世界最小ｉモード端末「premini」試用レポートvol２　ドコモ「premini」は凄かった2

いよいよNTTドコモから世界最小ｉモード携帯電話が発売。その名は「premini」（正式名称：SO213i）。premier（第１級の）とmini（小型の）という言葉を併せて造った名前ですが、その実力を試すべく、発売前に実機を入手して試用してみました。ガイド記事『ドコモ「premini」は凄かった<1>』では、外観についてレポートしてみましたが、今回は使用感についてレポートしたいと思います。

■	音質はイイがノイズも拾う

マイクはこんなところにある

preminiには、高性能マイクが付いています。と言われて探してみたのですが……ない、ない。マイクらしきところがありません。実はマイクは、ボディの底の充電器を繋げる部分の横にひっそりとついているのです。よく見るとカバーに穴があいています。ここがマイクなのです。

ですが、マイクから口まで大人だと優に10cmは離れることになります。こんなんでホントに大丈夫なんでしょうか？

実際に通話をし、他機種と聞き比べてみました。すると、相手の音声は予想以上に良く聞こえます。高音部がしっかりしていて音質も良いです。FOMA同士で通話した場合よりも音質が良いように感じられるのは、音声の処理を上手に行っているからでしょう（物理的な音質はFOMAの方が上です）。さすが音にこだわるSONYだけあります。

ですが、同時に周囲のノイズも良く拾ってしまいます。特に人間の声が多いテレビの音はうるさい位に拾ってしまいます。普通の機種だとマイクが口に向いていたりするため、指向性を持たせてノイズが入らないようにしているのでしょうが、さすがにpreminiにはそれはできません。

話す場所によっては通話相手がとても聞きづらい状況に陥ってしまうことも考えられます。preminiの要注意事項の１つだと思います。

■	スピーカーがグッド！

妖艶さすら感じるpremini

ところで、preminiの背面にはボディーに似合わず、約縦1cm×横2cmと大きめのスピーカーが付いています。そのせいか、着信音などの音が非常に良いのです。某FOMA端末と比較したらお話しにならないくらいキレイでした（というか、その端末が悪すぎる？）。やはり天下のSONYブランドをしょって出てきていることもあり、音にはこだわっているのでしょう。小さいながらもこだわりのある端末です。

■	メールは変換支援がグッド！

メール機能ですが、入力した文字から変換候補を予測してリストを表示してくれる「POBox」という予測変換入力システムを採用しているので、キーの操作数が少なくなり、キーの小ささによる入力のしづらさを補ってくれています。実際しようしてみましたが、これがなかなか便利で、絵文字も表示してくれるので、確かに実際に押すキーの回数は減りました。またこのPOBoxには学習機能があるため、使えば使うほどスムーズに入力できるようになっています。

ただ、キーの数が少ないためか、文字種を変えたりする操作が楽に出来なかったのがちょっと残念でした。

■	ｉモードもバッチリ、でもカメラは無い

もちろん小さくてもｉモード機です。ｉアプリはさすがに使えませんが、普通にサイトを見たりということは十分できます。

残念ながらこのサイズではカメラの搭載は無理みたいです。通話とメール、サイト閲覧という基本機能を押さえたモデルですのでいたしかたないところでしょうか。

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総評

取扱説明書の形もまたユニーク（写真下）。写真上はオプションのキャリングケース。オプションにもこだわりがある。

preminiは何故かイヤホンジャックが付いていません。運転中の携帯電話を使用したい人やマイク付イヤホンで通話をする必要がある人には向いていないかもしれません。ただし、ハンズフリー機器に接続するオプションはありますので、道は残されています。年内に運転中の携帯電話利用の罰則が強化されることを考えると、ぜひともジャックは付けてもらいたかったところです。

いろいろデメリットも書きましたが、何を隠そう、この端末を使い始めてから、どんどん気に入ってしまい欲しくなってしまいました！　外観もカッコイイですし、小さいながらも基本機能をしっかり押さえ、こだわるところにはだわるという個性に好感をもてました。私のようにメールはほどほど、カメラやゲームなどは必要ない人間にとっては、十分な携帯電話だと思います。

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関連サイト：

◆ドコモ「premini」は凄かった<1> 【ガイド記事】 ◆NTTドコモ　 ◆preminiメーカーサイト（Sony Ericsson）