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科学的知見に基づいた赤ちゃん絵本「あかあかくろくろ」

生まれて間もない赤ちゃんは、色を認識する細胞が十分に発達していないんだそう。そこで、カラーコーディネーターの松本さんが、赤ちゃん絵本「あかあかくろくろ」を紹介イチオシしてくれました。赤ちゃんの色認識の発達を科学的に分析した結果に基づいて作られた画期的な絵本なんだそう。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

 
シリーズ累計200万部のベストセラー 赤ちゃん認識絵本『あかあかくろくろ』

贈り物としても最適な布絵本やマスコットつきの絵本も販売されている

生まれて間もない赤ちゃんは、まだ十分に色を見分けることができません。細胞や両方の目を調整してものを見る能力は、目と手を使うことにより生後数ヵ月の間に急速に発達します。

赤ちゃんの絵本にも、科学的な知見に基づいたものが増えており、なかでも「あかあかくろくろ」は赤ちゃんを笑顔にする驚きの絵本として、日本だけでなく北米でも人気を博しています。
   

赤ちゃんに「色」は見えない!?

『あかあかくろくろ』は、赤ちゃんが注目する、コントラストの強い配色、目や口のある「顔」の絵で構成されています

ほかにも「まるまるぽぽぽん」、「ぶんぶんきいろ」など、いっしょにあそぼシリーズからは多数の絵本が販売されている

生まれて間もない赤ちゃんは色を見分ける細胞が十分に発達しておらず、明暗の境目の線を目で追うことで形を認識します。白と黒のようなコントラストの強い配色の「しましま」や「ぐるぐる」、目や口のある「顔」の絵を見せると、赤ちゃんが注目することがわかってきました。

生後1週間頃から赤ちゃんの目は動きに反応するようになり、10~12週間で動くものを目で追うようになります。生後3ヵ月頃にはあらゆる色を認識するようになりますが、最初に認識する色は「赤」です。
 

科学的知見に基づいた「赤ちゃん絵本」のさきがけ

『あかあかくろくろ』は『Baby Sees First Colors』というタイトルで北米でも出版されています

「あかあかくろくろ」は「Baby Sees First Colors」というタイトルで北米でも出版されている

 
親が子どもに与えるべき良質な商品に与えられる「ナショナル・ペアレンティング・プロダクト・アワーズ(通称NAPPA)」

親が子どもに与えるべき良質な商品に与えられる「ナショナル・ペアレンティング・プロダクト・アワーズ(通称NAPPA)」


学研プラスの「いっしょにあそぼ」シリーズは累計200万部を突破した大人気赤ちゃん絵本

中でも、「しましまぐるぐる」「あかあかくろくろ」は北米でも販売され、2019年には本、おもちゃ、教育玩具などの中から、親が子どもに与えるべき良質な商品に与えられる北米内の親や教育関係者にとって信頼度の高い賞「ナショナル・ペアレンティング・プロダクト・アワーズ」を受賞しました。
 

「色」は赤ちゃんの発達に不可欠なもの

赤ちゃんが見て触ることを想定して、分厚い紙で作られており、穴が開いたページもあります。赤ちゃんの目から20センチくらいの位置で見せてください

赤ちゃんの目から20センチくらい離れた位置で見せるとよい

活性化効果に優れた赤、言葉の発達をうながす黄色、心身のバランスを整える緑、創造性を育む青。色は好奇心、集中力、記憶力など神経系統の発達をうながします。

ページをめくったり、色や線を見て触れたりすることで目と手の調整ができるようになります。奥行きに対する知覚も発達するにつれ、立つ・歩くといった全身動作がうまくなります。1歳になる頃には見たものを記憶し始めます。

赤ちゃんの誕生祝いに「あかあかくろくろ」を贈ってみてはいかがでしょうか。
 
DATA
学研プラス│いっしょにあそぼ「あかあかくろくろ」

ページ数:24ページ
サイズ:175×175㎜
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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