住宅ローンを主人60歳で終わらせるために繰り上げ返済しました
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、夫が60歳までに住宅ローンを完済できるように繰り上げ返済をしているもののこれから子どもにかかる学費なども心配だという47歳の自営業の女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
これからのお金が色々と心配です
■相談者
りんごあめさん
女性/自営業/47歳
関西/持ち家(一戸建て)
■家族構成
夫(会社員・単身赴任中・44歳)、子ども(14歳、9歳)
■相談内容(原文ママ)
教育費と老後資金が貯まるか心配です。3年前に趣味であったことを教える教室を始めました。生徒さんは数人来てくれていますが、自宅ではできないため賃料がかかりやっと月2万円くらいの収入です。仕事は楽しく充実していますが、このままこの仕事を続けていっていいのやら心配です。
住宅ローンを主人60歳で終わらせるために繰り上げ返済したので、貯金は500万円です。住宅購入の際、親に借金しており月に4万円の返済が2028年まであります。子どもは高校まで公立、大学は私立。高校が私立の可能性もあり。これから教育費も増えると思います。主人の保険が最低限なので、がん保険や終身が必要なのかも気になります。
主人は単身赴任が負担に感じており、あと数年で退職金満額になれば早期退職し、転職したいと希望しています。その時は私も協力するつもりですが、それまでに今の仕事を辞めて別の仕事を探してしっかり稼がねばいけないのか、もしくは今の仕事を続けつつ他のバイトなりをやらなければいけないのかと悩んでいます。あまり体力的に自信がないので、下の子が中学生になるまでは難しいです。今はとりあえず節約を頑張ろうと思っています。長々となりましたがアドバイスいただけると助かります。よろしくお願いいたします。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)収入について
子どもの児童手当は基本的に貯蓄しますが、子どもの部活費や教材費などが必要な場合ここから支出することもあります。
(2)住宅ローンについて
住宅については主人が繰り上げ返済や借り換えを行っており。私は詳しくわかりません。
◎2011年、固定金利で70歳くらいまでの返済のところを繰り上げ返済で夫60歳までになりました。毎月の返済10万円、ボーナス返済はなしです。それとは別に両親への返済は2028年まで月4万円あります。
◎購入時築10年の中古住宅のため今後リフォームも必要です。
(3)家計収支について
私の収入2万円は変動があります。経費を差し引いた額はなるべく貯蓄しています。家計収支の残りの2万円は医療費や子ども費、娯楽費に消費するか、1万円ほど貯蓄できるときもあります。
(4)加入保険について
夫/無解約返戻金型収入保障保険(保険期間2036年まで、死亡・障害時の年金月額15万円、一括受取で2723万円、リビングニーズ特約付き)=毎月の保険料4200円
夫/医療共済(病気死亡50万円、入院6000円、通院2000円)=毎月の保険料1600円
本人/特別終身保険(事故災害による死亡保障200万円、病気ケガ入院3000円<5日以上の入院の場合>、生存保険金40万円)
※両親が払込済みのため、年7万円返済している。
子ども/子ども共済(入院6000円、通院2000円、賠償責任付き)=毎月の保険料2140円(2人分)
(5)自動車について
自動車は1台、週末のみの使用のためガソリン代は夫の小遣いから負担、子どもが成長したら手放すことも考えている。
(6)勤務先について
退職時期は2年後をめどに、転職先を探している。ねんきん定期便のこれまでの加入実績に応じた年金額は夫96万円、妻52万円です。
(7)新型コロナウイルスの影響について
コロナの影響は今のところ夫には出ておりませんが、今後ボーナスが削減されることが予想されます。私は子どもたちの健康面を考え教室を休みにすると、教室賃料がかかるので1カ月マイナス1万5000円の赤字になるので、これからが心配です。
計算が苦手で大きな出費などは夫にまかせており、あまり詳しいことがわからずすみません。どうぞよろしくお願いいたします。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 年間100万円の貯蓄を目指し、教育費をクリアすること
アドバイス2 夫婦二人の働き方次第で、60歳までに貯められるお金は変わる
アドバイス3 住宅ローン返済終了後の生活のイメージを持って、支出の調整を
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