記憶力を鍛えれば、誰でも金持ち体質になれる?
これまで僕は何度か、「お金持ちになりたきゃ記憶力を鍛えるべし!」という話をしてきました。特に重要なのが「ワーキングメモリ(作業記憶)」と呼ばれる記憶力。この記憶力が高い人は金銭感覚も鋭くお金持ちになりやすいのです(1)。「記憶力」と聞くと、遺伝や年齢で決まってしまうイメージがあります。とはいえ、記憶力はトレーニングで伸ばすことができる!というデータも豊富にあります(2)。そこで今回は、楽しくワーキングメモリを鍛えて、金持ち体質になれそうなパズルゲームを紹介します。
数独が得意な人ほど金持ち体質!?
今回ご紹介するのは、ニューヨーク州立大学の研究です(3)。この研究では、若年者と高齢者合わせて47名を集め、ワーキングメモリと「数独」の回答能力の関係を調査しました。数独とは、ペンシルパズルの1つ。海外でも「Sudoku」と呼ばれ、親しまれている有名なゲームです。別名では、「ナンバープレース」や「ナンプレ」とも呼ばれています。
この調査では「カンタンな数独を正しく解けた人は、ワーキングメモリ試験(一部)の成績が良かったぞ!」という結果が得られました。つまり、数独が得意な人ほどワーキングメモリが強力で、金銭感覚が鋭く金持ち体質と考えられます。
遊び感覚でワーキングメモリを鍛え、お金に強くなろう!
かくいう僕もパズル好きで、暇さえあればスマートフォンの「数独アプリ」を立ち上げ、パズルを解いています。楽しく金持ち体質になれそうなので、うってつけな脳トレだと思いますよ。
パズルや数字が苦手な人は、日記を書く!
とはいえ、「パズルが嫌い!」「数字がニガテ!」という方もいるでしょう。そんな方は、少し前に紹介した「感情日記」をつけるのがオススメ。ワーキングメモリは超繊細で、ネガティブな感情(ストレス)があると機能が低下します。ですが、「感情日記」をつけることでネガティブな感情が薄れ、ワーキングメモリが回復するようです(4)。
金持ち体質になる方法は人それぞれ。自分の好みに合わせて、「これだ!」と思うトレーニング方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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【参考文献】
- 論文:John M. Hinson, Tina L. Jameson, and Paul Whitney, 2003, 『Impulsive Decision Making and Working Memory』, Journal of Experimental Psychology, 29(2), pp. 209-306
- 書籍:トレーシー・アロウェイ, ロス・アロウェイ, 2013, 『脳のワーキングメモリを鍛える!』, NHK出版
- 論文:Jeremy W. Grabbe, 2011, 『Sudoku and Working Memory Performance for Older Adults』, Activities, Adaptation & Aging, 35, pp. 241-254
- 論文:Kitty Klein and Adriel Boals, 2001, 『Expressive Writing Can Increase Working Memory Capacity』, Journal of Experimental Psychology: General, 130(3), pp. 520-533