シンプルライフ

100均雑貨・インテリアの買い物に失敗しない方法

100均やホームセンターで買った便利グッズが、家に帰ってみたら「大きすぎた」「小さすぎる……」なんていうことはありませんか? 買い物のムダを減らすには、コレを持ち歩きましょう!

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

ありませんか? 「あっ、サイズ間違えた!」

100均カゴ

100円だし、いいや……。イヤイヤ、お金も空間も浪費する失敗、もうやめましょう!

100均ショップやホームセンターで、「あったら便利だな」と買ってきた収納グッズや便利グッズ。ところが、家で見てみると、置こうと思っていた場所に入らない! もしくは、「大きすぎて余っちゃう……」そんな失敗、したことがありませんか?

ピッタリに納まると思って買ったのに、「だいたい、このくらい」というあやふやな記憶を頼りに買うから、こんな失敗が起きるのです。すぐに返品に行ければいいのですが、レシートをなくしてしまったり、忙しくて時間がなかったりすると、「安かったし、まあいいか」とそのままに。結局、他の場所でも使わず、かといって捨てるのもシャクで、場所ばかりとる無駄な買い物となってしまいます。ガイドも昔はよくやっていました。でも、もうそんな失敗はしません。なぜなら、買い物にいつも「コレ」を持ち歩いているからです。

メジャーを1個、持ち歩こう

メジャー小サイズ

4cm角、薄さ9mm。ポーチに入れておこう

「コレ」とは、小さなメジャー! 今では、買い物に行くときは必ず持ち歩いています。このメジャー、たったの4cm角と小さく、手のひらにすっぽり納まるサイズ。しかも薄いので荷物にならず、最大2mまで測れる便利さが気に入っています。サイズが気になる商品は、このメジャーで測って、買っていいかどうかを判断します。

食器や文房具、家具などは、店頭に陳列されていても、寸法が表示されているとは限りません。店員さんにお願いして測ってもらうことはできますが、店員さんが忙しそうだったり、まだ買うかどうかわからなかったりすると、いちいち何品もお願いするのは気が引ける……そんな時、自分でサッと測れたら、他の商品と比較するときにも便利です。

建築・インテリア業界の人には常識

イケア

店頭にメジャーがあるIKEAは親切

「メジャーを持ち歩いて測る」習慣は、建築やインテリアの業界で働く人にとって、日常的なものだそうです。人が暮らす住居では、寸法が大切。どんなに素敵なお部屋でも、暮らす人にとって窮屈だったり、家具や建具が大きすぎたりしたら、快適に暮らせません。そのため、気になる場所やモノはこまめに寸法を測り、使い勝手を予想するなど、自分の仕事に役立てていることを、以前お話を伺ったインテリアコーディネーターさんに教えていただきました。それ以来、ガイドもメジャーを持ち歩くようになったのです。

どんなメジャーがいいの?

スチール

テープ部分がスチールのものが測りやすい

文具店や工具店には、さまざまなメジャーが出回っています。もちろん、100均ショップにもあります。おすすめはとにかく「小さくて軽いもの」です。建築現場で使われるような、大きくて重いものを持ち歩くのは負担ですし、ビルや道路の計測をするわけではありませんから。

メジャーのテープには、ソーイング用の柔らかな素材のものもありますが、計測用に持ち歩くには、テープ部分の材質がスチールのものがベター。スチールは伸ばしたままにしてもたるまないため、家具など大きめのものの寸法を1人で測ることができますし、小さなサイズのメジャーならスチールも薄く、丸いものの周囲に巻いて測ることもできます。買う前に、必ずテープ部の材質を確認しましょう。

長さは、1~2mもあれば十分です。いずれも500円前後で手に入ります。ネットで探すなら、「メジャー 小さい スチール」で検索を。キーホルダー形式のメジャーもありますから、カギにつけておいてもいいかもしれませんね。

メジャーだけ持ち歩いてもダメ!

棚

棚やクローゼット、家具の寸法を測ってメモしておく


「○cmのものを買う」という目的があれば、メジャーは大いに役に立ちます。しかし、買い物をしているときにしばしば起きるのは、「店頭にあるこの引き出しは○cm×○cm×○cm。これは我が家のあの棚に入るかな?」という事態です。このとき、せっかくメジャーを持っていても、棚の寸法がわからなければ、いったん家に帰って確認して、また出直さなければなりません。

「クローゼットの奥行」「引き出しの内法(うちのり)の高さ」など、常日ごろ、自宅のいろいろな箇所の寸法を測っておき、手帳やスマホなどにメモしておけば、出先でよい商品に出会ったとき、役に立ちます。「ここにこんな収納が欲しい」「ここをもっと工夫したい」などと思っている場所については特に、予め寸法を測っておくようにしましょう。

メジャーがない時の簡易計測法もある

手のひら

自分の身体もメジャーになる

名刺

名刺は9×5.5cm。カードはだいたいこのサイズ

メジャーを持ち歩くようにしていても、ついうっかり忘れてしまうこともあります。そんな時は、メジャーなしで簡単に測ることができるよう、自分の身体や、いつも持ち歩くものの寸法も測っておくと便利です。

たとえば、手や腕のサイズ。「手首のシワから指先まで○cm」「左の人差し指の長さ○cm」「指先から肘まで○cm」などと知っていれば、おおまかな寸法は測ることができます。また、名刺入れや財布のサイズも、知っていれば簡易なメジャーとして使うことができます。いずれも、あくまで簡易な計測なので、厳密が必要な場合はおすすめしませんが、「だいたい○cm」ということがわかるだけでも、防げる失敗はあると思います。

たとえ100円といえど、失敗したら損ですし、使わないものを持ち続けるのは空間の浪費です。「測る」習慣を身につけて、お金も空間も大切にできるといいですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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