今回はいま全世界的に期待が寄せられている「光ファイバー」について、もう少し詳しく説明しましょう。2005年にはADSLを抜くとも言われる「光ファイバー」とは、「FTTH」とは何なのでしょうか?
※ お 願 い ※
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この記事は、電話回線やインターネットについてあまり詳しくない初心者・超初心者向けに書いています。概念として理解することを目的としていますので、厳密には正確でない場合があります。予めご了承ください。 なお、この記事を読んでもまだよく理解できない場合、質問がある場合は「通信費節約」掲示板へ遠慮なく、ご質問下さい。 |
■ガラスで出来ている
「光ファイバー」というのをご存じでしょうか? たぶん、インテリアショップやおもちゃ屋さんで、なぜか先端がチカチカ光っているプラスチック状の細い棒の束をみたことがあると思います。あれが光ファイバーです。根本で光っている電気が、プラスチック製の光ファイバーの中を通って、先端へ出てくるため、先端だけ光って見えるのです。
いま世間で注目されている「光ファイバー」も原理的にはこれと同じものです。
照明用の多くはプラスチック製のものですが、通信用の多くは石英等のガラスでできています。アナログ回線やISDN回線、ADSLは「銅線」を使っています。銅は貴重な資源なのですが、石英は地球上に豊富にあり、少量で長い線を作れるため、省資源化にもつながります。光ファイバーは「ガラス線」のようなものなのです。
しかも、光ファイバーはものすごく細いんです。私も初めて見たときには目を疑いました。
写真はNTT東日本で利用している屋内配線用の光ファイバー(ほぼ実物大)ですが、真ん中の青いものが光ファイバーです。髪の毛と同じくらいの太さで、正確には0.125mmです。比較のため、右側に移っているのが電話機に接続する通常のモジュラーケーブルです
青い部分は皮膜で、実際に利用するときにはこれも剥いで使います。ガラス管なので、配線の様々な衝撃等から守るため、2本のワイヤーに挟まれる形で保護され、ケーブルになっています。
■電気ではなく「光」を利用
アナログ回線やISDN回線、ADSLは銅線の中に、音声やデータを変換した「電気」を通して通信するわけですが、光ファイバーの場合は、ガラス線の中に、音声やデータを変換した「光」を通して通信するのです。
ご存じのように「光」というのは、この世の中で最も高速に移動できるものです。当然、電気よりも早いスピードで伝わります。01の電気信号を、光の点滅に置き換えることで、デジタル通信が可能になるのです。
■200万倍の大容量 ■ノイズの影響を受けない ■距離の影響を受けにくい ■光ファイバーの弱点 ■FTTHって何? ■光ファイバーだと電話は使えない!? ■東京電力やゆうせんも参入 |