耳・鼻・喉の病気

黄色いドロッとした鼻水の原因は副鼻腔炎?

【耳鼻科医が解説】黄色いドロッとした鼻水が続き、耳鼻科を受診される患者さんは少なくありません。副鼻腔炎の場合、鼻水の色やニオイだけでなく、頬の痛みや上の歯の痛みなどの症状が出ることもあり、耳鼻科では投薬やネブライザーなどで処置します。自分でできる予防法・対処法を含めて解説します。

坂田 英明

執筆者:坂田 英明

耳鼻科医 / 耳・鼻・喉の病気ガイド

副鼻腔炎とは……ウイルスや細菌が原因で起こる副鼻腔内の炎症

副鼻腔炎

顔の骨内に広がる副鼻腔に炎症が起こると、黄色い鼻水を始めとする様々な症状が現れます


黄色いドロッとした鼻水という症状で、耳鼻科を受診される患者さんは多いです。これらの多くは一時的な鼻炎ですが、長引いた場合副鼻腔炎が疑われます。副鼻腔炎は主にウイルスや細菌などが原因で起こります。花粉症などのアレルギー性鼻炎との合併も考えられます。

「副鼻腔」は、鼻腔に隣接した骨内に作られた空洞のことです。空洞と一言で言っても、「前頭洞(ぜんとうどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「上顎洞(じょうがどう)」「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つに分かれていて、皆さんのイメージよりもかなり広い空間が広がっています。なぜ人間の顔の中に、このように複雑で大きな空洞があるかと言うと、頭蓋骨と脳髄(脳みそ)の重さを受け止め、軽減する役割を果たしているからです。

この空洞内に炎症が起こり膿が溜まってしまうのが「副鼻腔炎」です。膿が溜まることから、そのまま「蓄膿症」と呼ばれることもありますが、副鼻腔炎と蓄膿症は同じものです。

年齢や性別などによる著しい差はありませんが、高齢者は鼻の内部が乾燥しやすく、子どもは免疫力が弱いため副鼻腔炎になる可能性が高くなります。また、子どもと言っても5歳までは副鼻腔が未発達のため副鼻腔炎は起こらず、ただの鼻炎に留まります。副鼻腔にある線毛という毛の運動が低下すると異物を排除できず、副鼻腔炎になりやすくなります。
 

副鼻腔炎の主な症状・急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違い

副鼻腔炎の主な症状は、
  • 黄色いドロドロした鼻水
  • ニオイがある鼻水
  • 頬の痛み
などです。これらは上述の通り、副鼻腔内に感染したウイルスや細菌が原因で、副鼻腔の粘膜に炎症が起こり、副鼻腔内に膿が溜まることで生じます。

「急性副鼻腔炎」は急に鼻から膿が出始めますが、症状は長くは続きません。一方で「慢性副鼻腔炎」は1か月以上鼻から膿が出続けていて症状が治まらないのが特徴です。
 

副鼻腔炎で困っている方に

上記のような黄色いドロドロした鼻水に加え、歯(特に上顎側)の痛みや、アレルギー性鼻炎、頭痛などがある場合、副鼻腔炎の疑いがあります。耳鼻科を受診すれば投薬やネブライザーなどの処置が行えますが、自分でできる対処法としては、入浴などにより鼻の通りをよくする、加湿をする、鼻うがいを行うなどしていただければと思います。ただし、鼻うがいは鼻内が荒れやすくなるためほどほどにしてください。
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