固定支出を抑える
お金を貯めるには、固定支出をいかに抑えることができるかがポイントになります。支払わなくてはならない公的な税金や保険料は抑えることはできませんが、プライベートな支出であれば抑えることが可能です。代表的なものとしては、水道光熱費や家賃があります。水道光熱費の場合、各社からさまざまなプランが発売されていますので、今の契約が自分にあっているのか、問題は無いのかをチェックしてみて下さい。自分にあっているプランがあるのかをインターネットで簡単に調べることはできますし、分からなければ窓口に出向いて相談してもよいですね。その他、スマホ代の見直しも有効です。
最大の固定支出となり得るのが家賃です。使っていない部屋があるのなら、小さめの部屋にダウンサイジングして家賃を抑えるという方法があります。その他、継続してその家に住み続けているのなら、更新のタイミングで家賃の値下げ交渉をするというのもアリです。
家賃の値下げ交渉なんて難しそうと思うかもしれませんが、千円や2千円程度なら、交渉に応じてくれる大家さんは多くいます。不動産屋さんを通して借りているのなら、不動産屋さんが大家さんと交渉してくれますので、気持ちも楽です。値下げ交渉をする場合には、毎月の支払いに遅れが無いことが重要です。支払いが遅れていて値下げ交渉する=お金が無い=滞納のリスクは高い人と思われてしまいます。まずは日頃の行動から注意することが必要ですね。
無駄遣いをなくす
安いから、何となく、とお金を使ってしまうのも要注意です。特に100均ファンは、安いという先入観から本来なら買わなくてもよいものまで買ってしまうこともしばしば……。そうならないためにも、欲しいものが無い、買う予定が無い場合には、「出かけない」というのが一番の対策になります。レジャー費は最も節約しやすい費用のひとつ。せっかくの休みだから出かけたいという気持ちは分からなくはありませんが、みんなが出掛ける大型連休や年末年始は人出が多く、施設なども混んでいてゆっくりできません。宿泊費もいつもよりも高額になるため、余計な費用が掛かってしまいます。
家族で楽しむレジャーはお金に替えることのできない想い出となりますが、お休みの日を1日ずらすだけで数万円節約できることもあります。会社への根回しも、お金を貯めるのに必要なスキルだったりするのです。
売り場に行くとワクワクする気持ちでいっぱいになりますよね。でも、ちょっと待って! まずは本当に欲しいモノかを考えてみて下さい。欲しいモノが無い、目的の無いウインドーショッピングは衝動買いの原因にもなります。十分に気を付けて下さいね。
最初から貯蓄を意識する
日々の生活が大変な場合には、無理に貯蓄する必要はありません。とはいえ、余ったら貯金しようというスタンスでは、いつまで経ってもお金は貯まりません。お金を貯める基本となるのは、余ったお金ではなく初めから貯蓄に回して、そのお金は無かったものとして生活することが重要なのです。これは是非とも試して欲しい「貯蓄の王道」です。会社で財形制度を導入していれば、給料天引きで貯蓄を始めるのがお勧めです。支払いを受ける場合には会社を通さなければなりませんので、引き出しにくいのもお金が貯まりやすい要因となっています。会社に財形制度が無い、フリーランスで働いている、学生であるような場合には、メインとなる収入がある日に口座振替で積み立てをするのがお勧めです。
とはいえ無理は禁物です。いきなり1カ月の収入が数万円も減ってしまったら、生活に支障をきたします。最低限の生活費はいくら必要なのかを必ず算出してから、積立額を決めていきましょう。
3つの基本は、知っていることばかりだったと思います。何事においても基本をしっかり学ぶこと、実行することは、その道の近道でもあるのです。毎日のコツコツこそが大きな道へと続いていることをお忘れなく。