「中原さんは毎晩YouTubeで生放送をしていますが、どうやって生きているんですか? 日中は働いているんでしょうか?」
たしかに、毎晩YouTubeで生放送を垂れ流している若造は、普通ではありません。それに、普通の会社員なら、疲れてしまって毎晩の生放送はできないでしょう。
筆者の勤務形態
僕は個人事業主として働いており、ふだんは取引先の会社まで通勤しています。取引先に行くのは週に4回。勤務時間は朝9時から夕方15時までの6時間です。勤務時間以外では、家でお金にまつわる記事を書いたり、YouTube生放送の準備をしています。外に出て働くよりも、家で働く方が楽しいので、今後は、勤務時間をもっと減らす予定です。
とはいえ、こんな話をすると、「週4勤務だなんて羨ましい!」や、「1日6時間勤務か…良いな…」といったコメントを頂きました。(二足のワラジだって、けっこう大変なんですけどね笑)
お金と自由、どっちが大事?
別に、自分の勤務形態を自慢したいからこの話をした訳ではありません。自由な勤務形態と引き換えに、僕は多大な収入を犠牲にしています。週4日、1日6時間の勤務で得られる給与は、せいぜい月10万円くらいですので。
それに、僕は一般的な会社員の人よりも働いています。「外へ出て仕事をする時間」が週4日、1日6時間というだけで、家にいるときもずっと仕事をしていますからね。1週間あたりの労働時間は、ゆうに70時間を超えています。それでも、僕にはこの自由に働けるライフスタイルが合っているんです(苦笑)
なぜ、こんな話をしたのかというと、1つ問題提起をしたかったからです。それは、「お金と自由、どちらの方が大切か?」という話です。
自由はお金よりも大切
ある程度お金を持っている人にとって、自由はお金よりも大切です。ここでの「ある程度」とは、「お金よりも自由を優先しても食べていけるだけの経済的余裕」です。
心理学者のエドワード・デシは、「自分で自分の人生を決めることが幸せにつながる」ことを指摘しました(1)。また、経済産業研究所の調査結果(2)によれば、「所得や学歴よりも、自己決定が幸せにつながる」ことが分かりました。
つまり、「幸せになりたいのであれば、お金よりも自由を優先した方が良い!」ということです。
それこそ、「お金を稼ぐために、他人に振り回される」と、不幸になります。多少の収入を犠牲にしてでも、「他人に振り回される仕事」よりも「自己裁量でできる仕事」を選ぶ方が幸せになれるのです。
まとめ
1度きりの人生、どうせだったら幸せに生きたいものです。幸せに生きるためにも、少し「お金を稼ぐ代わりに自由に生きる」ことを優先し、働くペースをスローダウンしてみてはいかがでしょう。●参考文献
- 書籍:Edward L. Deci, Richard M. Ryan, 2014, 『Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior』, Springer
- ディスカッションペーパー:西村和雄, 八木匡, 2018, "幸福感と自己決定−日本における実証研究", RIETI Discussion Paper Series 18-J-026