貯蓄

貯金上手に共通する3つの習慣

実は、貯金上手と貯金下手の間には、大きな習慣の違いがあります。今回は、上手に貯金している人たちが実践している3つの習慣をご紹介しましょう。

中原 良太

中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープラン ガイド

個人投資家・トレーダー。いちおう準富裕層。主に株式投資とマネー(お金)について発信します。IQ上位2%のMENSA会員。18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。モットーは「地道にコツコツ」。メルマガ『株式予報』を毎日発行。年間300万通以上を配信。ルービックキューブ大好き。

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「どんなに頑張っても貯金ができない!」と悩み続ける人がいる一方で、「たいして悩みもせずにみるみる貯金できた!」という人がいるのは、なぜなのでしょうか。実は、貯金上手と貯金下手の間には、大きな習慣の違いがあります。そこで今回は、上手に貯金している人たちが実践している3つの習慣をご紹介しましょう。
 
マネーフォワードの調査(1)によると、上手に貯金している人たちは、3つの貯金習慣を身につけていることが分かりました。その習慣とは、「日頃の支出を意識する」「予算を設定する」「固定費を見直す」の3つです。
 

貯金習慣その1:日頃の支出を意識する

貯金上手は日頃の支出を意識します。
 
2006年、デューク大学が、面白い研究(2)を発表しました。彼らによると、「僕らの人生の45%は習慣によってできている」のだとか。
 
ですから、日頃の習慣を変えるだけでも、僕らは大きく貯金できるようになります。たとえば、「なんとなくついで買いしていた缶コーヒーを止める」「いつも贅沢で買っていたお菓子を、ちょっと安いものに変える」のように、1つ習慣を変えるだけで、(無駄遣いの繰り返しがなくなり)大きく貯金できるようになるのです。
 
実際、「人生は習慣の積み重ねだ!」「人生は同じことの繰り返しだ!」という循環思考を取り入れることで、僕らはスムーズに貯金できるようになることが分かっています。日頃の自分の癖をよく見つめ、改善できそうなところを探しましょう。
 

貯金習慣その2:予算の設定

貯金上手は予算を立てます。
 
億万長者研究の第一人者であるトマス・J・スタンリーの著書(3)によれば、お金持ちは「予算の範囲内で生活を送る」傾向があるのだとか。予算を持たない人は目安がなく、手元にお金があればある分だけ使ってしまいます。
 
筆者の場合も、「1カ月あたりの食費は、1カ月4万円以内に抑える!」のように目標を立てて暮らしています。自分の支出状況を調べ、「ほどほどに節制しているな」と感じる範囲で、予算を設定しましょう。
 

貯金習慣その3:固定費の見直し

貯金上手は固定費を削ります。
 
固定費を削れば、苦労せずに毎月の支出を減らすことができます。「おやつ代」や「趣味」を我慢するよりも、はるかに少ない労力で貯金できます。だから、「家賃」「保険料」「通信料」「光熱費」といった固定費は、削れるだけどんどん削ってしまいましょう。
 
また、「固定費を削減して、節約したお金を貯めてさらに節税する!」なんて方法もあります。この方法で節約してお金を貯めることで、さらに税金の支払いも減らす効果が期待できます。
 
さらに、固定費を削減し、節約したお金をまるごと資産運用へと回すというテクニックもあります。この方法を使うことで、お金を節約するだけでなく、ゆっくりお金を増やすこともできます。
 
 

まとめ

 
貯金できるか、できないか。この違いは、「能力」によるものではありません。
 
貯金習慣を身につけることができれば、誰でも上手に貯金できます。本記事では、貯金上手が実際に使っている、「手軽に貯金できる習慣」を3つご紹介しました。どれも有効なテクニックですから、今日から取り入れてみてはいかがでしょうか。
 
 
●参考文献
 
  1. 調査:マネーフォワード, 2017, "お金の意識調査2017", 2019年4月2日時点
  2. 論文:David T. Neal, Wendy Wood, and Deffrey M. Quinn, 2006, “Habits -- A repeat performance”, Current Directions in Psychological Science, 15(4), pp. 198-202
  3. 書籍:トマス・J・スタンリー, ウィリアム・D・ダンコ, 2013, 『となりの億万長者 成功を生む7つの法則(早川書房)』
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