■ | 料金を気にする必要がない! |
ADSLの料金は、基本的に2つに分かれます。
1つはADSL回線利用料金。これは、パソコンとプロバイダーのコンピューターをADSLで接続する料金です。ダイヤルアップで言う「電話料金」に相当するものです。通常、プロバイダーへ支払いますが、NTT東日本・西日本のフレッツ・ADSLの場合だけ、ADSL利用料はNTTに直接支払います。
もう1つはプロバイダー料金です。これはインターネットへ接続するために必要な料金です。ADSL回線だけを申し込んでも、プロバイダーに申し込まないと、インターネットへは接続できません。
これらの料金は、フレッツ・ADSLを除いて(*3)、プロバイダーからまとめて請求されます。いずれの料金も1ヶ月いくらと決まっていますから、オプションサービスなどを申し込まない限り、それ以上料金はかかりません。
ちなみに「プロバイダー」というのはInternet Service Provider(インターネット接続業者)の略です。
*3… | NTT東日本・西日本の「フレッツ・ADSL」の場合、ADSL利用料はNTTへ、プロバイダー料はプロバイダーへ支払います。申し込み時だけ、プロバイダーがNTTへの申し込みを代行してくれる場合もあります。この場合でも、支払いは別々になります。 |
■ | 速い! |
ADSLが爆発的に普及している一番大きな理由は「速度」です。ダイヤルアップ接続だと56~64kbps(*4)以下でしか接続できませんでしたが、ADSLだと最高1000~45000kbps(1.5Mbps~45Mbps)で接続できるのです。
bpsという単位がピンと来ない場合はkm/hと置き換えてみてください。徒歩とジェット機ほどの差があるのです。
ところで速度が速くなるということはどういうことでしょうか? インターネットでは、メールにしろウェブサイト(ホームページ)の閲覧にしろ、すべてデータ(情報)のやりとりです。通信速度が速くなると、一度に送られるデータ量が増えるのです。具体的には、ダイヤルアップではなかなか表示されなかった画像が、ADSLにすると瞬時に表示されるようになったりします。画像のような大きなデータも通信速度が速ければ、瞬時に送られてくるのです。
ちなみに、ADSLのような高速データ回線のことを「ブロードバンド(回線)」と呼びます。ADSLはブロードバンドの1つということになります。
*4… | bpsは通信速度を表す単位です。詳しくはガイド記事『bpsって何のこと?』をご参照下さい。 |