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空港には何分前の到着がベスト?【国内線の場合】

国内線を利用する場合、どのくらいの時間を目安に空港に到着すればよいのでしょうか。手荷物の有無、保安検査場の通過、お土産を買いたい場合などの主なケース別に「ベストな到着時間」を解説。空港時間短縮のポイントも紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

空港の国内線を利用する場合、どのくらいの時間を目安に空港に到着すればよいのでしょうか。空港に到着してからの主なケース別に、「ベストな到着時間」を解説。さらに、筆者が空港で日ごろ心がけている時間短縮のポイントも紹介します。
<目次>

【国内線】何分前に空港に着けばよい?

JAL,空港

空港で搭乗手続きや手荷物を預けるのに並ぶ飛行機の搭乗客

飛行機で国内線を利用する場合、空港へは何分前に到着するのがベストなのでしょうか。その答えは人それぞれで、また航空会社や空港などによっても異なります。
 
例えば空港で手荷物を預けるとなると、カウンターで長い列に並んで時間がかかることがあります。また空港でお土産を買いたい場合も、時間に余裕を持って到着しないといけません。近年、保安検査に時間を要することが増え、以前よりも「早め」が推奨されています。

さらに、LCC(格安航空会社)を利用する際は大手航空会社と異なります。それぞれ手続きの締切時間が早めに設定されていて、ルールも厳しめです。
 
【空港へ到着する時間の目安】(通常期)
■空港でお土産を買う場合……出発時刻の1時間半~2時間前
■カウンターで手荷物を預ける場合……出発時刻の1時間~1時間半前
■最短ギリギリの場合……出発時刻の30~45分前
■LCCの場合……出発時刻の1時間~1時間半前
 
以上に挙げたおおよその目安について、以下で詳しく解説します。

「チェックイン(搭乗手続き)」は何分前まで?

JAL,搭乗手続き

JAL 国内線における搭乗手続きの流れ(JAL公式サイトより)

ANAやJALといった大手航空会社(FSC)の場合、搭乗手続き(チェックイン)の締切時間は【出発時刻20分前】です。

なお、国際線への乗り継ぎがある場合は、出発時刻30分前までに手続きを済ませる必要があります。スマートフォンやWebなどで自ら手続きする「オンラインチェックイン」も普及しています。
 
■空港での搭乗手続きが必要なケース
航空券の予約や購入がまだできていない、座席指定していないなどの場合です。

それ以外だと、預ける手荷物がなければ空港の自動チェックイン機で発券するか、搭乗に必要な二次元バーコードなどをあらかじめ持っていれば、カウンターに立ち寄る必要がなく、そのまま保安検査に進めます。座席指定は、自動チェックイン機でも可能です。

「手荷物預かり」は何分前まで?

ANA,空港.手荷物

羽田空港に設置されている「ANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)」

もし、飛行機に乗る際に手荷物を預ける場合、締切時刻は同じく【出発時刻20分前】になります。

■繁忙期は要注意
カウンターが空いていれば、すぐに手続きが完了します。しかし、年末年始や夏休み、大型連休といった繁忙期などは、手続き完了まで1時間以上かかる場合も。通常期でも、カウンターが長蛇の列になる場合もあります。

念のため、通常期であっても出発時刻の1時間前、もしくはそれ以上前に空港に到着するようにしてください。

■ペットを預けたい場合 
なお、ペットを預ける場合などは、JALは【出発時刻40分前】、ANAは【出発時刻30分前】の手続きが必要です。スキー板やサーフボードなどの大型の荷物も、カウンターでの手続きに時間を要することがあるため、利用する航空会社のホームページなどであらかじめ調べておきましょう。

「保安検査」は何分前まで?

空港,保安検査

国内線の保安検査場での待ち時間を示す案内ボード

飛行機に乗る際、保安検査を必ず受けなければいけません。その保安検査場は【出発時刻20分前】までに通過する必要があります。以前は15分前だったので要注意。
 
■保安検査も繁忙期は混雑
保安検査も、夏休みや年末年始などの繁忙期は長い列ができ、とても混雑します。時間に余裕を持って通過しましょう。
 
■出発時刻が迫ったら「優先レーン」利用
羽田空港などには、出発時刻が近い人のための「優先レーン」を設けている場合もあります。もし自分が該当する場合は遠慮なく利用してください。

「搭乗時間」は何分前までなら間に合う?

飛行機への搭乗は【出発時刻10分前】。この時間は厳守です。最悪、飛行機に乗れなくなってしまいます。

■大きなターミナルはより余裕を持って
なお、羽田空港のような大きなターミナルだと、保安検査場から搭乗口までかなり遠い場合も。飛行機がターミナルから搭乗橋を利用しない、バス搭乗の際は待合スペースにさらに早く向かうようにカウンターなどで促されることもあります。
 
いずれにしても、搭乗口には指定の時間よりも早めに着くに越したことはありません。

「お土産を買いたい」場合は何分前まで?

空港,土産

空港ではさまざまなお土産が手に入ります。写真は、関西国際空港にある総合土産店「関西旅日記」

飛行機に乗る前に、空港で「お土産」を買いたい方もおられるかと思います。特に近年、○○空港限定といった“空港みやげ”はラインナップがとても豊富です。
 
空港でお土産を買う時間が必要となると、通常よりも早く空港に着く必要があります。ただ飛行機に乗るだけであれば、出発時刻の1時間を切っていても間に合う場合も、できれば出発時刻の1時間半、念のため2時間前であっても良いでしょう。

最短ギリギリ「出発時刻30分前」は移動慣れした人向け

まず、最短ギリギリの場合は【出発時刻30分前】です。しかしこれは、自分がよく利用する空港、航空会社、そして路線(便)である場合など。時間に余裕があればもちろん、それ以上前に到着しておくのがベストです。

「LCC利用時」は早めに到着しよう

空港,LCC

LCCは搭乗時間などのルールが異なります。国内、国際でも違うので注意。

国内線でも増えている、LCC(格安航空会社)の路線ネットワーク。このLCCに乗る際、搭乗手続きや保安検査などの締切時間が、大手航空会社とは異なります。
 
Peach(ピーチ・アビエーション)の国内線では、以下のようになっています。

出発90分前 空港カウンターでの搭乗手続き、手荷物受付開始
出発30分前 空港カウンターでの搭乗手続き、手荷物受付締切
出発25分前 保安検査場通過締切
出発20分前 搭乗ゲート通過締切

その他どのLCCも、大手航空会社よりいずれの手続きも早く締め切られ、また、LCC各社によっても、締切時間は異なります。手荷物などのルールも厳しく、万が一、乗り遅れそうになった場合のサポートも、大手航空会社よりも手厚くありません。LCCを利用する場合はいろいろ注意が必要です。

■参考情報 
Peach(ピーチ・アビエーション) ご搭乗までの流れ
ジェットスター チェックイン
SPRING JAPAN ご搭乗までの流れ

都市空港と地方空港で異なる諸事情

例えば、羽田空港のような巨大な空港はターミナルが大きく、保安検査場から搭乗口までが遠いと、その移動にかなりの時間を要します。鉄道やバス、駐車場からカウンターまでの距離や所要時間なども同様です。
空港,搭乗ゲート

国内線の搭乗ゲート前。時間に余裕を持って出発を待ちたい

一方、地方空港だと、搭乗口が数えるほどしかなく、保安検査を終えてすぐ目の前が搭乗口ということもあり、移動に時間があまりかかりません。ただ、カウンターの数が少なく、保安検査も1レーンのみということも。

国内の主要空港に設置されている上級会員などが対象の「優先レーン」などもないので、ご注意ください。

旅行ジャーナリストが実践する搭乗までの「時間短縮テク5」

空港,搭乗口

羽田発伊丹行きの搭乗ゲート。出発10分前に締め切られるので注意!

国内線に乗る際、空港での時間を少しでも短縮するため、旅行ジャーナリストの筆者が日ごろから心がけているポイントをいくつかピックアップしました。
 
【1】国内線は身軽がベスト、手荷物を預ける必要がない程度に
【2】搭乗券はあらかじめ紙かスマートフォンに用意しておく
【3】座席指定したければ事前に、早めに
【4】手荷物の手続きは「自動手荷物預け機」のほうが空いている
【5】保安検査場で「スマートセキュリティ」があれば利用する

 
まず、飛行機で手荷物を預ける場合、カウンターに立ち寄る必要があります。この手続きがないだけで、時間短縮につながります。ただし、機内持ち込みできる手荷物には、重量やサイズ、個数などの制限があります。手荷物が多ければ、カウンターで必ず預けてください。
 
搭乗券には、ANAやJALなどの場合、「2次元バーコード」が入ったチケットを紙で印刷もしくはスマートフォンにダウンロードしておけば、保安検査場や搭乗口もそのまま通過できます。
 
もし手荷物がある場合、スタッフがいるカウンターでなく、自分で手続きができる「自動手荷物預け機」のほうが、通常は空いています。ANAとJALともに羽田空港、新千歳空港、福岡空港、伊丹空港など、国内主要空港に設置されています。ANAとJALともにホームページで利用方法が詳しく、動画でも紹介されています。

■参考情報 
ANA - ANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)のご案内
JAL - セルフでスムーズに!手荷物のお預けのご案内

「スマートセキュリティ」は、複数人で同時に保安検査ができるシステムで、国内線で一部の主要空港に導入され始めています。1人ずつでなく、複数人が同時にトレーに手荷物を置いていき、済んだ人から保安検査を通過していきます。例えば、ある1人が手荷物で時間がかかっても後ろに迷惑がかかることがなく、時間短縮につながります。

■参考情報
ANA 国内線の搭乗手続き「オンラインチェックイン」
JAL 国内線 ご搭乗のお手続き
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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