縁起担ぎなので、風水など占いのラッキーカラーを参考にされる人も多いですが、その年のトレンドカラーをチョイスするというのもいいですね。2020年の色は、日本流行色協会の「ヒューマン・レッド」とパントンの「クラシック・ブルー」。新規性を狙った色ではなく、原点回帰を促すような鮮やかな赤と深い青は春財布にもおすすめの色です。
2020年の色は「ヒューマン・レッド」
「新語・流行語大賞」年間大賞に「ONE TEAM」が選ばれたように、令和元年はラグビー日本代表の目覚ましい活躍に日本中が沸きました。赤と白のボーダー柄のラガーシャツはもちろん、日本代表チームのユニフォームを意識した赤と白のコーディネートで応援に出かけた人もいらっしゃるのではないでしょうか。赤は熱く活動的でエネルギーを与える色です。心理学の研究によると、スポーツで赤いユニフォームを身につけたチームは自信が生まれます。また、男性も女性も、赤を身につけた異性を見ると魅力的でセクシーだと感じるそうです。
ラグビーワールドカップがお祭りのような盛り上がりを見せたのは、選手のパワーと応援する側の熱気が混じり合ったからに他なりませんが、日本代表チームのユニフォームの赤の力もあったのではないでしょうか。
2020年は東京オリンピックが開催されます。日本流行色協会(JAFCA)は、2020年の色として「ヒューマン・レッド」を選びました。日本人にとって赤は国旗の色、太陽の色です。命の輝きを象徴するような鮮やかな赤は、2020年の日本の社会のムードを盛り上げてくれるでしょう。
赤いお財布は「散財」する!?
赤はとても強い色なので、少し使っただけでも非常に目立ちます。日常生活で赤を身につけるのは、難しいと感じるかもしれません。しかし、赤い口紅、赤いネイルなど、ポイントとして取り入れるのであれば非常に優れた色です。風水では、赤は「火」を象徴し、仕事運をパワーアップしたい人に力を授けてくれると考えられています。その一方で、赤いお財布を使うと散財するという説もまことしやかにささやかれています。果たして本当なのでしょうか?
赤い長財布となるとインパクトが強いですが、三つ折り財布のような小さいお財布であれば、第一印象はなかなか魅力的なのではないでしょうか。ただし大きなお買い物をする場面では、注意が必要かもしれません。赤は熟考を要する決断には適さないからです。
赤いお財布は人によって向き不向きがあります。赤いお財布が向いているのは、しっかり稼いで、ぱっと気前よく使う、そのようなお金の使い方がお好きな人です。投資にたとえると、ハイリスクハイリターンを好む人も赤いお財布が向いています。
ただし、赤の刺激は人それぞれ感じ方が異なります。赤が強すぎると感じたときは、お財布の本体ではなく、サブカラーで赤を取り入れたデザインを選ぶとよいでしょう。
パントンが選んだ「クラシック・ブルー」
赤はピンとこないという人には、「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2020」に選ばれた「クラシック・ブルー」をおすすめします。広大で無限の夜空を思い起こさせる深い青は、1日の終わりを告げるように、穏やかなムードをもたらします。シンプルでありながら、エレガントな魅力を秘めた、時代を超えて愛される色合いです。青は自信と創造的な感性を与えてくれる色。色を身につけたいと思ったとき、本能的に青を選ぶ人が多いといわれています。インディゴ・ブルーのジーンズが世界中で愛される理由は、青を身につけると心と体がしっくりしていると感じられるからなのかもしれません。
風水では、青は「木」を象徴し、男性には出世運をもたらす反面、女性にはやや取り扱いが難しい色と考えられています。鎮静効果に優れた青は、どちらかといえば強い人に向いているからです。その一方で、青の鎮静効果は、大きなお買い物をする際に、冷静になるように促してくれます。無駄遣いや衝動買いを抑えたい人には、青いお財布をおすすめします。
流行に振り回されるのはよくないけれど、適宜、流行を取り入れることは、運気に新しい流れをもたらし、幸運を呼び込みます。春財布を購入される人は、ヒューマン・レッドのような鮮やかな赤とクラシック・ブルーのような深い青を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
※参考
ANNOUNCING THE PANTONE COLOR OF THE YEAR 2020(PANTONE)
PANTONE 19-4052 Classic Blue
https://www.pantone.com/color-intelligence/color-of-the-year/color-of-the-year-2020
2020年を象徴する色は、豊かな感情と身体の躍動を象徴するレッド(日本流行色協会)
https://www.jafca.org/colorcolumn/20191202-001.html