教育資金、老後資金が確保できるでしょうか?
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、ご主人は会社員、自身は農業を営む45歳の主婦の方。不安定な収入面と公的年金等の少なさから、教育資金、老後資金で悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
妻の農業収入は不安定
■相談者
みみずくさん(仮名)
女性/農業/45歳
九州/賃貸住宅
■家族構成
夫(会社員/45歳)、子ども2人(中学生・小学生)
■相談内容
私の仕事が農業で収入が不安定なので、子どもの教育資金と私たち夫婦の老後資金が確保できるか、不安です。退職金や厚生年金も少ないと思います。私もパートなどで確実な収入を確保できればよいのですが、農地の管理もあり難しいです。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使い途(昨年例)
クルマの維持費(税金、保険も車検など)20万円、家電等の大きな買い物や予備費として10万円、旅行・レジャー費10万円、家族の小遣い・臨時費用24万円、貯蓄36万円
(2)妻の農業の収支について
データ記載の収入は経費を差し引いた額。農業にかかわるコストは上記生活費とは別会計。
(3)加入保険の保障内容
・夫/終身保険(払込済年齢60歳、死亡保障200万円)=毎月の保険料8460円
・夫/共済(病気死亡保障400万円、入院5000円)=毎月の保険料2000円
・妻/共済(病気死亡保障400万円、入院5000円)=毎月の保険料2000円
・第1子/学資保険(22歳満期/満期金300万円)=毎月の保険料1万6556円
・第2子/学資保険(22歳満期/満期金300万円)=毎月の保険料1万6309円
・火災保険=毎月の保険料4500円
(4)住宅について
介護が必要になれば親と同居する予定。
(5)車両費について
内訳はガソリン代1万5000円、車検代積立1万5000円。2台のうち1台は3年後に買い替え予定。予算200万円。
(6)農業について
相談者コメント「両親の家業を引き継ぎました。現在7万円の手取り収入があるが、今後台風などの自然災害や農業機械の更新などがあれば、収入減になる恐れがあります。技術面の向上や販売方法の見直しを図り、収入増を目指したい。自身の作った野菜を家族に食べさせることができるなど生活面の質の向上や食費の経費減などのプラス面があるので、今後も継続したいと思っています」
(7)定年について
夫の勤務先の定年は60歳。再雇用制度ありで、定年後も働く予定。
妻は体力の続く限り農業を続ける予定。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 完済したローンの支払い分はしっかり貯蓄に
アドバイス2 長く働くことで老後資金の目減りを遅らせる
アドバイス3 早めに進路について親子で話し合いたい
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