僕がYouTubeでライブ配信していると、「実際のところ、キャッシュレスってどうなんですか?」というお問い合わせをいただきます。そこで本記事では、キャッシュレスにまつわる僕なりの見解をお伝えします。
キャッシュレスはやっぱりお得?
キャッシュレスは現金よりお得!
率直に結論から申し上げると、「キャッシュレスはお得!」です。キャッシュレスを使えばポイントが貯まり、その分お得に買い物ができるといえます。利用するサービスにもよるでしょうが、多いときには数%もポイント還元を受けることができるようです。僕の周りでも、やりくり上手な人はキャッシュレスを使ってポイントを受け取り、節約している方もいます。
気を抜くと、無駄遣いにつながる
とはいえ、キャッシュレスが万人向けか?と聞かれると、そうともいえません。僕自身、キャッシュレスが怖いので使っていません。僕がキャッシュレスを怖がるのには理由があります。先日アップした「クレカは貧乏・不幸・早死を引き寄せる?」という記事で解説しましたが、「クレジットカードを使うと支出が減るどころか増えたぞ!」という研究があります(1)。
キャッシュレスによるポイント還元は、せいぜい数%です。ですが、この研究では「クレジットカードを使うことで、支出が23%増えた」ことが確認されています。
同様に、武庫川女子大学の調査(2)によると、「クレジットカードの所有枚数が多い人ほど、借金が多い」ことも確認されています。
ポイント還元で得することができても、サイフの紐がゆるんで無駄遣いしてしまっては意味がありません。キャッシュレスの利用には、それだけの危険があるといえます。僕は無駄遣いの衝動を抑えるため、キャッシュレスはなるべく利用しないようにしています。
キャッシュレスよりもお得な節税制度
そして何より、iDeCoなどの節税制度はキャッシュレスよりもお得だと考えられます。個人的には、キャッシュレスで危険を冒してまでちまちま稼ぐより、ドカンと節税効果を狙った方が安全なうえ、効果も大きいと考えています。そもそも論として、キャッシュレス業者が「ポイント還元!」などのお得なオファーを打ち出せるのも、無駄遣いを誘って支出が増える効果が期待できるからです。僕は自分の自制心をあまり信じていないので、キャッシュレスの代わりにiDeCoで満足することにしています。
【関連記事をチェック!】
【参考文献】
- 書籍:デビッド・クルーガー, 2010, 『「お金」のシークレット―人生を変える"感情』と『お金"の法則』, 三笠書房
- 論文:安藤 明人, 2002, "大学生とクレジットカードをめぐる問題", 武庫川女子大学紀要 人文・社会科学編, 50, pp. 55-64