仕事に行きたくない朝、チェックすべきことは?
仕事に行きたくない……そんな浮かない気分の朝も、気持ちよく出勤するための方法って?
会社を辞めるわけにはいかないし、休職するほどではないけれど、とにかく仕事に行きたくない! 責任ある社会人でも、出社したくない浮かない気持ちの朝は多々あります。ベッドから出ずに社会的責任を放棄してしまいたいところですが、悲しいかな、大人社会はそうもいきません。刻一刻と出勤時間は近づいてきます。
そこで今回は、憂うつな朝でも気持ちよく出勤するための方法、職場と仕事のストレスを楽にする方法をご紹介。また、深刻なケースにも備えて、仕事や職場がストレスになっている場合の対処法、吐き気や腹痛といった身体的な症状が現れている場合に考えるべき病気についてもあわせてお伝えします。浮かない気分の朝も、少しでも気持ちよく出勤できますように!
<目次>
- 月曜日はなぜ仕事に行きたくない? 週明けがつらい原因
- 仕事に行きたくないときの対処法1: 憂鬱な朝を乗り切る10の方法
- 仕事に行きたくないときの対処法2: 職場にストレスがある場合
- 仕事に行きたくないときの対処法3: 吐き気など身体症状がある場合
月曜日はなぜ仕事に行きたくない? 週明けがつらい原因
なぜ「仕事に行きたくない!」と感じるのか?原因・理由は普段の生活かも
一週間で一番仕事に行きたくない気持ちが強いのは、やはり月曜日という方が多いようです。週明けに仕事に行きたくない気持ちは、週末の過ごし方に原因があることも少なくありません。この場合、週末の過ごし方を工夫することで、改善できることがあります。思い当たる原因がないか、チェックしてみましょう。
■特に月曜日、仕事に行きたくない気持ちが膨らむ原因・理由
- 生活のリズムが乱れている
平日は毎日、同じ時間に起きて仕事に向かう習慣がついているけど、休みの日はついつい昼まで寝てしまったり、ぐうたらしてベッドから出ずに一日が終わってしまったり。それはそれで確かに幸せなのですが、普段の生活リズムが乱れてしまうと、早起きががつらくなってしまいます。 - 食事をサボッていることによる低血糖
普段の頑張りの反動で、休日は朝ご飯、時には昼ご飯まで抜いてゴロゴロしてしまうなんてこともあるかもしれません。飲食しない時間が長いと、糖質や水分が補給されない低血糖の時間も長引きます。脳みそは糖分を栄養としているのでエネルギー不足に陥り、やる気が出ない、ボーっとするといった状態を招いてしまいます。 - ボーッとしながら「なんとなくの不安」を大きくしている
仕事上でのストレスの種を、休日にボーッとしながらずっと考えてしまっていませんか? たいてい人は、暇だといい考えを思い浮かべません。不安の種がさらなる不安を招き、必要以上のストレスを呼び寄せてしまっている可能性もあります。
仕事に行きたくないときの対処法1: 憂鬱な朝を乗り切る10の方法
「仕事に行きたくない!」そんな憂うつな朝にも、元気を出す10の方法
誰にでも、仕事に行きたくない日はあります。億劫な気持ちのまま出勤するより、体もこころもスッキリさせてから家を出ましょう。朝の憂うつな気分を切り換えるための方法には大きく分けて、身体を目覚めさせるためにほどよい刺激を与える方法と、生活や考え方の工夫を取り入れたりする方法の2種類あります。
今日から試せる、朝のやる気アップの方法10選を是非参考にしてみてください。
1. とにかく朝陽を浴びる
寝ているとき、人の自律神経は副交感神経が優位な状態にあります。目覚めるためには、交感神経が優位な状態へと切り替えが必要です。朝、起きてからカーテンを一気に引いたり、窓際やベランダで朝陽を浴びたりして交感神経が優位な状態にもっていきましょう。
2. コーヒーや栄養ドリンクを飲む
コーヒーや紅茶、また多くの栄養ドリンクにも、覚醒作用のあるカフェインが含まれす。ただし、これらを「起き抜けの1杯」にしてしまっているようなら要注意。空腹時のカフェインは胃にダメージを与えやすいので、少量でも食事をとってから飲むようにしましょう。
3. シャワーを浴びてリフレッシュ
寒い時期は当然のこと、夏でも冷房の影響で、寝ている間に体は冷えてしまいがち。朝シャワーを浴びて身体を温めるのも、身体機能を活性化させるためのよい方法です。少し熱めのシャワーを浴びると身体がほどよく温まり、身体が活性化しやすくなります。長く浴びすぎても朝から疲れてしまうので、5分程度でさっと終えるのがコツ。
4. 冷たい水で顔を洗う
洗顔は冷たい水で行うと目が覚めます。顔や手などの局所に冷水で刺激を与えると、さっぱりして気分も引き締まりますね。
5. 甘いものを食べる
食欲のない朝もあるかもしれませんが、少しでもいいので甘いものを摂っておきましょう。ブドウ糖は脳を働かせる重要な栄養源です。だるくてやる気が出ないときには、角砂糖一粒やチョコレートの一かけらでもよいので、素早くブドウ糖を摂取できる甘いものがおすすめです。
6. お気に入りの音楽を聴く
やる気が出ない朝には、ロックや交響曲のようなダイナミックな曲より、ぼんやりした気分に合う曲を選ぶ方がよいでしょう。音楽の心理効果には「同質の原理」というものがあり、そのときの気分に適した曲を選ぶと、気持ちを楽にすることができます。
7. 気分が上がる色を身につける
オフィスでは、黒、グレー、紺、ブラウンなどの落ち着いた色合いを基調にした服を着ている方が多いと思いますが、鮮やかなネクタイやスカーフを使って気分の変化を楽しんでみるというのはいかがでしょう。直感で少し気分が上がる色を身につければ、やる気アップに繋がるかもしれません。
8. 週末の「お楽しみ」を想像する
週末や退勤後の楽しみに思いを馳せるのも効果的です。つらくてもやり過ごしておけば、○○ができる!という気持ちは、日々の原動力になるでしょう。モチベーションが下がりやすくなってしまう週の半ばに元気を注入するため、水曜日の夜にお楽しみを用意しておきましょう。
9. 気合いの掛け声を出す
家を出る直前には、ぜひ自分を元気づけて出勤したいものです。自分自身を鼓舞するような言葉を口にしてみれば、気持ちも引き締まるというもの。そして、通勤途中ではやるべきことを手帳でチェックしたり、仕事で使う資料に目を通したりして、頭を「仕事モード」に切り換えていきましょう。
10. 「今日一日がんばればいい」と思う
出勤するのが特につらい日は、憂うつな気分に飲まれないように、あまり先のことまでごちゃごちゃ考えず、「とりあえず、今日1日がんばろう」と考えましょう。月曜日はもちろん、火曜日以降も同じで、「まだ〇曜日か……」とますますやる気が失せるような余計な思考はシャットアウトすることが大切です。
仕事に行きたくないときの対処法2: 職場にストレスがある場合
仕事に行きたくないのは、仕事や職場が原因でストレスを抱えているためだという場合は
上記の方法を試しても、どうしても仕事に行きたくないという人もいるかもしれません。職場や仕事のストレスをゼロにするのは難しいものですが、それらの悩みを深刻に捉え過ぎてしまっている可能性はないでしょうか? 家にいるときまで仕事のことで悩んでしまうようでは、気が滅入ってしまいます。
仕事や家事の他に、勉強・研究・体力づくりなど自分を高めるための時間や、娯楽・友人との会食・団欒などストレスを解消する時間は足りていますか? 生活の中には様々な時間の過ごし方があるべきです。バランスがうまくとれていないと、仕事で抱えたつらい気持ちやモヤモヤを引きずってしまい、さらに「仕事に行きたくない病」が深刻化してしまいます。
また、実際にストレスが高すぎる過重労働や職場の問題がある場合は、根本的な解決に向けて動く必要もあるでしょう。
仕事のストレスを小さくするためには、自分を苦めているストレスの発生源に気づき、マメに改善を試みていくことが大切です。手始めに、ストレスを感じやすい以下のポイントについて、見直してみましょう。
■職場の人間関係がストレスなら、ランチタイムで改善できないか試す
ランチタイムは、貴重なリフレッシュチャンス。一人で気ままに過ごしたいという人も多いようですが、職場の居心地の良さをUPさせる絶好の機会を失ってしまっているかもしれません。敬遠していた職場の人とも、ランチタイムに交流を図ってみると、意外な面で話が合ったりと収穫があるかもしれません。仕事関係者との義理の付き合いに慣れることで、対人関係能力も鍛えられればしめたものです。
■過労によるストレスがある場合、常に上司に伝える
過重労働等によって、疲れがたまってきたときに極限まで我慢してしまっては、心身ともに大きなダメージを受けてしまいます。健康状態を常に上司に伝えていくことが大切です。昨今の精神障害の労災認定件数の増加の状況からも、会社側は「安全配慮義務」に敏感にならざるを得なくなってきています。「よく眠れない」「頭痛が続いている」など、自覚症状を上司に伝えておけば、仕事の負担に配慮してもらえる可能性は大いにあります。
■常に気を張り続けてストレスなら、気合いを傾ける仕事を全体の2割程度に
社会人ともなれば仕事に手を抜く訳にはいきませんが、すべての仕事に全力で情熱を傾け、ハイレベルなこだわりを持っていては疲弊してしまいます。勝負をかけて挑む仕事は、達成感やステップアップなど、何らかのリターンが期待できるものと捉えるといいでしょう。気合を傾ける仕事は、だいたい全仕事の2割程度。その他は「生計を得るためにやっている」というくらいの価値観で取り組んだ方が、ストレスをためずにむしろ効率よく働けます。
仕事に行きたくないときの対処法3: 吐き気など身体症状がある場合
仕事に行きたくない!……吐き気、腹痛など身体症状がある場合は、どうすればいい?
「仕事に行きたくない」と感じている時に吐き気や腹痛といった身体的な症状が現れる場合、ストレスや精神的な病気が原因になっていることもあります。例えばうつ病の場合、特に軽症のうつ病では自分ではメンタルは大丈夫と思っていても、体の症状の方が目立ち、こころの症状の自覚症状がわかりにくいケースも見られます。
吐き気、腹痛などの自覚症状があるなら、病院で診察を受けましょう。医師によると、例えば吐き気や嘔吐がある時は「どういった状況で吐き気を感じるのか、吐いてしまうのか、という点を伝えてもらうことで、よりスムーズに原因を解決し、正しい治療を行うことができ」るようです。病院に行く前に自分の症状をきちんと把握してまとめておくとことで、より迅速かつ的確な治療につながります。
■吐き気
吐き気や嘔吐にはさまざまな原因が考えられるため、断定することはできませんが、「仕事に行きたくない」と感じている時に症状が現れるのなら、心因性のものかもしれません。また、ストレスによって免疫力が低下し、細菌やウイルスに感染している可能性も考えられます。
■腹痛・便秘・下痢・お腹が張る
腸と脳は同じ神経が多く分布し、自律神経でつながっています。そのため腸と脳は「脳腸相関」という密接な関係にあり、脳が不安や精神的圧迫などのストレスを受けると、自律神経を介してストレスが胃や腸に伝達され、胃腸の運動異常を引き起こし、腹痛や便通異常が発生してしまいます。また、下痢や便秘などの腸の不調も、自律神経を介して脳にストレスを与えるので、ストレスの悪循環が形成されてしまいます。
■参考サイト
仕事に行きたくない気持ちが、少し変えられそうでしょうか? あるいは、上司や医師などに具体的な相談をする気持ちになれましたか? それでも改善が見られない場合、早退・欠勤・休暇などに関する関連記事もご用意しましたので、是非参考にしてみてくださいね。
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