1. まずは貯蓄する目的を明確に
貯蓄が続かない理由としては、何のために貯蓄をするのか明確になっていないというのが最大の理由です。よく「イザというときのために」という理由から貯蓄をスタートすることがありますが、そのイザというのがイメージできなければ貯蓄を続けるモチベーションは途切れてしまいます。「イザというとき」というのは、万一のときに備えるということですので、自分が働けなくなったら誰がどのように困ってしまうのか? と考えると、貯蓄の意義が明確になってきます。実際に独身のときよりも結婚した後の方が「イザというとき」を意識する人が多くなります。まさに守るべき人がいる強みなのではないでしょうか。
何を目標にしたらよいか分からないという人もいるかと思います。目標というと大げさに聞こえてしまいますが、要はやりたいことや行ってみたい所があれば、それを目標にすればよいのです。
三日坊主にならないためには、大きすぎる夢はかえってNG。長続きしにくいように思います。具体的には○○が欲しい、□□に行きたいなど、半年から1年以内で叶えられるような内容かつ目標設定金額を低めに設定し、成功体験を積み重ねることが必要なのです。そして貯蓄をするときには、必ず貯蓄専用の口座を開設し、給料の振込口座とは別に管理するようにしましょう。
2. ときには頑張っている自分にご褒美を
三日坊主を阻止するためにおすすめなのが、頑張った自分にご褒美をあげることです。今まで貯蓄が続かない人が、コンスタントに貯蓄を続けるというのは至難の業。頑張っていることを知る人は自分のみです。人は褒められて成長するともいわれていますので、頑張っている自分を褒めてあげましょう。
そのためには自分にご褒美をあげて貯蓄をすれば、「こんな楽しみが待っているから頑張るぞ!」となります。是非、自ら目の前に人参をぶら下げて、スタートしてみてはいかがでしょうか。
目の前の人参は、ささやかなモノやコトでも自分が納得できるならOK。例えば普段、自炊をして貯蓄に励んでいるのなら毎月1回は好きなレストランで外食をする、3ヵ月貯蓄が続いたら日帰りでバス旅行に出かける、大好きなスイーツを思いっきり食べるなど、金銭的にも精神的にも負担にならないようなご褒美を考えておくのがベストです。
3. 計画的にお休みする
そもそも三日坊主というのは、続けようと思ったことを急に止めてしまうことです。概ね毎月1回は貯蓄をすると思いますので、年間最大2回は休んでよい、何月と何月は貯蓄額を減らしてもよいなど、メリハリをつけるのも貯蓄を継続するコツです。せっかく続けているのにお休みするの? と思うかもしれませんが、あらかじめお休みを入れても叶えられる目標設定額にしておけば問題ありません。反対にお休みを想定して金額設定した場合、お休みをしなければ目標額以上の金額が貯蓄できていますので、大きな自信につながります。「ご褒美」と「お休み」を連携させるとメリハリがつきやすくなりますし、金額的にも負担は少なくなります。
ただしお休みは、あらかじめ決めた回数や減額回数を変えてはいけません。変えてしまったら目標額に達成しないばかりか、三日坊主に逆戻りしてしまいます。
貯蓄に限らず、何事も継続させるために必要なことは小さな成功体験を積み重ねること。「自分はできるんだ!」という自信をつけると、必然とモチベーションも継続していきますし、貯蓄を習慣づけることができますよ。