「ライオン」のフルーツパフェ
ライオンは昭和33年創業。繁華街・栄の目抜き通り沿いに、都心のエアポケットのようにノスタルジックな空間が存在します。
店内は奥へと細長く、年代物の家具調テレビや柱時計、茶系で統一された色調など往年の純喫茶らしい趣。少し脚の短いテーブルに沈み込むようなソファもくつろぎ感があり、時がたつのも忘れてしまいそうです。
創業当時からの60年続くロングセラーがフルーツパフェ。器もずっと使い続けているもので、変えたのはウエハースをクッキーにしたことくらいだとか。グラスの底までぎっしり詰まったフルーツに、アイスクリームとホイップクリームもたっぷり。てっぺんの赤いチェリーが昭和仕様でキュートです。シロップの分かりやすい甘味もあいまって、見た目も味わいもこれぞ王道の喫茶店のパフェ! 子供の頃にあこがれていた喫茶スイーツを“大人食べ”したくなる人も多いんじゃないでしょうか。
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●ライオン
住所:名古屋市中区栄4-6-4
アクセス:地下鉄栄駅より徒歩5分
TEL:052-241-8710
営業時間:8:30~18:30(日は15:00まで)
定休日:第2・4水
ホームページ:なし
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「KAKO 花車本店」の小倉トースト
昭和47年に当時はまだ珍しかった自家焙煎の店としてオープンしたKAKO。大通りから少し入った場所にある小さな隠れ家的喫茶店です。古くからの常連に愛されてきた老舗ですが、最近になって小倉トーストがインスタ映えすると大ブレイク。遠方からわざわざ訪れる若者たちで行列ができるほどの大盛況ぶりとなっています。
人気の理由は見た目の華やかさだけではありません。あんこもホイップクリームも、そして色どり鮮やかな季節のコンフィチュール(ジャム)も自家製。甘すぎず口当たりが軽く、香ばしいパンとの相性のよさが訪れる人たちを魅了しています。実は小倉トーストを現在のような仕様にしたのは5年ほど前から。以前から手作りしていたあんこ、クリーム、ジャムの魅力をかけ合わせて、新たな名物メニューを作ったのです。
自家焙煎のコーヒーは深煎りで苦味がしっかりありながらも後味にはキレがあり。何とお替り無料というのもうれしい限りです。温故知新の小倉トーストを、珠玉の一杯と合わせてお楽しみください。
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●KAKO 花車本店
住所:名古屋市中村区名駅5-16-17花車ビル南館1階
アクセス:地下鉄国際センター駅より徒歩3分
TEL:052-586-0239
営業時間:7:00~19:00(土日は17:00まで)
ホームページ
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「喫茶ツヅキ」のカフェオーレ
喫茶ツヅキは昭和21年に和菓子店兼カフェレストランとして開業。昭和60年に現・マスターが引き継ぎ、現在まで続く自家焙煎喫茶店になりました。
休日ともなると全国各地から若者らが訪れるほどの人気店で、遠来のお客のお目当てがカフェ・オーレ。「なぜわざわざどこにでもあるカフェ・オーレを?」と思われるかもしれませんが、その人気の秘密はパフォーマンスにあり。
注文を受けるとマスターの都築憲幸さん、息子で店長の秀紀さんがなぜか脚立を抱えてテーブルへ。その上に立つと両手に持ったポットから、テーブルに置いたカップに向けてコーヒーとミルクを注ぎ落とすのです。これぞ秘技“カフェ・オーレ天井落としツインタワー”!
完全にウケ狙いかと思いきや、そもそも高い位置から注ぐのは、クリーミーに泡立たせてよりおいしくすることが目的だとのこと。味へのこだわりに持ち前のサービス精神がかけ合わされて、現在のようなケレン味あふれるパフォーマンスに行きついたのだといいます。実際に飲んでみると、もこもことした泡立った口あたりは独特で、コーヒーとミルクがしっかり溶け合い実にまろやか。味わいもまた唯一無二のものなのです。
他にも毎日内容が変わる30種類の日替わりモーニング、高さ30cmものアイスウインナーコーヒー、10種以上ものフルーツがてんこ盛りのホットケーキパフェなど、名物メニューが目白押し。味、ボリューム、そして面白さの三拍子が揃った名物喫茶です。
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●喫茶ツヅキ
住所:名古屋市中村区太閤通6-1ツヅキビル2階
アクセス:地下鉄中村公園駅・中村区役所駅より徒歩5分
TEL:052-482-0001
営業時間:7:30~19:30
定休日:無休
ホームページ
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