シンプルライフ

どんなに忙しくても「片付け」を優先した方がいい3つのケース

片づける時間がない!という人の中には「探し物が多い」「家事時間がかかりすぎ」「そもそもやる気がない」という3つのパターンがあります。それぞれ「書類の片づけ」「キッチンの片づけ」「褒めてもらうしかけ」を意識してみませんか?

香村 薫

執筆者:香村 薫

シンプルライフガイド

片づける時間がない! 

片づける時間がない

片づける時間がない? それとも片づけていないから時間がない?

「忙しくて片づける時間を確保できない」という言葉をよく耳にします。日々の仕事や家事の合間に片づけを組み込むことが容易ではないのは、私もよくわかります。でも、場合によっては“片づけること”を優先した方が、結果的に時間を確保できるようになるケースもあります。今回はそういったケースを3つご紹介いたします。
 

ケース1. 探し物、忘れ物が多い場合 

片づける時間が無い

必要な書類、すぐに見つけられますか?

仕事の書類・子どものおたより・地域の回覧物などを探すことが多いという方! コクヨ株式会社の調査によると、一日のうち書類を探す時間はおおよそ20分もあるのだそうです。このムダ時間は“片づけ”を優先することで確実に減らすことができます。

思い当たるふしのある方は、ぜひ書類の片づけを優先してみてください。書類は「誰の書類なのか」で大分類、「何の書類か」で中分類と“分ける”をキーワードに進めていくのがオススメです。
 

ケース2. 家事時間が多くかかる場合 

片づける時間が無い

とにかく日々の家事がバタバタ……という人ほど片づけましょう!

次に「毎日の家事に追われている」ケースです。全国家庭動向調査によると、妻の家事育児時間は一日4時間23分もあります。それに対して、ガイドは共働きながら家事時間は毎日平均2時間30分。私に特別な家事能力は備わっているわけではないので、これも“片づけること”により得られた時間です。

部屋が片づいていれば「掃除時間」はグッと減ります。テーブルの上を拭くという単純な掃除でも、モノが上にのっている場合と何ものっていない場合とでは掃除時間が異なるのは明らかですよね。

なかでもキッチンの片づけは効果絶大! なんといっても一日に3回も調理を行う場所。動線を意識した片づけを行うことで作業効率はグンとアップしますね。

そして、キッチンが片づいていると「家族の協力を得やすい」というのも実感している効果です。お客さまのサポートでキッチンを片づけたあとは必ずと言っていいほど「今日は子どもが配膳を手伝ってくれました!」などメッセージを頂戴します。家事がバタバタで片づける時間がないと思われている方はぜひキッチンの片づけから行ってみてください。
 

ケース3. 「忙しい」を言い訳にしている場合 

片づける時間が無い

「忙しい」から片づける時間がないって本当ですか?

最後は「忙しい」を言い訳にしているケースです。以前1000名の主婦を対象に「あなたに3時間の自由時間ができたら何をしたいですか?」というヒアリング調査をしました。

その結果は、
第1位「録画したテレビ・映画を観る」
第2位「寝る・ダラダラする」
第3位「買い物に行く」

だったのです。なんと「片づけ」と答えた方はたった1名でした。

つまり、3時間の自由時間ができても、ほとんどの人が片づけに使わないということです。時間があるかどうかではなく、そもそも「やる気がない」というのが実態なのではないでしょうか。

では、やる気が出ないのはなぜでしょうか? その回答のひとつに「片づけたところで誰も褒めてくれないから」が挙げられます。そこで、私がよく使う魔法の言葉をご紹介します。

「この部屋、どこが変わったでしょうか?」です。

まったく部屋に関心がなかった家族も、その言葉を聞くと部屋の中を見渡し始めますよ。気づいてもらえたら話も弾みますね。一人暮らしの方はビフォーアフターをSNSに掲載して間違い探しを提案するのもよいでしょう。

誰かに褒めてもらえると、片づけに対するやる気がアップし、次は自ら自由時間を確保して片づけに取り組みたくなりますね。

どなたかの参考になりましたら幸いです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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