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お年玉は子ども名義で貯める、子育て応援定期で貯める

もうすぐお正月。子どもたちはいくらお年玉がもらえるか、楽しみにしていることでしょう。親御さんはお年玉の準備で大変かもしれませんね。お年玉をきっかけに、子ども名義の銀行口座を作り、お金を貯めることを始めてみませんか?

伊藤 加奈子

執筆者:伊藤 加奈子

貯蓄ガイド

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いちばん身近な「ゆうちょ銀行」なら、親だけで口座開設が可能

子ども1人にかかる教育費は、1000万円とも2000万円とも言われます。小中学校までは毎月の家計から捻出できても、高校進学、大学進学となると、まとまったお金が必要になります。その時までに、積み立てなどでコツコツと進学費用を用意しなければなりません。

その際、学資保険、こども保険などで積み立てるのが一般的ですが、身近な銀行、ネット銀行、信用金庫などで「子ども専用の口座」を作り、有利に貯めていくのも賢い方法です。
 

お年玉、どの銀行に預ける?

お年玉、どの銀行に預ける?


たとえば、お年玉や子どもへのお祝い金、児童手当など、子どもにかかわるお金を、子ども名義の口座で貯蓄すれば、教育費の準備になるほか、目的外で親が引き出さないよう心理的なストッパーの役割にもなるでしょう。また、これを機に、子どもと「お金」について話し合いをする、金銭教育のひとつのツールにもなるでしょう。
 
お年玉をゆうちょ銀行に預ける、という家庭は多いのではないでしょうか。一般の都市銀行と違い、住まいの近くに郵便局があれば、子どもにとっても身近な存在である、ということや、学資保険を使っていれば、ゆうちょ銀行になじみがある、ということもあるでしょう。
 
ゆうちょ銀行で子ども名義の口座を作るのは、簡単です。
 
一般的に、銀行口座開設は本人による手続きが必要ですが、ゆうちょ銀行の場合、20歳未満の子どもの口座開設は、親だけで開設が可能です。ゆうちょ銀行または郵便局の窓口で、以下の書類を持参すれば、口座を開設できます。
 
<口座開設に必要な書類>
◎子ども本人の確認書類
顔写真付きのもの(パスポートなど)なら1つ
顔写真がないもの(健康保険証、母子手帳、住民票の写しなど)なら2つ
◎親本人の確認書類
顔写真付きのもの(運転免許証、パスポートなど)なら1つ
顔写真がないもの(健康保険証、母子手帳、住民票の写しなど)なら2つ
◎銀行届け出印(親と同じでも可)
 

都市銀行やネット銀行は、各金融機関によって異なる

都市銀行で子ども名義の口座を開設する場合、原則として、親子同伴で店舗に出向き、窓口で手続きをすることになりますが、子どもが一緒に行けないといった場合は、メールオーダーやスマートフォンアプリを利用することが可能です。ネット銀行ならスマートフォンやパソコンから親が口座開設することが可能です。

ただし、銀行によって、必要書類や口座開設の対応が異なるため、店舗に問い合わせをするのがベターです。親が都市銀行を給振口座に利用しているなら、同じ支店で子ども名義の口座を作れば、資金移動の手数料もかからないので、便利でしょう。
 
もともと店舗を持たないネット銀行の場合はどうでしょうか。
 
●ソニー銀行の場合
<子どもが15歳未満>
郵送での口座開設を申し込み、申込書に子ども本人の名前、親権者の名前などを記入し、子ども本人の確認書類、親の本人確認書類とともに、ソニー銀行へ返送する。本人確認書類は、全員分の名前、住所、生年月日が確認できる住民票の写しなど。
 
<子どもが15歳以上20歳未満の場合>
ペーパーレス口座開設、郵送での口座開設のどちらでも可能で、子ども本人が口座を管理する場合は、親の同意、登録は不要。ただし、成人するまで親が口座を管理する場合は、15歳未満の口座開設と同様の手順で申し込みをする。
 
詳しくは、ソニー銀行の口座開設
 
このほかのネット銀行でも、年齢によって親の登録が必要であったり、本人確認の書類が必要であったりしますが、いずれにしても、親が口座を持っているネット銀行にするのがいいでしょう。口座間の振り込みが無料になる、一般の銀行よりも金利が高いなどのメリットを享受するようにしましょう。
 

楽天銀行なら口座開設&入金で、お祝い金1000円プレゼント

口座開設の申し込みは、パソコンやスマートフォンから、楽天銀行のサイト上にあるフォーマットに入力するだけで、印鑑や申込書への記入は不要。ただし、12歳以下の場合は、親が代理で手続きをし、子どもと親の本人確認書類の提出が必要。現在、新規口座開設&1000円以上の入金でお祝い金1000円プレゼントのキャンペーンを実施中(常設キャンペーン)。

・口座開設申込期間:2020年12月1日(火)~2021年1月4日(月)
・口座開設・入金期限:2021年2月28日(日)

詳しくは、楽天銀行の子供名義の銀行口座開設
 

信用金庫の「子育て応援定期」は、常時、金利上乗せ

子ども名義ではありませんが、子育て世帯なら利用価値が高いのが、信用金庫や信用組合の「子育て応援定期預金・積金」。全国の信用金庫・信用組合で常時実施しており(取り扱いのないところもある)、自分の住所地や勤務地にある信用金庫・信用組合で取り扱い内容を確認してみてください。
 
「子育て応援定期預金・積金」は、子どもの人数によって店頭金利に一定の金利を上乗せするもので、子どもの人数が多いほど、金利が高くなる仕組みです。たとえば、18歳以下の子ども1人の場合、店頭金利+0.1%などです。なかには、18歳以下の子ども3人以上で+0.3%というところもあります。通常の定期預金金利が0.002%ですから、利用しない手はありません。

また、信用金庫は地域経済に貢献することを理念に掲げているため、これ以外にも、子育て支援住宅ローンや子育て世帯応援ローンなど、さまざまな「子育て支援策」を打ち出しているので、気になる人は一度チェックしてみるといいでしょう。
 
●横浜信用金庫の場合
「よこしん 子育て応援定期預金」
預入金額:10万円以上200万円以内
金利:18歳未満の子どもが1人または、2人 ・・・店頭表示金利に0.10%上乗せ
   18歳未満の子どもが3人以上・・・・・・・店頭表示金利に0.15%上乗せ
預入期間:1年または3年

詳しくは、よこしん 子育て応援定期預金

年末年始。子どもとじっくり話をする時間が増えます。お年玉で何を買うのか相談するのも楽しみですが、どこの銀行に自分の口座を持ちたいか、なぜお金を貯める必要があるのかなど、親子で「お金」について、話をしてみてもいいのではないでしょうか。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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