・インデックスファンドとは何か?
・インデックスファンドのメリット1
・インデックスファンドのメリット2
・インデックスファンドに向いている人
インデックスファンド=日経225などの「市場平均」に投資
投資初心者でこれから少しずつ投資に慣れていきたいなら、少額からはじめられる投資信託がおすすめです。とはいうものの、国内で売られている投資信託は現在6000本以上もあるため、何を選んでいいかわからないということも多いもの。そんな人が最初の1本に選ぶのにおすすめなのが「インデックスファンド」です。
インデックスファンドとは、日経平均株価などの株価指数(市場平均)に値動きが連動することを目指した投資信託のこと。あまり経済に詳しくなくても、ニュースで日経平均株価の値動きを耳にする機会はあるもの。つまり、日経平均株価に連動するインデックスファンドを購入したなら、その日のニュースをチェックすれば、基準価額をわざわざ調べなくても値動きを予測することができます。メリット1:ひとつのファンドで分散投資が可能
日経平均株価に連動するインデックスファンドの場合、日経平均株価を構成する日本の優良企業225銘柄に、まんべんなく投資することができます。もし株式を何銘柄も買おうとすると、数十万円もの資金が必要に。でも、インデックスファンドなら、銘柄選定をする必要もなく、少額で多くの銘柄に分散投資することができるのです。また、1つの資産に集中して投資するよりも、複数の資産に分散投資をすることで、すべての資産が一度に目減りするリスクを抑えることができます。インデックスファンド1本に投資することで、分散投資のメリットも享受できるのです。
メリット2:インデックスファンドならコストも安め
投資信託の利点は、難しい運用を投資のプロにおまかせできること。そのかわりに、株式投資などではかからないコストがあることも認識しておきましょう。投資信託のコストには、購入手数料と、解約時の信託財産留保額、そして信託報酬があります。この信託報酬が、いわばプロに資産運用や管理をおまかせするための手数料のようなもの。購入手数料や信託財産留保額はそれぞれ一度だけかかるのに対して、信託報酬は運用中、毎日信託財産から引かれていきます。つまり信託報酬によっては、運用成績を押し下げる要因にもなるのです。
投資信託には主に、インデックスファンドとアクティブファンドがありますが、アクティブファンドはインデックスファンドと比べて、一般的に信託報酬が高めに設定されています。その理由は、インデックスファンドが市場平均に連動するのに対して、アクティブファンドは市場平均よりも高いリターンを上げることを目的としているから。運用成績を上げるために、銘柄の調査や配分などの手間がかかるため、コストが高くなるのです。
インデックスファンドはコストが低い分、長期での積み立て向き
ほったらかしで資産運用をしたいなら、コストは重視すべきポイントです。その点、インデックスファンドはもともと信託報酬が低いため、長期での資産運用に向いています。もし、インデックスファンドの積み立て投資を始めるなら、2018年1月からスタートした「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を利用すると、さらに便利で有利に運用が可能です。
つみたてNISAで購入できるのは、金融庁が満たす条件をクリアした投資信託(一部ETFあり)のみ。信託報酬などのコストが低めの厳選されたラインナップになっています。
ラインナップは現在155本で、そのうちインデックスファンドは135本(2018年7月20日現在)。さらに金融機関ごとに扱う商品を絞り込んでいます。この中から選べばいいのですから、投資初心者には選択のハードルが低めといえるでしょう。
また、つみたてNISAで買える投資信託には、購入手数料がかかりません。通常の積み立て購入でも、手数料がかからないノーロード(手数料無料)のインデックスファンドを選ぶことが可能ですが、つみたてNISAなら、本来利益分に対してかかる税金も無税になるというメリットもあります。