絶対外さない青森の定番観光スポット5選
青森県といえば、何を思い浮かべますか?りんご、ねぶた、ホタテ……「あと何があるんだろう」と思ったあなた、青森には一度の旅では回りきれないほどたくさんの観光地があるんです!2017年、青森県における外国人宿泊者数の前年からの伸び率は67%、延べ23万9150人の外国人観光客が宿泊し、全国トップでした。外国人観光客に人気急上昇中の青森県は、全国的にも今注目の観光エリアです。今回は、初めての青森観光で行くのにおすすめの名所や観光スポットを、現地在住のガイドが厳選してお伝えします。
1年を通して「青森ねぶた」を体感できる「ねぶたの家ワ・ラッセ」/青森市
青森駅を出てすぐ海手に見える、鮮やかな朱色と黒のモダンな建物が「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。ねぶた祭の歴史や魅力をさまざまな視点から紹介し、ねぶたホールには実際にねぶた祭に出陣した大型ねぶたが展示されています。館内にはねぶたのお囃子が流れ、「ハネト体験」や「お囃子体験」もできますよ。【DATA】 ねぶたの家 ワ・ラッセ
場所:青森市安方1-1-1(Googleマップ)
時間:9:00~18:00(9月~4月)、9:00~19:00(5月~8月)
入館料:大人600円、高校生450円、小・中学生250円
休館日:8月9日、8月10日、12月31日、1月1日
交通・アクセス:JR奥羽本線青森駅より徒歩すぐ
TEL:017-752-1311
建物や空間と一体化したアートが見どころ「十和田市現代美術館」/十和田市
街の至るところにアート作品が見受けられる十和田市街。その中心にある「十和田市現代美術館」は、世界で活躍する33組のアーティストによる作品を常設展示しています。ただ単に「見る」だけでなく、身体を動かして覗いたり、作品の裏側に回ったり……さまざまな角度から見て触って体感するアートは、全国のアートファンから注目を集めています。【DATA】十和田市現代美術館
場所:十和田市西二番街10-9(Googleマップ)
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:常設展:大人510円、企画展:大人800円、セット券1200円(常設展+企画展)
高校生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合翌日)
交通・アクセス:JR東北新幹線七戸十和田駅よりバス約35分
TEL:0176-20-1127
世界遺産白神山地のふもとに広がる景勝地「十二湖」/深浦町
ブナの森が東アジア最大級の規模で広がる白神山地。麓に広がる「十二湖」は、ブナ林を歩くトレッキングスポットとしても人気のエリアです。江戸時代の大地震によって誕生した33の湖沼群の総称である「十二湖」には、青いインクを垂らしたかのような美しいブルーが見られる「青池」をはじめ、神秘的で荘厳な自然が体感できますよ。【DATA】 十二湖
場所:西津軽郡深浦町大字松神字下浜松(Googleマップ)
期間:4月~11月
交通・アクセス:JR五能線十二湖駅より車約10分
TEL:深浦町観光課 0173-74-4412
太古のロマンを感じる「国指定特別史跡三内丸山遺跡」/青森市
青森市郊外にある「三内丸山遺跡」は、縄文時代前期~中期の日本最大級の大規模な集落跡が復元されています。併設された「縄文時遊館」では、三内丸山遺跡から出土した、総数約1700点の遺物を展示していて、太古の暮らしを辿ることができるのです。【DATA】 国指定特別史跡三内丸山遺跡
場所:青森市大字三内字丸山305(Googleマップ)
時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料:無料
休館日:保守点検のための休館あり
交通・アクセス:JR東北新幹線新青森駅よりバス約15分
TEL:縄文時遊館 017-781-6078
国内有数の規模を誇る「八食センター」で食を楽しむ!/八戸市
青森を食べ尽くすなら、八戸の「八食センター」は欠かせません。創業30年以上の大型市場で、全長170メートルに約60店舗が軒を連ねます。水揚げされたばかりの新鮮な魚介類はもちろん、乾物や珍味などのお土産にもなる八戸名物が豊富で、買った食材をその場で食べられる「七厘村」も人気。【DATA】八食センター
場所:八戸市河原木大字神才22-2(Googleマップ)
時間:9:00~18:30(味横丁のラストオーダーは18:00)
休館日:水曜日
交通・アクセス:八戸自動車道八戸IC 八戸北ICから約10分
TEL:0178-28-9311
春夏秋冬、季節ごとにおすすめの観光スポット8選
春:「弘前公園」で日本一の桜まつりを満喫 春の青森観光で欠かせないのは、日本一の桜といわれる弘前公園のさくらまつり。江戸時代建造の天守が残る弘前公園には、春は桜、秋は紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。2018年現在弘前城は、100年ぶりの石垣工事の真っ最中。天守を移動させたことによって、岩木山と天守と桜を一緒に眺められるチャンスですよ!【DATA】 弘前公園
場所:弘前市下白銀町1-1(Googleマップ)
時間:9:00~17:00(入園料の販売は16:30まで)
入場料:大人310円、小・中学生100円
※有料区域である弘前城(本丸、北の郭)および弘前城植物園以外は無料
交通・アクセス:JR奥羽本線弘前駅よりバス約15分
TEL:弘前市立観光館 0172-37-5501
春:人気急上昇!つがる市「高山稲荷神社」のフォトジェニックな千本鳥居 真っ赤な鳥居がズラリと並ぶ「高山稲荷神社」は、五穀豊穣・海上安全・商売繁盛の神様としてご利益がある神社です。社内には桜もあり、鳥居の赤と相まって桃源郷のような不思議な雰囲気に。新緑の季節に行くと、千本鳥居と新緑の庭園のコントラストが一層美しく、一見の価値がありますよ。
【DATA】高山稲荷神社
場所:つがる市牛潟町鷲野沢147-1(Googleマップ)
時間・料金:参拝自由
交通・アクセス:JR五能線木造駅より車約30分
TEL:0173-56-2015
夏:迫力満点の「青森ねぶた祭」を見るなら青森市! 青森の短い夏を思う存分満喫するなら、8月にぜひ青森市を訪れてほしいです。毎年約300万人もの観客でにぎわう、日本を代表する火祭り「青森ねぶた祭り」は、大型ねぶた約20台が、笛、太鼓、手振り鉦で構成されるお囃子と、跳人(ハネト)とともに街なかを練り歩きます。ねぶた最終日には、1万発の花火と海上運行されたねぶたを同時に見ることができるのです。
「青森ねぶた祭り」と同じ時期に、「八戸三社大祭」「黒石ねぷた祭り」「弘前ねぷた祭り」「五所川原立佞武多」など青森県内各地でお祭りが行われているので、さまざまなお祭りを見比べて参加してみるのも面白そう。
【DATA】青森ねぶた祭り
場所:青森市中心街
期間:8月2日~7日(1日は前夜祭)
時間:19:10~21:00
交通・アクセス:JR奥羽本線青森駅より徒歩約10分
TEL:青森観光コンベンション協会 017-723-7211
URL:青森ねぶた祭 オフィシャルサイト
※有料観覧席あり。
夏:田舎館村へ「田んぼアート」を見に行こう 田んぼをキャンパスに見立てた壮大な「田んぼアート」は、その緻密さと芸術性の高さが国内外から注目され、毎年多くの観光客が訪れます。7色の稲を使い分けて表現される絵柄は毎年変わり、2018年は「ローマの休日」のワンシーンと「手塚治虫キャラクター」の予定。稲がぐんぐん育つ夏は、最も色濃く美しい「田んぼアート」を楽しめますよ!
【DATA】田舎館村 田んぼアート
場所:
<第1田んぼアート(田舎館村役場東側水田/田舎館村展望台>
南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123番地1(Googleマップ)
<第2田んぼアート(道の駅いなかだて/弥生の里展望所>
南津軽群田舎館村大字高樋字八幡10(Googleマップ)
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
入場料:<第1田んぼアート>4階展望デッキ 大人300円、小学生100円
※6階天守閣からも見学する場合、さらに大人200円、小学生100円
<第2田んぼアート>大人300円、小学生100円
休館日:<第1田んぼアート>9月30日(稲刈り体験のため)
交通・アクセス:<第1田んぼアート>弘南鉄道弘南線田舎館駅より車約5分
<第2田んぼアート>弘南鉄道弘南線田んぼアート駅より徒歩すぐ
※両会場を結ぶ無料シャトルワゴン車あり。
TEL:田舎館村むらおこし推進協議会 0172-58-2111
秋:十和田湖・奥入瀬渓流で紅葉めぐり 青森県きっての景勝地といえば十和田湖・奥入瀬渓流。十和田湖の子ノ口から焼山までの約14キロには、大小さまざまの美しい渓流美や奇岩、奇勝が広がります。まるで絵画のような渓流を横目に、渓流沿いの遊歩道を歩いて散策できるのが魅力です。
春夏はマイナスイオンたっぷりの深緑のなか景色を楽しめ、秋には色づいた木の葉が黄金に輝きますよ。秋の十和田湖には湖岸の紅葉が湖面に映り、色鮮やかな景観で見る人の心を癒します。
【DATA】十和田湖・奥入瀬渓流
場所:十和田市奥瀬
交通・アクセス:(焼山まで)JR東北新幹線七戸十和田駅よりバス1時間(シャトルバス)
TEL:0176-74-1233
秋:黒石の中野もみじ山で紅葉狩り 青森県内随一のもみじの名所である「中野もみじ山」には、およそ100種類の楓が植えられていて、色とりどりのもみじが滝と渓流に映える、魅力的な景観を生み出しています。紅葉の期間中、夜間ライトアップもあり、日中の紅葉狩りと併せて夜の幻想的な紅葉も味わうことができますよ。
【DATA】中野もみじ山
場所:黒石市南中野字不動舘27中野神社(Googleマップ)
期間:10月中旬~11月上旬
交通・アクセス:弘南鉄道弘南線黒石駅よりバス約30分
TEL:黒石市商工観光課 0172-52-2111
冬:八甲田ロープウェーからみる絶景の雪景色! 八甲田山は季節によって景観を楽しめるスポットのひとつです。秋のロープウェーからは美しいグラデーションの紅葉を見ることができ、冬には日本一といわれる八甲田山の樹氷を眺めながら空中散歩ができますよ。また、ロープウェーでたどり着く山頂公園駅から見える景色は絶景です!晴れた日には、津軽平野や岩木山を眺めることができます。
【DATA】八甲田ロープウェー
場所:青森市寒水沢1-12(Googleマップ)
時間:9:00~16:20(冬季15:40)
乗車料金:大人往復1850円、小学生往復870円
交通・アクセス:JR奥羽本線青森駅から車で約1時間、バスも有り
TEL:017-738-0343
冬:八戸の冬、郷土芸能「八戸えんぶり」は見逃せない! 八戸地方に春を呼ぶ、豊年祈願の郷土芸能「八戸えんぶり」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている郷土芸能。太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が馬の頭をかたどった烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の舞は、種まきや田植えなどの動作を表現したものです。太夫の舞の合間には子どもたちの祝福芸も披露され、冬の寒さを忘れさせてくれます。
【DATA】八戸えんぶり
場所:八戸中心街ほか
期間:2月17~20日
交通・アクセス:JR八戸線本八戸駅より徒歩約10分
TEL:八戸市観光課 0178-41-1661
青森県はおすすめしたい観光スポットがここで紹介したほかにもまだまだたくさんあります!季節によって何度でも楽しめるので、目的を変えて何度でも遊びにきてくださいね。
■執筆者情報
鈴木麻理奈
青森在住。「青森市写真デザイン研究室グラフラボ」ライター/エディター 。青森県内の観光情報はもちろん、青森ならではの人やモノを取材し情報発信している。