家事

手間を惜しんでも使いたいヒノキのまな板「土佐龍」

家事ガイドの江口さんが使っているのは、やっぱりヒノキのまな板でした。手間を惜しんでも使う理由がある――江口さんとっておきのイチオシまな板と合わせて、木製まな板の上手な使い方も教えてくれました。

江口 恵子

執筆者:江口 恵子

家事ガイド

安心の国産ひのきのまな板


洗いやすさ、色移り・におい移りが気になり、樹脂製のまな板を使っている方が多いかと思いますが、私は断然木製のまな板をおすすめします。

何となく手入れが面倒な印象があるのと、湿気の多い日本ではカビや黒ずみが付くことが気になりますよね。でも、長年木製まな板を使っているのですが、傷部分の多少の黒ずみや色の変化はあるものの、カビが生えたことは一度もありません。

今回、イチオシする土佐龍(とさりゅう)のまな板は、殺菌効果のあるヒノキ製。しっかり乾燥さえしてあげればカビや大きな汚れの心配はありません。
 
立ててあるのは新品。手前は10年使っているもの

立ててあるのは新品。手前は10年使っているもの

 

使ってみるとよくわかる心地良さと安心感


木製のまな板を使い始めたら、もうほかの素材には戻れなくなってしまいました。包丁がまな板に当たる優しい感覚やトントンと耳触りの良い音がとても心地よく、仕事柄1日包丁を握る日があっても、全然手が疲れません。

ただ、木の製品はまな板に限らず、輸入のものも少なくないのですが、食材が直接触れるものなので、やっぱり国産の木材を使っている方が安心です。

土佐龍のまな板は、四国の四万十地方でとれるヒノキの端材を使っています。新品のヒノキの良い香りも気持ちよく、端材をつないでいるため、反ってくる心配もありません。

 

しっかりと乾燥させるための気の利いたひと工夫

 
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脚の部分を90度回転させるだけ。木目に沿って縦に乾かすことをお忘れなく


土佐龍のまな板をイチオシするもう一つの理由は、スタンドできる脚がついていることです。

まな板を使っているときは、本体と一体化していますが、脚の部分を90度回転させると、まな板が自立します。これなら、何かに立てかけたり、まな板専用のスタンドを購入しなくても大丈夫。

ちなみに、このまな板キャンプのときにも大活躍です。使い終わったら、テーブルに立てておけば乾くし、土やほこりを被る心配もありません。
 
DATA
土佐龍┃四万十ひのき極め“一枚板”まな板
サイズ:280x180x20mm~260x240x20mmまで5サイズ


〈木製まな板を上手に使う ①お手入れ〉

ヒノキ自体が抗菌、殺菌作用があるため、滅多なことではカビが生えたり、黒ずみで真っ黒になることはありません。

それでも、少しでも長く良い状態で使うためには

①使用前にさっと水にくぐらせ、表面に水の膜を作ること。
②使用後は、すぐにぬるま湯とスポンジでしっかり洗う。
③風通しの良いところでしっかり乾燥させる。
④傷などを見つけたら、目の細かい紙やすりで研磨して汚れを削り落とす。


〈木製まな板を上手に使う ②複数使い〉

このまな板は薄くて軽く、大きすぎないちょうどいい面積なので、サイズ感が使いやすいことは間違いないのですが、さらに、家事ストレスの減る使い方として1枚だけを持つよりも、2~3枚を使ってみて下さい。

使って、洗ってを繰り返してちょっと湿った状態のものを使うより、2、3枚を同時に使って、最後にまとめてしっかり洗って並べて立てて乾燥させます。

片手でさっと持てるサイズで、軽いまな板を数枚使う方が料理がスムーズに進んでいきますよ。3枚あってもそれほど収納場所を取られませんよ。
 
隙間をあけて立て乾燥させたら、重ねて収納しても大丈夫

隙間をあけて立て乾燥させたら、重ねて収納しても大丈夫

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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