物を捨てられない人の言い訳3選! 対処法を解説
モノが捨てられない、と困っているお宅にサポートに伺っています
私は片づけの講師としてお客様の話を「訊く」ことに重点をおいています。自分の家がすぐに散らかってしまう理由を一緒に本気でじっくりと考えるのです。
そうすると要因のひとつに「モノの量が自分の暮らしのキャパシティを超えている」ということを挙げる人が多くいらっしゃいます。これは大きな進歩です。「捨てられないから捨てたくない」だった感情が「自分の身の丈に合わせたモノの量にしようかな」と変化しているのですから。
では、どうやって自分のモノの量をコントロールしていけばよいのでしょうか。モノを捨てるというのは大きな労力が必要です。無意識に捨てない理由を一生懸命探してしまうこともありますよね。
今回はモノが捨てられない人が共通して発する言葉と、それぞれに対する対処法をご紹介します。
1. これ、高かったから……
高価だったモノは、手放しにくいモノの代表です
この発言は「価格に見合うほど使用していない」と思うときに言ってしまう方が多いですね。では逆に「もう十分価格に見合うだけ使った」というときはどうでしょうか。
例えばランドセル。今はとても高価になっています。でも、ランドセルは6年間毎日小学校で使うモノであり、卒業する頃には使い込んでボロボロに。6年間毎日使っていれば本人は手放すことに満足しているのではないでしょうか(※思い出として残したいか?という話はまた別です)。
対処法は「毎日のように使い、いつになったら手放すか?」を買う前に明確にすることです。
私はモノを買うときに「手放す時期は3年後と想定して、それまでに元を取れるほど使えるかな?」と計算するようにしています。
以前マッサージチェアを買ったとき、1日100円の使用料として購入金額に値するのは……と計算し、数年かけてその価値まで達したときに「やっぱり買った価値があった!」と実感したのをよく覚えています。実際に手放すときも「これはもう十分使った」と満足感がありました。
2. まだ使えるから……
「まだ使える」と感じるモノはキッチンを片づけているときによく耳にします
対処法としては、「壊れるまで徹底的に使ってあげる」のが一番です。たくさん使ってあげるためには、取り出しやすく戻しやすい特等席に収納しておくことがポイントですね。
お客様と一緒に片づけをしていて、「まだ使えるのに……」発言が多いのがキッチン。ホームベーカリーやジューサーなどの調理家電や食器で悩むときによく耳にします。
こういう場合は、意識して収納場所を変えてみましょう。私自身、キッチンのメインポジションにホームベーカリーを置いたら、毎日作るようになったことがありました。毎日使ったことで経年劣化で故障が発生。そのときに「もう十分使った」と感じて気持ちよく手放しました。
3. いつか使うかも……
「いつか使うかも」は判断を先延ばししたいときに使う言葉です
「使っていない」という現状を「使う」に変えない限り、気分よく手放すことはできません。それを分かりつつ、モノと向き合うことを先送りしたいときに言ってしまうのです。自分で「いつか使うかも」と発言したら、「これは判断を先送りしているだけだな」と考え直してみてください。
先送りしたモノはまた自分自身に戻ってきます。それらの数が増えることで、将来の自分を苦しめてしまうということを少し想像するとよいですね。
そんなときの対処法は「いつまでにと具体的に期間を設定する」ことです。期間を決めるということはモノと向き合うということ。そうすることで先送りにストップをかけることができますね。参考になりましたら幸いです。
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