島田佳奈の恋愛コラム

40代の恋愛では「恋愛モラル」を解放しよう

恋愛において、モラルに反する関係や事柄はたくさんあります。「そんなことしちゃいけない」「それは間違ってる」など、自分の中で思い込んできたモラルは、40代で大人になった今も本当に必要なものなのでしょうか。今回は「恋愛のモラル」について解説!

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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40代の恋愛のキーワード「恋愛モラル」、人によって全然違う!

40代からの恋愛モラル

誰にも言えない秘密の恋。たとえモラルに反した関係でも、ふたりが幸せならばいいのかもしれません。

モラルとは、社会的な善悪や常識、倫理観、道徳意識などを指します。社会で生きていく上でモラルはないよりあったほうがいいけれど、こと恋愛に関しては「誰かの常識が、誰かにとっては非常識」ということもあります。

そもそも、恋愛そのものが多様に解釈できる感情の産物であることから、何が正しくて何が間違っているか、定義するモノサシ自体あってないようなものです。たとえば、日本では重婚は許されないことですが、海外には一夫多妻制が許されている国もあります。

視野が広くなる40代、自身の「思い込みモラル」を解放してみると、もっと他人にも自分にも優しくなれるのではないでしょうか。今回は「恋愛のモラル」の有様について考えていきます。  

40代からの恋愛モラル……結婚と恋愛は別もので良い?

大人になり周囲に既婚者が増えるほど見えてくる、結婚の実態。ただ「好き」なだけではうまくいかないケースもあれば、逆に、愛がなくても条件次第で結婚生活が成り立つケースもあります。

もちろん理想をいえば「世界で一番、愛し愛される相手と結ばれる」のがベストです。だけどアラフォーになったあなたは、そろそろ白馬の王子がいないという現実もわかってきたはず。

これから結婚を考えるならば、「大好きな人でなければ」「条件にかなう相手でなければ」という自分の中で作り上げたモラル(常識)は排除し、等身大の自分に合う人、そろそろ結婚したいと考えている人をターゲットにするほうが確実ではないでしょうか。理想の相手より「自分と結婚できる相手」がベスト。また、「女性はアプローチを待つ側」という考えも改めたいもの。相手がいなければ、自然な出会いを待つより婚活で探すほうが近道。40代になったら、受け身ではなく自ら積極的に行動することも大切です。
 

40代からの恋愛モラル……婚外恋愛や不倫(不貞)も人生の1ページ

また、恋愛のモラルといえば、婚外恋愛や不倫・浮気などの不貞に関する話題を思い浮かべる方が多いかもしれません。ほとんどの人は「結婚したら(他の人と)恋愛してはいけない」と考えることでしょう。不倫(不貞)は、法律においても婚姻関係を続けられない「法定離婚事由」になります(民法770条第1項)。しかし、当人同士が認めている(あるいは黙認している)ならば話は別。

世の中には、それぞれに別の恋人がいながら仲良く結婚生活を続けている夫婦もいます。もちろん婚外恋愛を互いに容認しなければ成り立ちませんが、既婚者がパートナー以外の相手と恋愛をすることは「絶対あってはならない」ものではありません。

友人が婚外恋愛をしていようと、それは友人が好きでやっていること。当事者(配偶者、パートナー、恋愛対象者)が非難するならともかく、友人であっても第三者のあなたが「間違っている」と決めつけるのは大きなお世話。もちろん、あなた自身も他人からのジャッジに耳を貸さず、いいか悪いかは自身で判断すればいいと思います。

好きになった相手が既婚者だからといって、最初から排除する必要はありません。友達として仲良くするか、もっと親密になるかも自分次第。大人の恋の1ページで終わるとしても、自分にとって後悔がなければいいと筆者は考えます。

ただし、一線を超えるかどうかの判断は慎重に。大人である以上、リスクや責任から逃れることはできません。モラルを外れることと、後先考えず衝動に走ることは別物なのです。
 

40代からの恋愛モラル……セフレも許容すれば苦しい恋から脱出

 

許されない恋。周囲にバレたら後ろ指刺されるかもしれない。だけど他人の正しさと私の思う正しさは違うから。

もう一つ、恋愛のモラルとして挙がるのが、「都合のいい女」。セフレやカラダの関係から始まる恋などを、ありとするかなしとするか、許すか許さないかも個人の自由です。

カラダだけの恋は恋じゃないという考えもあれば、セフレのような関係も立派な恋愛のひとつという考えもあると思います。自身の考えにそっているならば、どんな関係であろうと不幸とは限りません。

正しい恋なのか正しくない恋なのかは、自分で判断すること。割り切った男女関係も、あなたの生活に必要ならば、無理してやめなくてもいいと思います。

「間違っている」という自身で設定した恋愛モラルに苦しめられるのは愚かなこと。「そういう関係があってもいい」と自分の想いを素直に認めれば、悩む必要はなくなります。

苦しい恋に悩んでいるあなたは、「これからどうすればいいの?」「こんな私はダメですか?」と自分の外に答えを求めるのではなく、「これからこうしたい!」という自身の望みに向き合うことが大切です。あくまで恋愛はパーソナルなもの。他人の視点を意識するのではなく、あなた自身が望む幸せだけを求めていけばいいのです。
 

あなた自身の恋愛モラルの基準を

ほかにも、社内恋愛、浮気のボーダーライン、異性間の友情など、さまざまなモラル基準があるでしょう。人によっては「絶対NG」と思われることも、あなた自身の考えが異なるならば、気にする必要はありません。

大人になるほど、周囲の考えや自身の理性が優位に立ち、穏便な結論を出そうとしがち。恋愛モラルに縛られたまま、湧き上がる自身の恋心まで抑えてしまったら、幸せから遠ざかってしまうのではないでしょうか。

もちろん、何も悪いことをしろと勧めているのではありません。自身の行動に責任を果たせる大人ならば、世間のモラルに縛られることから自分を解放してもいいのでは、と問いかけているのです。

あなた自身が心のまま、好きな人に好きと伝えられることが一番の幸せです。そして、そこに付随する関係性については、他の誰でもなく「あなた自身のモラル基準」で考えればいいのです。

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