男の子は育てにくい⁉ ママが男の子の育て方で悩みがちな4つの理由
男の子のママたちが感じがちな「ここが大変!」という部分って?
「本当に男の子って育てるのが大変!」と思う部分はどんなところなのか、さっそく見ていきたいと思います。
<目次>
男の子の育児でよくある悩み1:理解が難しい
1つめはママと息子の性別による違いから来るお悩みです。年齢は違えど、女の子は“オンナ心”を持っているので、育てているママから見ても分かりやすいなと感じることは多いと思います。もちろん、分かるゆえのトラブルもあり、生意気なことを言われて、それが図星で「あったまに来る~!ムカつく!!!」ということもありますが……。
一方、男の子はママとは性別が違うので、その分、理解が難しいなと感じることが多いようです。とくにママ自身が一人っ子だったり、女姉妹で育ってきた場合、男の子が家庭内にいた経験がないため、余計に我が子の取る行動が「どうしてこうなの?」「ここでこうする?」と不可解だと感じることもあるようです。
一般的に、育児では親自らの主観性が強くなると、歯車が狂うことが多くなります。ここでいう主観性というのは、「自分の経験でこうだったから、この子もそうに違いない」のように、自分の過去が基盤となって、そこからお子さんを見てしまうことを言います。
「私は幼稚園の頃、こんなに○○ではなかった」
「私は小1のときには、もっと○○できたのに」
のように、自分が小さい時にどうだったから、うちの子にだって当てはまると捉えてしまうことを言います。もちろん、これは男の子のママだけでなく、育児全般に起こりうることなのですが、男の子はママにとって異性である分、理解できないことがもともと多いゆえ、余計にママの主観が強くなってしまうことがマイナスに働きやすくなってしまうのです。ですので、「ママはこうだった」という視点が通用しないこともあるということを頭のすみに置いておくと、お子さんの行動を少し理解しやすくなるはずです。
男の子の育児でよくある悩み2:すぐ手が出てしまう
男の子はすぐに手が出てしまうなど、体を使った攻撃性が、親にとっての悩みになりがちです。言葉で攻撃をする傾向は女の子によく見られますが、男の子は言葉以上に、力で行使しようとすることが多いものです。ここで言う“力”というのは、相手を手で押したり、叩いたりというようなフィジカルな攻撃性だけでなく、「しつこく粘る」「断固として言うことを聞かない」のようなコミュニケーション上の押しの強さにも表れることがあります。どちらに関しても、そうすることで、その子がなんらかのメリットを得られると、”力で解決しよう“という思いがどんどん強まりますので(例:ママに歯向かったら言うことを聞いてくれた、しつこく粘ったらアイスを買ってくれた、など)、そのエスカレートを起こさないようにすることが大切になります。
ポイントとしては、押しの強さに対し、親は毅然とした姿勢で接することです。誤解しないでいただきたいのは、毅然と言っても、怒鳴り返したり、にらみ返したりと威圧することではありません。一貫した姿勢を保つということです。あげるものはあげる、あげないものはあげない。もし、「昨日はあげたけど今日はあげない」のように、対応がその日ごとに変わってくると、子供が力でなんとかしようとする機会を作ってしまうことになるので、親子間でのルールをあらかじめ作っておくことをおすすめします。
男の子の育児でよくある悩み3:ゲームに夢中
男の子のゲームや動画の節度ない利用がママを悩ませる
いずれハマる可能性が高いという点で、小さい頃からのゲーム機器との付き合い方を慎重にすることが、とくに男の子のご家庭では大事になってくるのだと思います。2歳、3歳の頃の育児がとても大変な時期というのは、スマホやタブレットの画面を見せると、とたんにおとなしくなってくれて、しかもニコニコご機嫌にもなってくれるので、ついつい頼りたくなります。でも、その時に頼り過ぎてしまうと、数年後に、「宿題もやらないでゲームばかり!」のように親が頭を抱えてしまうことが多いので、先々を踏まえ、慎重なくらいの付き合い方をするのがおすすめです。
男の子の育児でよくある悩み4:今どきの「いい子」とのギャップ
最後は、今の時代ならではのお悩みとも言えるのですが、男の子の育児が大変だと感じやすいのは、今どきの社会風潮や世間の目が厳しいこともある気がします。昔だったら、元気いっぱいだったら、「活発でいいね」「たくましくなりそうだね」「男の子はこうじゃなくっちゃ」だったのに、今はそれが「うるさい」「静かにしろ」というクレームになることもあるようです。今は「物静かな子=いい子」という風潮があって、その分、体を大きく動かすことが大好きな男の子にとっては、窮屈な世界になってきているのかなと感じることがあります。草食系男子という言葉がありますが、それは子供たちが自ら草食系に育ったわけではなく、社会からそう求められて、そうなってきたのかもしれません。社会が求める「物静かな子」というのは、女の子にとっては以前とのギャップを感じずとも、男の子にとっては大きな変化、それゆえにママは悩むことが多いのではないでしょうか。
今は男女平等が大きくうたわれていますが、私はそれぞれの性が持つ特徴、強みは大いに活用すべきと感じています。もちろん、公共の場で大騒ぎしてしまうのはよくありません。ただ、それはしつけなどに依存することが大きいので、ここでの論点とは異なります。
男の子が持つ「らしさ」というのは、男の子にしかないもので、私も日々、外を出歩いたときなどにたくさん元気をもらっています。この4つ目のお悩みは、ママが悩む以上に、社会に余裕がなくなってきていることの方が問題ですので、しっかりしつけはしつつも、あまり悩まないでほしいなと感じています。
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