亀山早苗の恋愛コラム

令和になっても「嫌われない女」を目指さなきゃダメ?

ネットや雑誌の記事では、令和になっても「思わず彼がドン引きする女性」だの「彼に嫌われない女性になる」だのという情報が飛び交っている。「彼女として愛されるために」のノウハウが満載だ。だが、「彼の気持ちありき」で恋愛を考えすぎていないだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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「愛される女」を目指してきたのに

嫌われたくない

ネットや雑誌の記事では、令和のこの時代も「思わず彼がドン引きする女性」だの「彼に嫌われない女性になる」だのという情報が飛び交っている。「彼女として愛されるために」のノウハウが満載だ。もちろん「愛されたい」「嫌われたくない」(実際はこのふたつは似て非なるものではあるが)という気持ちはよくわかる。だが、「彼の気持ちありき」で恋愛を考えすぎていないだろうか。
 

20代の頃は、彼にあわせる恋愛が多かったけれど、「30過ぎて、気持ちがラクになった」と語る2人の女性に話を聞いてみた。

 

ケース1.「嫌われたくない」という恋愛ではうまくいかない!ユウミさんの場合

こうした恋愛記事を鵜呑みにしたわけではないものの、参考にしてきたユウミさん(32歳)が、30歳を過ぎてわかったのは、「嫌われたくない」気持ちで続ける恋愛は、決してうまくいかないということだった。

「嫌われないためには、彼好みの女性でいつづけるということですよ。もともと彼の好みの女性像が私と100パーセント合致しているなら問題ないけど、そんなのあり得ないでしょう。彼の好みを探りながら自分を変えていったり合わせていったりしなければいけない。それは決して私自身が愛されているわけではありませんよね」

それでも彼女自身、20代はつきあい始めるとすぐ彼の好みに染まろうとしていたという。外見も内面もだ。それは最初のうちは楽しいものだ。

「1年くらいたって恋の魔法が解けると、あれ、私ってこういう人間だっけと思うことが起こるんですよね(笑)。たとえば私は料理なんて嫌いなんだけど、彼にアピールするために料理本をわざわざ買ってきて、実際作ってみたりなんかして。でも結局は好きになれない。必要に迫られればやるかもしれないけど、基本的には好きじゃない。仕事をしている平日は外食でいいと思うタイプの人間なんですよ、男女関係なく」

男性でも料理好きも料理嫌いもいる。女性も同じことだ。ただ、彼が料理好きな女性が好きだというメッセージを送ってきたからそれに合わせてしまった。

「それはより愛されたいという気持ちより、むしろ嫌われたくなかったんだと思う。本気でより愛されたいと思うなら、私は料理が嫌いだけど、整理整頓は大好きだし得意だよとアピールすればいいんですもん。それができなかったのは、消極的に『嫌われたくない』と思っていたからなんですよね」

30歳を過ぎて、「私が好きな男性から愛されたい」と気持ちが変わった。彼の気持ちを優先したり忖度したりしなくなったのだ。それができるようになったのは、曲がりなりにも30年、自分自身を生きてきたからだと彼女は言う。

「別に自信をもって何かをなしえたとは言えませんけど、30年、生きてきただけでよかったじゃないかと思えたんですよね。中学時代、いじめられたりしたこともあったので……。30年、がんばって生きてきたんだから恋人の気持ちを忖度するのはやめよう、もともとやめたいと思っていたんだと気づいてしまったわけです」

そうしたら少し世界が変わった。好きになってくれるのを待つ気持ちがなくなった。好きな人には自分から近づけばいいんだと思えるようになっている。

 

ケース2. 「愛されるために」何かをするのは不純!ミズキさんの場合

同じように30歳を越えて気持ちがラクになったと話してくれたのは、ミズキさん(34歳)だ。

「彼ができると、彼に愛されるために彼に必要とされるために動くのが私のパターンでした。尽くす女だと自分でも思ったいたんですが、30歳のときたまたま仕事が急に忙しくなって責任も出てきて、恋人に時間も手間もかけられなくなったんですよね」

そのときつきあい始めて半年くらいの彼がいた。彼女は、このままだと彼に嫌われると思ったが、意外にも仕事に夢中な彼女を彼は常に応援してくれた。疲れ切った彼女の部屋に、週末は食事作りにやってきてくれることもあった。

「あら、そんなものなのかとびっくりしました。部屋が汚くても彼はビビらなかったし、今が大事な時期なんだからもっとがんばれって言ってくれて。調子に乗ってがんがん仕事してたら、本当に仕事が最優先になり、逆に私から彼と別れてしまって申し訳なかったんですけど(笑)」

嫌われたくないからしたいことをしない、愛されたいから彼の望むことをする。どちらも「不純」なのではないかとミズキさんは言う。

「別に彼のために生きる女性がいても否定はしません。でも私は、自分が自分の人生を生きることを優先したいとわかった。その上で互いを気遣いながら一緒に生きていける人がいたらいいなと思うようになっています」

不特定多数に「モテる」ためにはテクニックもノウハウも必要かもしれないが、好きでつきあい始めた相手に小手先の技術を使うのは「恋に失礼」だと思うようになったそう。

「恋する相手には純な気持ちでぶつかっていけばいいだけのことなんじゃないかな、と。それができないようなら恋じゃないとさえ今は思っています」

真っ向勝負の恋。数より質。ミズキさんが立て続けに言った名言は、手軽な恋をたくさんするよりずっと濃い体験になるのではないだろうか。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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