初めてシンガポールへ行く人や、ツアー旅行の経験はあるけれど今回は思い切って個人旅行で!という人に、まず知っておいて頂きたい空港到着後からの交通事情をご紹介します。

シンガポールで最もポピュラーな交通機関は、路線バス、MRT、タクシーの3つ。料金や利用するエリア・区間によって適したものが選べれば旅行の楽しさも倍増しますよ。
タクシーの車内で。日本語が話せたり理解できるドライバーさんも多いので、おしゃべりにはご注意を!

チャンギ国際空港から中心部まではタクシーがおすすめ

コンフォート社のタクシーのミニチュアカーはお土産にも人気。トイザラス各店で手に入ります。
シンガポールの玄関口、チャンギ国際空港。チャンギ国際空港から市街地へのアクセスは路線バス、MRT、タクシー、エアポートシャトルが選択肢としてありますが、私のおすすめはタクシー。シンガポールはタクシー料金が安いですし、不当請求もほとんどありませんから、旅行者でも安心して利用することができます。特に空港からホテルまではスーツケースなど大きな荷物を持って移動する必要がありますから、ドア・ツー・ドアのタクシーならストレスが無いでしょう。

渋滞の有無や天候、場所によって違いますが、空港から市内のホテルまでは約15~30分程度。料金も30シンガポールドル(約2000円)以内と手ごろです。日本の感覚とは違い、タクシーを気軽に利用できることがシンガポールの便利な点です。

■MRTで空港から市内へ
MRT利用の場合は、空港直結のチャンギ・エアポート駅へ。約30分ほどで市内へアクセスできます。料金は2.6シンガポールドル(デポジット1シンガポールドル含む)となります。

■エアポートシャトルで空港から市内へ
エアポートシャトルは、時刻表が無く乗車定員になると随時出発するシステムです。料金は9シンガポールドルで、市内各ホテルまで約30~40分ほどかかります。

■路線バスで空港から市内へ
路線バスは、チャンギ国際空港各ターミナルからバスナンバー24、27、34、36、53、858が出ています。利用する場合は、目的地に直接行けるバスがあるかどうか、まず調べる必要があります。無い場合は乗り換えの必要があり、また料金体系も複雑ですのでビギナーにはおすすめできません。土地勘のある人、事前に調べておいた人、コミュニケーションに自信のある人だったら問題ありません。料金は乗り継ぎをしたとしても2.5シンガポールドル以内でしょう。

シンガポールのタクシーについて

まずは、タクシーの料金システムについてご紹介しましょう。初乗り料金は2.8~3.2シンガポールドルと車種によって異なります。まれにベントレーなど初乗り料金が5シンガポールドルという車種もあるので念のため走り出す前にメーターを確認してください。スタート前ならキャンセルして降りることも可能です。

その後は、330~385メートルごとに20セントずつ、待ち時間は45秒ごとに20セント加算されます。また、シンガポール独自のシステムとしてピークタイム料金、シティエリア料金、祝日料金など様々な追加料金制度があります。詳しくは、サイドウインドガラスに表示されていますので乗車の際にご確認ください。

なお、支払いの際はレシートを必ずもらうこと。下車後に忘れ物に気づいた時、万が一不当請求された場合、レシートがあればタクシーナンバーが確認できますし、クレームする際も乗車の証明として使えます。

次にタクシーの乗り方について。シンガポールの市内(シティエリア)では、タクシースタンド以外の場所で乗降車することができません。タクシースタンドはショッピングセンター、ホテル、オフィスビルなどほとんどの建物にありますので、簡単に見つけることができるでしょう。

一方、郊外や住宅地では、流しのタクシーを捕まえることができます。その場合は、日本と同じく片手を上げて止めてください。空車の場合は、車の屋根部分についているランプに緑色で「TAXI」と表示されています。反対に赤色で「BUSY(私用)」「HIRED(乗車中)」「ON CALL(迎車)」と表示されている場合は止まりません。タクシー会社によってはランプ表示をしていないタクシーもありますのでその場合はとりあえず手を挙げてみてください。

「タクシースタンドに行ってみたら長蛇の列、フライトの時間に間に合わないかも!」そんな場合に役に立つのが、タクシー会社に電話をして空車を呼べるシステムです。シンガポール最大のタクシー会社、コンフォート社の場合は「6552-1111」に電話をし、オペレータに今いる場所と自分の名前を伝えると、すぐに空車を探してくれます。通話は英語のみとなりますが、文章でオーダーする必要は無く、場所と名前だけの簡単な単語でオーダーできますので、心配はいりません。ほとんどの場合は1~2分以内に空車を見つけてくれ、タクシーナンバーと到着までの所要時間のアナウンスが流れます。通常は待ち時間3分~10分ほどで迎車がやってくるでしょう。ちなみに迎車料金は、2.5シンガポールドルです。

シンガポールのMRT(Mass Rapid Transit)について

MRTの車内は整然としています。
シンガポールのMRTは、都心部は地下を、郊外は高架を走る鉄道。乗車の際は券売機で「スタンダード・チケット」を購入してください。その際、チケットのデポジットとして乗車料金に1シンガポールドルが加算されます。このデポジット1シンガポールドルは、降車駅の券売機でチケットと引き換えに返金されますので忘れずに手続きしてください。

シンガポールのMRTはとても清潔で安全、観光客でも安心して乗車できる交通機関です。地下にある駅にはすべてホームドアが設置されていて安全面もバッチリです。電車の本数も多く、大体平均5分間隔。ラッシュ時には間隔が短くなりますが、デイタイムは間隔があきます。時刻表はありませんがホームに設置されているモニターに、次の電車が到着するまでの時間が表示されるので問題ないでしょう。

シンガポールの路線バスについて

路線バスの車内。シンガポールでは幼児やお年寄りに席を譲るのは当たり前。見習いたい物です。
シンガポール旅行中級者以上の方は、ぜひ路線バスを利用してみてください。シンガポール中を網羅している路線バスはシンガポーリアンが一番利用する交通機関。日本のように電車が発達していないシンガポールでは路線バスが庶民の足となっています。シンガポール内ほとんどの場所に路線バスで行くことができます。

慣れるととても便利で安く利用価値のある交通機関なのですが、ビギナーには難しい点も正直あります。というのも、各路線バスには行き先の表示があまりありません。その代わりに1~3桁の番号が表示されています。乗車する場合には目的地に行くのはどの番号のバスなのか事前に調べておく必要があります。各バス停にある案内ボードには、バスごとの行き先や停車する停留所の名前が表示されているので、まずそれをチェックしておくと良いでしょう。シンガポールの路線バスには2階建てバスも多く、それに乗ることができれば観光ツアー気分も味わえますよ!

公共交通機関をフル活用するなら!

MRT駅構内の券売機。券売機の画面が大きく、路線図の駅名をタッチするだけで金額が表示されるのでビギナーでも安心。

MRT駅構内の券売機。券売機の画面が大きく、路線図の駅名をタッチするだけで金額が表示されるのでビギナーでも安心。

MRTと路線バスを多用して旅行をする予定の人には「シンガポール・ツーリスト・パス」がおすすめです。料金とは別にデポジット10シンガポールドルと5シンガポールドルの発行手数料がかかりますが、有効期間内、MRTと路線バスが乗り放題で利用できるので大変便利です。ただし、デポジットは返金されますが、発行手数料は返金されないのでご注意下さい。このパスを購入できるのは、ビジターセンター、もしくは主要MRT駅販売窓口。1~3日間用と3種類のパスがあるので、滞在期間によって選ぶことができます。

1週間以上滞在する人には、非接触型ICカード「ezリンクカード」が便利でしょう。MRT駅販売窓口やバス・ターミナルで購入可能。MRT、LRT(郊外3ヶ所を走るモノレール)と路線バスで利用できます。料金は15シンガポールドルで内10シンガポールドル分を料金として利用できます。残金が少なくなってきたら券売機でトップアップ(チャージ)が可能です。もし帰国までにカード内の料金を使い切ることができなかった場合は払い戻しが可能ですので、販売窓口で手続きをして下さい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。