韓国のエリアガイド(2ページ目)

必見の世界遺産あり！ 歴史都市、慶州

慶州は、新羅王朝時代（BC57～AD935）の都として千年もの間栄えた歴史ある古都。ソウルからはバスで約4時間半、釜山からは約1時間ほどの距離にあります。日本で言えば京都に相当する町で、韓国の修学旅行生が必ず訪れる定番の観光都市。

慶州は「屋根のない博物館」と称されるように、数多くの史跡や遺物が現存しており、地中深くに眠っている遺跡もまだたくさんあると言われています。そのため歴史的景観を壊さないよう、市の許可無く高層ビルなどが建設できません。おかげでソウルや釜山とは違い、全体的に開放的でのびのびとした景観。車両の往来も少なめで、空気も澄み渡っています。
 

慶州で必ず訪れたい場所の一つ“石窟庵”は、新羅時代の技術や文化を物語る貴重な世界遺産。一度は見てみたいもの。(c)韓国観光公社

慶州旅行で絶対チェックして欲しいのは、ユネスコ世界遺産に指定された遺跡の数々。韓国仏教建築の技術が集約された“仏国寺”と、新羅仏教美術の最高傑作と言われる“石窟庵”の石仏は慶州のマスト観光スポット。市内からのアクセスも便利なので、是非旅程に組み込んで下さい。また、新羅時代の貴重な遺跡が保存されている慶州観光の主要5エリアが、慶州歴史遺跡地区として世界遺産に登録されています。この遺跡地区は慶州市の中心部にあるため観光に便利。慶州駅の近くにはレンタサイクル店もたくさんあるので、時間に余裕があれば、徒歩や自転車でゆっくりと回ってもよいかも。

慶州駅から車で約30分ほどの距離には、朝鮮時代の両班と呼ばれる貴族たちが住んだ家屋が現存する良洞民俗村があります。200年の歴史を誇る貴重な建築物が何十軒も残っているだけでなく、現在もそこで儒教の伝統を守りながら子孫たちが暮らしています。村全体が国の文化財に指定された珍しい民俗村なので、少し足を伸ばして見学に行ってみてはいかがでしょうか。

新しい観光スポットとして、新羅時代の歴史と文化を体験できる新羅ミレニアムパークがあります。新羅時代の街並みを忠実に再現しているだけでなく、スタッフも皆、新羅時代の衣装を身にまとっているので、あたかも千年前の都にタイムトリップしたかのよう。野外公演場で行われる迫力の歴史ショも一見の価値有り。パーク内には、新羅時代特有のディテールを凝らした伝統韓屋づくりで話題になった高級ホテル “羅宮”もあり、宿泊も可。どっぷり新羅時代気分に浸れます！ 慶州のおすすめグルメは、いろいろなおかずを葉野菜で巻いて食べるサムパプ。野菜がどしどし食べられるのでとってもヘルシーですよ。