映画

日本とアメリカの"片付け方の違い"を学べる『トイストーリー3』

お子さんのおもちゃの片付け、どうさせればいいか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。そんな方々に、子供部屋インテリアガイドで片付けのプロである吉川さんが教えてくれたのはピクサーの大人気映画『トイストーリー3』。作中で主人公アンディがおもちゃを分けるシーンに、片付けのプロ的に注目してほしいポイントがあるのだそう。

吉川 圭子

執筆者:吉川 圭子

子供部屋ガイド

 
トイストーリー3

『トイストーリーシリーズ』3作目。2010年公開


2019年夏、前作から9年ぶりに『トイ・ストーリー』シリーズの最新作『トイ・ストーリー4』が公開されました。

1~3までの過去の作品もそれぞれテーマがあって面白いのですが、中でも私のおすすめは『トイ・ストーリー3』。

いつかくるおもちゃとの別れを考えさせられるストーリーもさることながら、片付けのプロ的にはぜひ注目してほしいポイントがあるんです。
 

注目すべきは”おもちゃの分け方”

『トイストーリー3』では主人公のアンディが成長し、もうすぐ大学生という設定。映画の序盤で、アンディが家を出るため、おもちゃの片づけをしています。

そして、屋根裏にしまわれる予定だったおもちゃたちが、ひょんなことから捨てるおもちゃと間違えられるところから物語が進んでいくのですが……

このシーンをよく見ると、アンディはおもちゃを4つに分けています

具体的には、
  • 一緒に持っていくおもちゃ
  • 屋根裏にしまうおもちゃ
  • 寄付するおもちゃ
  • 捨てるおもちゃ
という4分類です。
 

「いる・いらない」の2択は迷いやすい

イエスorノー

どっちを選ぶ? 2択は優柔不断な人には向いていない


お子さんがいらっしゃるご家庭では、おもちゃを片付けるとき「いる・いらない、で分けてね」とお子さんに声かけしている方が少なくないのではないでしょうか。

日本ではモノの取捨選択をするときには、割と2択が一般的です。ですが、実はこの2択、意外と判断が難しいのです。

「どちらかを選ばなければいけない」2択は決断力があるならいいのですが、そもそも片付けが苦手な方は決断するのが苦手だったりします。決断できず迷っている時間が長ければ長いほど、片付けるのが嫌になってしまいます。
 

迷いにくい選択肢の数、おすすめは3~7つ

おもちゃの分類

4つに分けるやり方で実際に片づけてみた様子


じゃあ、選択肢の数が多いほうがいいか? というと、多すぎてもやはり迷います。迷いにくい選択肢の数は多すぎず少なすぎない3~7個くらいがおすすめです。

『トイ・ストーリー3』のあの4つの分け方は、モノの分類をするのに絶妙な選択肢の数なんです。

今まで「いる・いらない」「使う・使わない」の2択で分けて片付けられなかった方、ぜひ一度”4つに分ける”を試してみてください。4つのキーワードはできるだけ迷わないキーワードにするのがコツですよ! 『トイ・ストーリー3』もぜひ参考にしてみてください。
 
DATA
ピクサー・アニメーション・スタジオ|『トイ・ストーリー3』(日本語吹き替え版)

監督:リー・アンクリッチ
出演(声優):唐沢寿明、所ジョージ、日下由美、ほか
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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