フリーソフト・シェアウェア/仕事効率化

StarSuiteでOfficeは不要!?(2ページ目)

Microsoft Officeの代用品としても使えるフリーソフト「StarSuite 8」。その導入のしかたと、Microsoft Officeとの賢い使い分けについてまとめました。

執筆者:吉原 克

Microsoft OfficeとStarSuiteはこう使い分ける

「StarSuite」で「Microsoft Office」のそれぞれのファイルを編集できるとはいえ、画面上での操作方法はやはり違います。たとえば、同じ表計算ソフトでもエクセルとCalcでも使用するボタンやアイコンが微妙に違うのです。
だから、「StarSuite」独自の操作法を覚える必要がある点で、若干の手間は発生するかもしれません。

また、「StarSuite」で作成したファイルを「Microsoft Office」の各種形式(.docや.xlsなど)で保存し、それをワードやエクセルで開いたときには、見栄えや書式設定などが若干、異なって反映されるのです。

やはり、「StarSuiteはMicrosoft Officeと互換性はあるが、完全な代用品ではない」ということです。

そのため、ファイルを「StarSuite」で作成したり、作成済みのファイルを「StarSuite」と「Microsoft Office」で何度も修正・編集するといった場合には、
  • 社外との業務で使用するファイルは原則的に、「Microsoft Office」で作成する
  • 「StarSuite」で作成や編集したMicrosoft Officeの各種形式のファイルは、誰かに見せる(メール添付で送付するなど)前に一度「Microsoft Office」のソフトで開き、書式の設定や計算式などがおかしくないことを確認して改めて保存してから行うのが望ましい
  • 厳密な書式を問わない、内容が把握できればよいファイル文書や社内業務に使用するファイルは、相手の了承を得れば場合により「StarSuite」で作成したファイルをそのまま使用してもよい
といった基準でソフトを使い分けることをおすすめします。

大雑把にいえば、書式やフォントといった設定に関わる項目を「StarSuite」で編集して保存してしまうと、「Microsoft Office」で開いたときにレイアウトの崩れや文字設定の異常(フォントのサイズや色がおかしいetc)が起きやすいようです。逆に、単純に文字の加削除を行うといった軽微な修正の場合は、「StarSuite」で行っても問題ありません。

ガイドとしてはやはり、業務で他人と共有または提供するファイルは「最終的にはMicrosoft Officeの各種ソフトで保存したものを使う」のが望ましいですね。

私自身、自宅のデスクトップPCには「Microsoft Office」をインストールしていません。そのため、ワードやエクセルの文書を自宅で編集する場合は「StarSuite」が重宝します。
自宅のPCから直接、誰かに「Microsoft Office」の文書を送付する場合は、「StarSuite」で作成・保存したファイルを「Microsoft Word Viewer」、「Excel Viewer」で開いてレイアウトが崩れていないことを確認してから送付します。

本音をいえば、相手も「StarSuite」をインストールしていてくれさえすれば、わざわざ「StarSuite」で作成したファイルを「Microsoft Office」のファイル形式にして保存するという手間がまるっと省けて便利なんですけどね。

自分が仕事で付き合いのある人にそれとなく「StarSuite」のことを宣伝して、インストールさせてしまうのもテかもしれません(笑)。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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