旦那の怒り方が異常、キレる夫が怖い……どうすればいい?
キレる夫が怖い
ドライバー同士のトラブルから起きるあおり運転が社会問題化するなど、「怒り」の感情をコントロールできない方が増えている印象があります。若い人なら「カッとなって」という若さゆえの理由も理解しやすいのですが、実際は40代、50代の中高年男性がキレる事例が多いようです。
連合(日本労働組合総連合会)の調査によれば、サービスや商品に対する苦情・クレームを「言ったことがある」人を年代別にみると1位:50代、2位:60代、3位:40代。60代以上の「キレる高齢者」の話がNHKのニュースで取り上げられるなど、「中高年はキレやすい」というのが事実として認識されつつあります。
■美菜子さん(仮名49歳)の事例
先日、夫婦関係の相談に現れた美菜子さんが「家の中で、毎日怖くて」と切り出したのも、同級生の夫の家庭内での「キレっぷり」。
高校時代の同級生だった二人は、10年近い付き合いを経て結婚。お互いの性格や考え方、好みなども「知りすぎるくらい知ってる」そう。
「昔の彼は、ホントにおっとりしてて、怒ったところなんて見たことなかったです。むしろ、彼ののんびりペースに私がイライラして怒鳴ったりしていたぐらい。でも40歳を過ぎた頃からだんだん、ひとりごとが大声になってきたんです」
美菜子さんによれば、最初は、家でパソコンやスマホでゲームをしている時に「くそっ!」「死ねっ!」などと周囲がドキッとするような大きな声で独り言を言うようになってきたと。テレビのニュースにも毒づきます。政治家を呼び捨てで批判もします。
「今日は機嫌でも悪いのか」と気にもとめなかった美菜子さんが「怪物みたいで怖い」と初めて思ったのは、夫が自身の母を電話で延々と罵倒し続ける姿を見てからだとか。
「きっかけは、実家にある彼の昔の部屋を整理した時に、棚にあったカセットテープの一部をお義母さんが捨てちゃったことだったみたいなんです。電話をしていた彼が「マジかよ!」と叫ぶと同時に、がーっと頬が紅潮してきて。急に沸点に達するみたいなキレ方にまずびっくり。
そのあと、延々と母親に怒りをぶちまけ続けているんですよ。『謝って済むことじゃない』とか『自分が受けた精神的ダメージがあんたに分かるのか!?』とか。たかが昔のカセットテープですよ? そのうちに『そもそも、あんたがだらしないから家の中がゴミだらけなんだよ!』と、どんどん話がずれていくんですが、本人はそれに気づいていない様子で、とにかく怒ってる自分に酔ってるようにも見えました。異様な怪物に見えました。以前なら、『使えないカセットテープをいつまでも置いておいて、実家のゴミを増やしているのは自分でしょ』って突っ込みたいぐらいの話でしたが、異様なテンションで、とても口を挟める様子ではありませんでした」
キレる夫との接し方
その件以来、夫のものは極力触ったり片づけたりしないように気を付けているという美菜子さん。「何がきっかけで怒り出すのかが見当がつかないんです。先日は『お茶が熱すぎる!』って急に不機嫌になったりしました。自分が何かやらかして、不機嫌にさせちゃうのではないかと、家の中でビクビクしています」
人が怒りっぽくなるには様々な原因がありますが、美菜子さんの旦那さんの場合は「男性の更年期」の可能性があるかもしれません。
うつっぽくなる、思い通りにならないと怒りっぽくなるなど人によって様々な症状が出てきます。加齢による男性ホルモンの一種テストロンの減少を補うサプリメントなどもありますので、一度、泌尿器科のお医者様に相談するなど対策を検討してみるとよいでしょう。
また、もし旦那さんの怒りが爆発してしまった時には、まともに受け取りすぎない。自分に非がない場合でも「そうね。気が付かなくてごめんね」とさらりと受け流して、さっとその場を離れるなど、上手に距離感をとることを心がけてください。そのことをあとから蒸しかえさず、楽しい話題をふるなど切り替えを上手に。随時一緒に怒っていたら、妻までイライラおばさんに変貌してしまいます。ご用心。
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