ひかりの恋愛コラム

子供おばさんが不幸を「他人のせい」にする理由

「私が今、不幸なのは、社会のせいだ」「あの人のせいで、私はこんなに不幸せなんだ」と環境や人のせいにばかりしてしまう人がいます。彼女(彼)は、どうして自分以外のもののせいにばかりしてしまうのでしょうか?

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執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

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環境や人のせいにしていない?

人のせい

「私が今、不幸なのは、社会のせいだ」「あの人のせいで、私はこんなに不幸せなんだ」と環境や人のせいにばかりしてしまう人がいます。精神的に大人になりきれていないまま子供おばさん(子供おじさん)でいると、幸せからほど遠い思想を抱き、どんどん自分を追い込んでいってしまいます。彼女(彼)は、どうして自分以外のもののせいにばかりしてしまうのでしょうか?

 

どうして人のせいにしてしまうのか?

子供おばさんが環境や人のせいにしてしまう主な理由は、「物事に受け身でいるから」です。自分の力で考え、自分がきちんと選んだ時には、その結果がどうであれ、自分がやった行動には、それなりに自分で責任を取れるようになるものです。

ただし、私たちは無意識的に選んでしまっていることも多いものです。だからこそ、「自分のせいではない」と思ってしまうところもあるのでしょう。でも、「私はこんな環境を望んでいない」なんて言ったところで、私たちは囚われの身ではないので、いつでも他の環境に移れる自由があります。そこにいるということは、「その環境を、自分が選択している」ということなんですよね。つまり、「社会のルールを守りさえすれば、自分にはある程度の自由を与えられていること」をきちんと認識していたら、もっと能動的に自分のいる場所も付き合う相手も選べるようになるのです。

また、「責任を取る行為」の中には、「自分がそのときにやってしまったミスを見つけ、反省すること」も含まれます。でもそれができなくて環境や人のせいにしてしまう人も多くいます。実は、そういう人は、「責任を取ること、反省をすることを怖がっている」のです。

 

責任を取れない&反省できない人の特徴

責任を取ること、反省をすることを怖がっている人は、“失敗をした自分”を受け止め切れません。それは、劣等感を抱えていて、自尊心が低いからなんですよね。「今日から、この“自分”を止めます!」なんていって、自分の体から抜け出すことはできないため、自分自身でい続けるためには、自分にそんな欠点があることを認めることができないのです。

逆に、自尊心や自己肯定感が高い人は、どんなことがあっても、「自分には乗り越えられる力がある」と、自分を信じているところがあります。だからこそ、“あるがままの自分”を受け止められます。

そういう人は、自分の悪いところも見て見ぬふりをしないで、改善を試みます。その結果、より自分の魅力や能力を上げることができるので、ますます自分のことを肯定できるようになるのです。

 

どうして自己肯定感が低いのか?

では、どうして自己肯定感が低い人が出てきてしまうのでしょうか? 実は、そういう人には、“共通した原因”があることが多いものです。それは、「親から“ありのままの自分”を愛された、という自信がない」ことです。例えば、親が「テストで100点を取れたら、いい子だ」「お手伝いをしてくれたら、可愛い子だ」など、“条件付きの愛情”しか示さないと、子供は「“ありのままの自分”では、愛してもらえない」と、無価値感を抱いてしまうことがあるのです。

ただ、ある程度の年齢の大人になっても、自己肯定できない理由を“親のせい”にしてしまうようでは、問題があります。それこそ、「私が社会や人のせいにしてしまうのは、自己肯定感を低くした“親のせい”だ」なんて、結局、自分以外のもののせいにしてしまったら、話はフリダシに戻るだけですしね。だから、今度は自分の力で、自己肯定感を抱けるようになることが大切なのです。

 

自己肯定ができるようになるには?

では、自分を肯定できるようになるためには、どうしたらいいのでしょうか? 根本的な部分では、“自分への愛”がなければ、難しいものです。だから、そのためにも、ある程度は、“自分が好きな自分”になれるまで成長する必要があります。

「それでは、“ありのままの自分”を受け止めることにならないではないか?」と思うかもしれません。でも、そもそも自分に対して嫌悪感を抱いていることに対しては、自分だってそのままではいたくはないはずです。だから、それを改善した方がいいのです。

例えば、自分が人に嘘ばかりついてしまうところが嫌いなのに、相変わらず嘘をつき続けていながら自分を好きになることなんてできません。「自己肯定感を持つ=“ありのままの自分”を受け止める」というのは、自分の悪いところをそのまま肯定して受け止める、ということではありません。 「“完璧ではない自分”であっても見放さない」ということなのです。それは、「不完全な自分がどんどん成長していくのを願うこと」でもあるのです。

 

自分の言動に責任を取れる人は、幸せな人!

“自分が好きになれる自分”に成長し、自己を受け止められるようになり、さらに普段から自分の力でよく考え、“能動的に”物事を選ぶようにしていくと、自分の言動に自分で責任をとれるようになってきます。実は、その方が、自分の人生を自分でコントロールしていることを実感できるし、幸せなんですよね。

だからこそ、大人になったら、社会や人のせいにばかりしないで、自分でも責任を取れる人でありたいものですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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