますよね。
逆にトイレがキレイだと、その店を改めて見直してみたり。以前、台湾でかなり古いカフェに行った時のこと。正直、トイレにはあまり期待はしていませんでした。
ところがトイレに行ってびっくり! 古い和式トイレなのですが、隅々まで掃除が行き届いていて、お香が炊かれていい香りが漂っていて、とにかく居心地がいい! インテリアも特別に凝ったものではなく素朴なのだけれど、ホコリひとつなく、手洗いも水ハネがしないようにさりげなく工夫されていて。
聞いてみると、その店は地元の人にもかなり評価が高い茶葉を使っている店なんだそう。茶葉の良し悪しなんて素人にはなかなか分からないものだけれど、見えないところに手を抜かないというのが、トイレにも表れていたのかもしれませんね。
トイレが汚い家はパンツが汚い人のようなもの
家も同じです。トイレは玄関やリビングと違って、人目につきにくい場所ですが、家族全員が毎日必ず使い、日々の体調を確認し、お腹の調子が悪ければこもることもあり、時にはひとりでため息をつくこともあり。目立たないけれど暮らしのクオリティを左右する重要な場所です。
そんな大切な場所をないがしろにして、目につきやすい玄関やリビングだけおしゃれに豪華にしつらえても、それではまるで表面は着飾ってもパンツが汚いようなもの。
トイレが汚い家はよく見ると、素敵なオブジェが飾ってあってもホコリだらけになっていたり、サッシのレールが汚れたままだったり、カーテンにカビが生えていたり。その家に住んでいる人の様子が何となく見えてしまうのが怖いところなのです。
トイレがいい家はそれだけで家全体が素敵に見えるもの。一度、我が家のトイレを見直してみませんか? 古いトイレでも大丈夫。ちょっとした手間と工夫でステキにできます。
リフォーム工事でよく分かる「臭いの原因」
最初にすることは臭い対策です。トイレの臭いの原因は、リフォーム工事でトイレを解体した時によく分かります。【原因 1】便器
ひとつめの原因は、便器そのものから出る臭いです。便器を撤去すると、トイレの臭いの半分は消えます。縁の裏側についた尿石(尿の成分が固まったもの)や、便座と便器のスキマに残った汚れが臭いの原因ですので、酸性のクリーナーや歯ブラシなどを使って徹底的に落としましょう。
【原因 2】スキマ・壁・天井
さて便器を取り外した後でも、まだ臭いは残っています。その犯人は、便器の根元と床のスキマに入り込んだ尿の汚れや、壁や天井に染みついた臭いです。
ビニールクロスって意外と臭いが付きやすいんですね。いくら掃除をしてもトイレが臭う場合は、床、壁、そして天井の徹底掃除をしてみましょう。トイレ用お掃除シートを使えば手軽です。便器と床のスキマはもちろん、巾木(はばき)、タンクの裏側の壁、天井もていねいに拭き掃除をしてみてください。
【原因 3】布
ちなみに、布は臭いを吸着しやすいので、床マットや便座カバーを使うと、それが臭いの元になってしまうことも。使いたい場合はマメな洗濯が必須です。
トイレをおしゃれに見せるコツ
臭い対策が済んだら、トイレをおしゃれに見せるコツをひとつご紹介しましょう。トイレは機能重視で、掃除用具やペーパーなどそこで使うモノしか置いてない人が多いと思いますが、壁に絵を掛ける、オブジェを置く、花を飾るといったような、本来トイレには不要な物――インテリアアイテムをひとつ加えるだけで、おしゃれ感がぐんとアップします。
見えないところにこだわるのが日本文化の粋というもの。キレイなトイレで毎日をステキにお過ごしくださいね。