預金・貯金

増税前の「ムダ遣い」を防ぐ3つの買い物ルール

何度も議論されてきた消費税増税が、2019年10月1日よりスタートすることになりました。8%の消費税が2%アップするので、慌てている人もいることでしょう。避けることのできない増税に、どのように備えておくとよいのでしょうか?

飯田 道子

執筆者:飯田 道子

金運アップ、ポジティブお金術ガイド

  • Comment Page Icon

増税前のムダ買いを防ぐ3つの買い物ルール

1万円の買い物で200円。10万円の買い物をすれば2000円の差が出てしまう今回の増税。商品やサービスによってもお得になるモノが変わってくる等、制度を理解するだけでも時間がかかってしまいそうです。

また、増税前の駆け込み需要に押され、かえってムダ遣いをしてしまった……ということがあるかもしれません。

大切なことは、複雑な増税システムの全部を理解するよりも、どのように行動するべきなのか、自身のマインドを決めることです。そこで今回、増税前のムダ買いを防ぐために、心得ておきたい買い物ルール3つをお伝えします。
 

1. 本当に「今」必要か、考えてみよう

増税前に買っておくべきモノは、高額な商品やサービスです。消費税増額の2%は、いずれの商品やサービスに対しても公平化される税金です。購入価格やサービスが高ければ高いほど、支払う税金も増えてしまいます。

しかし、ここで考えてほしいのが本当に今、必要なのか?ということです。「いつか使うかもしれない」「この機会に買う・買い替えようかな?」といったような声を耳にしますが、いつかはいつ来るのか分かりませんし、この機会は自分のタイミングではありません。

そもそもお金を出すのは自分です。周りの声に振り回されて買う必要はないことを心しておきましょう。
 

2. 定期券や化粧品など、毎日使うモノは増税前に買っておく

この機会に買っておくべきモノやサービスは、本当に「今」必要としているモノです。たとえば通勤や通学で使う定期券や回数券であれば、ほぼ毎日使うモノですし、なくてはならないモノの1つです。増税のタイミングを考慮して、定期券の更新頻度を調整していた人もいるくらいです。

本当に「今」必要なら、家電製品の購入もおすすめです。電子レンジや掃除機やパソコン等は毎日使うモノですし、日常使いするモノの中では高額な商品になりますので、購入してもよいでしょう。

これらの商品は現金一括ではなく、ローン等の分割で購入する人も多いのですが、増税前に契約したローンであれば、増税後の支払いの部分は増税前の金額のままです。消費税8%のメリットを享受できますよ。

その他に遊園地のチケットや年間パスポート、映画の前売り券、化粧品等もおすすめです。そしてこれらには必ずといっていいくらい利用期限、消費期限があります。ストックできるモノであっても、期限内に利用できる量に絞って買うことが大切です。
 
増税前

本当に今、欲しいのならできるだけ高額な商品を狙うのがおすすめ。最新型にこだわらないのなら、割安で購入できるタイミングです

 

3. 「今」買わなくてもよいモノを知っておく

反対に買わなくてもよいモノやサービスは、軽減税率の対象となっている商品です。商品やサービス内容は複雑ですので、必ず確かめておくことをおすすめします。

ジムや英会話など、お稽古代を増税前に一括購入するとお得になるので買うという人もいますが、こちらはあまりおすすめしません。そもそも同じところへ継続して通い続けられるかが分かりませんし、万一、解約する場合には中途解約の手数料が発生することもあります。確実に必要なモノ以外には、手を出さない方がよいでしょう。

今は増税ばかりに目がいってしまっている人が多いのですが、増税後には必ずキャンペーン価格と銘打って、商品を販売する会社が多くなることも考えられます。

私たちの収入は限られています。慎重に考えて買うか買わないかを決めていくことが、何よりも大切なのです。


【関連記事をチェック!】
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます