この記事がなかなかのヒットだったので、今回は「金持ち体質と貧乏体質で、食生活はどのように違うのか?」という話をします。
お金持ち体質と貧乏体質、食生活はどう違う?
みるみる貧乏になる!? 危険な食生活
僕らの人生に食事は欠かせません。食べ物は僕らの体をつくる原材料です。だから当然、テキトーな食事をすれば人生が台無しになります。ここでは、貧乏につながると考えられる「危険な食生活」を2つ解説します。貧乏につながる食生活その1:外食三昧・スナック三昧
貧乏につながる危険性がある1つ目の食生活は、「外食三昧・スナック三昧」です。
例えば、チョコレートやスナック菓子。小腹が空いた時に、スナック菓子を食べたことのない人はいません。そして、ここから先が大事なのですが、「スナック菓子を食べてお腹が膨れたはずなのに、もっと食べたくなった」という経験をしませんでしたか。
ここが重要なポイントです。営利目的の食品産業は、「脳を暴走させるほど美味しすぎる食品」を作る技術集団です。「やめられない! 止まらない!」の状態になりやすく、外食三昧・スナック三昧の食生活は、自制心を崩壊させる可能性が高いです(1)。
自制心を守るためには、できるだけ自炊の回数を増やし、加工食品に頼る頻度を減らすのが効果的です。
貧乏につながる食生活その2:早食い
貧乏につながる危険性がある2つ目の食生活は、「早食い」です。早食いは医学的に見ても、早死につながる傾向があるようです(2)。特に問題なのが、「よく噛まずに飲み込んでしまう」ような食事です。
咀嚼には脳の活性化やリラックス効果があります。過去に何度か「お金持ちになる人は息抜きが上手だぞ!」という話をしてきましたが、よく噛んで食事することは、良い息抜きにもなるわけですね。
また、咀嚼には発がん性物質の毒性を和らげる効果も期待できるのだとか(2)。逆にいえば、早食いは「毒をそのまま身体に取り込んでしまう」行為ともいえるわけです。
最近は、大して噛まないでも食べられる食品がかなり増えました。その影響もあり、早食いが横行し、本来の食事の楽しみが失われているのかもしれませんな。
みるみる金持ちになる!? 理想的な食生活
ここまで、貧乏になる危険のある食生活を紹介しました。では、金持ち体質に生まれ変わるには、どのような食生活を心がければよいのでしょうか。ここでは、お金持ちにつながると考えられる「理想的な食生活」を2つ解説します。金持ちにつながる食生活その1:砂糖・塩・油の少ない食事
金持ちにつながる期待が持てる1つ目の食生活は、「砂糖・塩・油の少ない食事」です。大昔、僕ら人類が狩猟採集民族だった頃は、糖質・塩分・油分は貴重な食料でした。僕らの脳はこれらの食品を「貴重だ!」と認識することから、密度の高い砂糖・塩・油を摂取すると脳が暴走します。
過度な砂糖・塩・油は脳を暴走させ、自制心を崩壊させます。これが原因となり、いくら食べても「美味い! もっと食べたい!」と、さらに食事を求めるようになるでしょう。この悪循環は、僕らが貧乏体質になる要因にもなります。
自制心を守るためにも、できるだけ味付けの薄い食事や、脳を暴走させる調味料を使わないように心がけましょう。
金持ちにつながる食生活その2:よく噛んで食べる
金持ちにつながる期待が持てる2つ目の食生活は、「よく噛んで食べること」です。
とはいえ、「一口あたり20回以上噛もう!」という話がありますが、特に回数を設ける必要はないかと思います。参考までに、僕は「食感がなくなるまで噛み続ける」ことを目安としています。
先述したとおり、咀嚼にはリラックス効果があります。また、実際にやってみると分かりますが、薄味の食事も咀嚼しているうちに味が出てきて、(早食いするよりも)味が濃く感じられます。健康的な薄味食を楽しむためにも、「よく噛んで食べること」が役立つわけです。
食生活を見直すことで、一石二鳥以上の効果が!?
以上、「外食やスナック菓子、早食いは貧乏につながるかもしれないぞ!」「薄味の食事をよく噛んで食べるのがオススメだぞ!」という話でした。かくいう僕自身、学生の頃からの癖で早食いをしていたのですが、最近はよく噛んで食事するように心がけています。
今回ご紹介したのはあくまで一例ですが、僕も実践しているオススメの食生活です。自制心アップだけではなく、ダイエット効果も期待できると思います。あなたなりにアレンジしながら、「最高の食生活」を目指してみてはいかがでしょうか。
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【参考文献】
- 論文:Sanford E. DeVoe, Julian House, and Chen-Bo Zhong, 2013, "Fast Food and Financial Impatience: A Socioecological Approach", Journal of Personality and Social Psychology, 105(3), pp. 476-494
- 論文:小林義典, 2011, "咬合・咀嚼が創る健康長寿", 日補綴会誌, 3(3), pp. 189-219