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ヤマハMT-07(2018年モデル)試乗インプレッション

MT-07は、2018年モデルとしてマイナーチェンジを果たしました。今回は、マイナーチェンジによる主な変更点や乗り心地、魅力などを解説。一週間都内の通勤で試乗して2017年モデルまでとの違いをインプレッションし、お伝えします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

待望のモデルチェンジ!ヤマハMT-07(2018年モデル)

MT-07(2018年モデル)のフロントビュー

MT-07 2018年モデル フロントビュー


ヤマハのMTシリーズといえば近年最も人気となったシリーズの一つ。ヤマハのフラッグシップスーパースポーツYZF-R1の遺伝子を持つMT-10を筆頭に、国産車では珍しい3気筒エンジンを搭載したMT-09、今回試乗したMT-07、フルカウルスポーツのYZF-R25とYZF-R3のノンカウルモデルMT-25とMT-03と5車種もラインナップされています。

兄貴分のMT-09は昨年初のマイナーチェンジを果たし、ヘッドライトが単眼から二眼になるなどデザイン面も大きく変化しました。そんな兄から遅れること1年、MT-07も初のマイナーチェンジを果たしました。

MT-09とは異なりMT-07は単眼のままですが、外装系パーツの多くが変更され、さらに洗練されたデザインとなりました。機能的にも前後のサスペンションがリファインされたようです。2014年の登場以来初のマイナーチェンジとなるMT-07。乗った印象はどのようなものか?実際に街中で試乗してインプレッションします。
   

MT-07(2018年モデル)の特徴:リアキャリアや足つきなど

MT-07 2018年モデルundefinedサイドビュー

MT-07 2018年モデル サイドビュー


今回のモデルチェンジの主な変更点は、「外装類の変更」「前後のサスペンションのリファイン」「長時間乗車時の疲労を軽減するという新シートの採用」の3点です。

まずはサスペンションですが、前後共に若干硬くなりました。これは事前に発表されていたことではありますが、2017年までのMT-07は前後サスペンション共にかなり柔らかく、オフロードバイクのような乗り心地でした。今回のモデルチェンジを機に前後ともに硬くなり、乗り心地がスポーツバイクらしくなりました。
 
MT-07undefined2018年モデルのリアサスペンションに伸び側ダンパー調整機能が追加された

MT-07 2018年モデルのリアサスペンションに伸び側ダンパー調整機能が追加された


シート高は805mmと変更されていないのですが、サスペンションが硬くなったことにより乗車時の沈み込み量が減り、足つき性は若干悪くなりました。

追加機能としては、2018年のMT-07から伸び側のダンパー調整ができるようになっています。これは、段差などで縮んだサスペンションがいつまでも上下運動をしてしまわないように調整する機構です。

サスペンション沈み込み量を調整できるプリロードのセッティングを更に沈み込むように調整してみましたが、2017年以前のモデルほどは沈み込みませんでした。結果的にプリロードの調整をしても以前ほど足つき性は良くなりません。ただ車体も比較的軽い182kgなので身長165センチの私でも不安はあまりありませんでした。
 
MT-07は2018年モデルからフロントウインカーの位置が変更になった

MT-07は2018年モデルからフロントウインカーの位置が変更になった


MT-07の2018年モデルは外装類が細かく変更されていますが、私が評価したいのは2点。

1点目はフロントウインカーの取り付け位置です。以前のフロントウインカーはヘッドライトの横に装着されておりデザイン的に違和感を感じるというユーザーが少なくありませんでした。2018年モデルのMT-07からはラジエーターの横に装着されるようになり、リアウインカーと高さも揃って見た目にも違和感がなくなった印象があります。
MT-07は2018年モデルからリアキャリアの装着が簡単になった

MT-07は2018年モデルからリアキャリアの装着が簡単になった


2点目は、テールカウル部分に飾りが追加されたのですが、これを外すと純正のリアキャリアを簡単に装着可能となっている点です。2017年までのMT-07はテールカウルに穴あけ加工をするか穴あけされたカウルを購入しなければリアキャリアの装着ができませんでした。しかし2018年モデルのMT-07からは簡単に装着可能になりました。カウルに加工をするのは手間がかかりますし、穴が空いたカウルを買うのも余計に費用がかかりますので今回の変更は歓迎したいところです。
 
MT-07 2018年モデルはシートの座面が広くなった

MT-07 2018年モデルはシートの座面が広くなった

変更されたシートは見た目的にも後ろ側が広くなった印象がありますが1時間程度の試乗ではあまり変化は感じられませんでした。長距離ツーリングの際などには恩恵を感じられるかもしれません。
 

MT-07(2018年)はサスペンション変更でキャラクターが変化

2017年までのモデルもプリロードの調整機構は備わっている

2017年までのモデルもプリロードの調整機構は備わっている


早速2018年モデルMT-07に跨り走り出してみると、サスペンションが変更されたことで乗り心地が大きく変わっていることに気づきました。以前は大げさに言えばアクセルを開ければリアサスが大きく沈み込み、ブレーキをかければフロントフォークが大きく沈み込むような印象でした。フロントブレーキを強めにかけた際には若干オーバーにノーズダイブしてしまう感じでしたが、街乗りやちょっとしたツーリング用途が多い私の場合は下道では乗り心地が良いですし、低速時のコーナリングでもきっかけを作りやすく扱いやすく感じました。

2018年モデルは前後サスペンションが硬めになったことで以前のイメージは払拭され、スポーツバイクらしいセッティングになりました。プリロードを調整して沈み込み量が大きいセッティングに変えてみると多少2017年以前のMT-07の動きに近くなりましたが、それでも以前に比べれば若干硬い印象です。フロントフォークも硬くなったので強めにフロントブレーキをかけても沈み込みすぎることがないので安定しています。

リアサスペンションはコーナリング時には抑えが効く様になり、以前よりも速いスピードレンジで走れるようになっています。
 
スペック上エンジンに変更はないが新しい排気ガス規制にも対応している

スペック上エンジンに変更はないが新しい排気ガス規制にも対応している


エンジンの出力はスペック上は変わっていませんが「あれ?こんなにパンチのある加速だったっけ?」と感じるほど加速は軽快。街中では若干アクセルワークに気を使うほどでした。厳しくなった新しい排気ガス規制にもMT-07の2018年モデルは対応していますので、もしかしたら若干CPUやインジェクションのセッティングや吸排気に手が加えられているかもしれません。

車体が軽いので相変らずブレーキは良く効きます。フロントフォークが若干硬くなったことでブレーキング時の姿勢の変化が少なくなったため、以前よりもカッチリ効く印象が強くなりました。
 

MT-07(2018年モデル)の魅力はスポーツ性能

MT-07undefined2018年モデルundefinedリアビュー

MT-07 2018年モデル リアビュー


MT-07にはXSR700というバリエーションモデルがあります。クラシックな外装を纏った質感の高いバイクですが、こちらも前後のサスペンションは柔らかめ。そのため、2017年までのMT-07やXSR700に乗ったことのあるライダーは2018年モデルのMT-07の動きには驚くかもしれません。

個人的には2017年までのMT-07やXSR700のサスペンションセッティングの方が好みですが、スポーツ走行を好むユーザーにとっては断然2018年モデルの方が魅力的なはず。

必ずしも新型の方があなたにピッタリとは限りません。私のように街中の使用やツーリングメインなら乗りやすさは2017年モデルまでのMT-07がオススメですし、それにプラスして質感の高さが欲しいならXSR700。何よりもスポーツ性能が重要なら2018年モデルMT-07となります。

人気車種ゆえに中古車流通台数も多いので、好みに合わせて新車、中古車を選択するのも良いかもしれません。
 

MT-07(2018年モデル)関連リンク

MT-07 2018年モデルのエンジン音、マフラー音と各部詳細はこちら
MT-09 2017年モデルの試乗インプレッションはこちら
MT-10の試乗インプレッションはこちら

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