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『世界にバカは4人いる』が気づかせてくれる自分の色

日常生活においてよりよい人間関係を築きたいと思っている方に、色が手助けとなってくれるかもしれません、と教えてくれたのはカラーコーディネーターの松本さんです。スウェーデンでベストセラーとなった「世界にバカは4人いる」を紹介してくれました。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

 
スウェーデンで85万部を突破したベストセラー『世界にバカは4人いる』

マネジメント・コンサルタントのトーマス・エリクソンによるビジネス・コミュニケーション本


誰しも人間関係に悩みはつきものです。人間の本質を理解し、自分と相手のエゴに向き合うことができれば、よりよい人間関係を築けるかもしれません。

スウェーデンで85万部を突破したベストセラー「世界にバカは4人いる」は、人の性格を赤、黄、緑、青の4つのタイプに分類しています。色のイメージを活用することでコミュニケーションを円滑にすることができるかもしれません。

 

バカの4タイプとイメージカラー

刺激的なタイトルのこの本は、人口1000万人ほどのスウェーデンで85万部を突破し、世界40カ国で翻訳が決定している異例のベストセラー。「バカ=他人を平気で困らせる人々」の人物像がシャープに描かれています。

赤(主導型)、黄(感化型)、緑(安定型)、青(慎重型)の4つに人の性格を分類し、それぞれの特徴や傾向、コミュニケーションのヒントが紹介されています。イメージカラーによってそれぞれの特徴が鮮明になっています。

 

4つの色のネガティブなイメージ

本書は人の性格のネガティブな面に焦点を当てています。

たとえば、主導型の赤は、他人に興味がなく自分中心。仕事は速いけれど、向こう見ずに突っ走ることもあるようです。感化型の黄も他人に興味がなく、仕事を最後まで完遂せずに別に興味が移ることも。

安定型の緑は自分の時間を大切にする一方、他人に手を差し伸べることを厭わないようです。慎重型の青は、データや数字を重視し、スピード感に欠けるようです。

相手の何かが鼻につくのは自分にも同じ要素があるから。どんな人も4タイプの要素を持っていて、場面によって異なる色が出てくるのではないでしょうか。

 

普遍的な色のイメージ

色のイメージは、先天的(生物的)なものと後天的(文化的)なものに大別されます。後天的なものは地域や時代によって異なる場合がありますが、本書が世界的ベストセラーになったということは、色のイメージに地域差がなくなっているのかもしれません。

よりよい人間関係を築きたいとき、4つのイメージカラーはその手助けとなってくれるのではないでしょうか。

 

DATA
フォレスト出版│世界にバカは4人いる

著者:トーマス・エリクソン
ページ数:456ページ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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