「太ってきたなあ」と笑っていられるうちはいいが…
太ってきたなぁ、と笑っているうちは華です。生活習慣病になる前に改善できるところだけでも改善しましょう。
アラフォーになってくると「30代頃から、縦ではなく横に大きくなってきた」男性たちはそんなことを言います。
仕事も忙しく、体を動かす時間もとれないにもかかわらず、中学、高校生頃の成長期に食べていた量を忘れられず、そのままの量を食べ続けた結果が、体型に現れてくるのです。
この残念な結果を見ても、本人にとっては痛みやかゆみといった不快感がないため、「まぁ、見た目は目をつむってですね……」とそのまま放置されてしまいがちです。しかし、最初はただの肥満でも、ジワジワと体を蝕んでいく……、これが「生活習慣病」です。
糖尿病を防ぐには
糖尿病は「生活習慣病」のひとつですから、生活習慣を改善して肥満を改善するのがもっともよい予防法です。「生活習慣って? 」と思った人もいるかもしれませんが、もう少し砕けた言い方をすれば、「24時間の使い方」。24時間の使い方の中で重要なポイントとなるのは「運動」「食事」「睡眠」の3つです。
運動と睡眠に関しては、本人に気をつけてもらう以外、周りは手出しする方法がないため、家族は「食事」のサポートをするのがよいでしょう。
食事のメニューは肥満予防を考える
食事のメニューは肥満予防の食事と考えれば大丈夫。カレーライスや牛丼など単品で食事が完結しやすいメニューは避け、後片付けの手間はかかりますが、いろんな皿に箸を伸ばさないと食事が終わらないようなメニューにすると、噛む時間を確保し、少量でも満腹になりやすくなります。
たくさん食べたい人には、野菜や海藻、きのこなどでかさましを。例えば、きんぴらごぼうを「ささがき」ではなく「細切り」のごぼうで作る、れんこんや根野菜の煮物は大きめに切って作るなど、野菜の硬い繊維を残したまま調理をすると、さらに噛む必要があるため、少量で満腹になります。
きんぴらごぼうはささがきよりも細切りに
また、「梅干1個でご飯茶碗1杯食べられる」というくらい塩味は米飯がすすみます。おかずは薄味を心がけるようにしましょう。
誰もが「糖尿病なんて自分には関係ない」と思いたい病気ではありますが、きちんと予防した上で本当に「自分には関係ない」と胸を張って言える健康状態を保ちたいものですね。
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